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本日の一曲 19世紀までのクラシック音楽

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連載「本日の一曲」のうち、19世紀以前のクラシック音楽をまとめました。
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#クラウディオ・アラウ

本日の一曲 vol.67 リスト バラード第2番ロ短調 (Franz Liszt: Ballade Nr.2 h-moll S.171 R.16, 1853)

バラードとは、もともとはフランスでは世俗抒情歌としての声楽曲、イギリスでは物語を歌いこんだ曲だったようですが、18世紀のドイツでゲーテらが文学に曲をつけたりしたので、バラードというと、物語的な曲をいうようになりました。器楽曲でも、物語をモチーフにしたものが作曲されるようになり、ショパンの曲が有名です。 本日ご紹介するリストのバラード第2番は、ギリシャ神話の女神官のヘーローと青年レアンドロスの物語「ヘーローとレアンドロス」を描いたものだと言われています。この物語のあらすじです

本日の一曲 vol.9 ショパン 夜想曲遺作嬰ハ短調 (Chopin: Nocturne No.20 Op. posth., 1830)

ピアノを弾いている人は誰でもショパンの夜想曲を弾いてみたいと思っているに違いありません。今回は、ショパンの夜想曲の21曲の中の第20曲遺作嬰ハ短調「Lento con gran espressione」を聴いてみたいと思います。クラウディオ・アラウさんの演奏です。 この曲は有名曲ですので、映画「戦場のピアニスト」(監督は「ローズマリーの赤ちゃん」で有名になったロマン・ポランスキーで、第2次世界大戦下でのポーランド人ピアニストのウワディスワフ・シュピルマンが主人公)で使われた