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サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト2020 第21話 これを奇跡と呼ばずになんと呼ぶのか

こんにちは。サイパンのマリンスポーツショップSAKURA MARINEのインストラクターのAKARIです。

今日はいきなり本編から。

ワタシの座右の銘は『人間万事塞翁が馬』なんですよ。塞翁が馬ってきいたことあるなぁ!でも、どんなお話だっけ??と思った方は最初にこちらをご参照ください。

ことわざ・慣用句の百科事典:人間万事塞翁が馬

この元になったお話が大好きなんです。

んで、話を昨日の調査ダイブの話に戻します(笑)。

昨日は、第2回目の新月周りの調査ダイブの第一激熱デーだったんですよ。だからちょっと期待してたんです。

満月周りほどの一斉産卵が見られないとしても、少しは産卵している群体があるんじゃないかなって。

だけど・・・・潜水時間50分のところで、なんの兆候も変化も確認が取れず・・・あぁ、このまま今日は終わりかしら??と思ってたんです。

んで、そのあとサンゴの捕食についてとっても面白い観察ができまして、ダイビング自体は終了したのですが・・・・。

1番最初にエキジットしたのはワタシ。

続いてアンクラーのHiroshiくんのはずだったのですが・・・・

いつまでたっても上がってこない・・・・(・・?

ライトは見えてるからそれほど心配してしてなかったんですが、それにしても上がってこない・・・。

と思ったら、なんと次に上がってきたのはセルフィッシュの野々垣くん。

最後の最後に

『サンダル流したぁ・・・・( ;∀;)』

とHiroshiくん。ゴミにしてしまったことをすごく後悔していて・・・・。

夜の海でロストしちゃったら、見つからんもんねぇ・・・(-_-;)

で、裸足でエキジットすることになったのですが、ラウラウビーチの浅瀬はオニダルマオコゼとかが時々いるので裸足は危険すぎる!!Σ(゚Д゚)

ってことで、マスクをつけて安全確認をしながら歩くHiroshiくん。

ええっと・・・・、あなたそのスピードで歩いてると夜が明けそうだよ・・・(-_-;)。

とりあえず、BCDをパンパンにして泳いだ方が早くないかい??

ってことで、こんな感じに。


じゃあ、ワタシはさっさとエキジットしてセキュリティのサンダル借りてくるね~っと急ぎ足で戻って、もうすぐ砂浜ってくらいのときに後方から

「バンドル~~~~!!!」

との叫び声!

え?なに??バンドル??サンダル?? サンダルがあったの??

と混乱しながらまた駆け戻ってみると、どうやら泳いで移動中にHiroshiくんはオレンジの1㎜くらいの50個~100個くらいのバンドルの塊を見たらしいΣ(゚Д゚)。

水深ヒザくらいの場所でバンドルを探しまくる我々…。

ま、結局バンドルはそのあと見つからなかったんですが、どこかで産卵が行われていたことは確認できました。


昨日は水面はちょっと波があったので、50個~100個くらいの1ミリのバンドルを見失うことは簡単ですね・・・・Hiroshiくんのサンダルすら見つからないんだから、仕方ない。

でも、とにかくエントリー・エキジットのときに感じた生臭い匂いはやっぱり産卵だったんだ。

Hiroshiくんがサンダルを無くさなかったら確認することのできなかった産卵。

これぞ、まさに人間万事塞翁が馬です!

興奮しながら器材を片付けスマホを確認してみるとメイクシュアのスグルくん(通称・博士)の毎日コラム『教えてすぐる博士!今更聞けない珊瑚の話』ではサンゴの捕食で複数のポリプが協力してクラゲを食べたという話が・・・

こ・・・・これは!!  

実は昨日のダイビングでもう一つ特筆事項があるんです。

全体的に少なかった虫が、ある一定の場所だけ大量にいたんです。

そこで、じっと観察していると。

まず小さい虫は動きが早くてこのコブハマサンゴは捕らえることができてませんでした。で、長い虫は時々つかむんだけど、ポリプ1つでつかんだ場合は長い身体をくねくねされると逃げられちゃうんです。

でもね、ときどき周囲のポリプといっしょに捕らえるときがあって、その時だけ長い虫は逃げられず、身動きが取れなくなるの!

その光景があまりにも面白くて、ずーーーーーーーーっとみてた。基本は逃げられちゃうことが多いんだけど、ときどきうまく捕まえる様子が面白くて野々垣くんと一緒にずーーーーーっとみてました。

Hiroshiくんも呼ぼうと思ったけど、遠くにいたのでとりあえず野々垣くんに撮影してもらって、Hiroshiくんのところまで行くとなんとHiroshiくんも同じようなことしてた(笑)。

でも、観察対象はこのミドリイシサンゴの仲間。

ワタシも引き続き観察したら、なんとこのミドリイシサンゴの仲間はあの長い虫を捕らえることができないんです。

なんでかというと、前出のコブハマサンゴと比べてポリプの位置が遠くないですか??だからお隣さんと協力しようにもできないくらいの距離なんです。しかも、そとを向いている角度が違うからポリプがさらに届かない!

なるほど!!!昨日はミドリイシサンゴの仲間が食事するには向いていない虫が出現してたんだね。

スグルくん(通称・博士)が新しい情報を集めてきてくれるからフィールドワークで見た光景の裏付けができてきて、また新たな見方ができてまた新しい発見につながる!!

これを奇跡と呼ばずになんと呼ぶのか!!

まさに人間万事塞翁が馬。コロナのことでいつまでも、凹んでいて何も行動しなければ、こんなことを知ることもできなかった。

声をかけなければ、こんな面白いチームが集まることもなかった。

そして、動き出したからこそ応援してくれる人たちがたくさんできた!

現在、第3回目の調査ダイブに向けて、クラウドファンディングに初挑戦中です!楽しいリターンを用意しておりますので、ぜひ一緒にこの夏のサイパンの海を感じていただきたいです!

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毎日のYUMIKO姐さんの調査レポートやスグルくん(通称・博士)の珊瑚コラムが読めるのは、こちらです。

さぁ、今日はXデーの気がします!!チームの気合は十分です!

PS.もしかしたら、ちょっとこの報告を待っている人もいるかもしれませんので、お知らせします。

Hiroshiくんスタイルのマスクのつけ方の件。わからない方はこちらをご参照ください。

これね、昨日やってみたの。。。そしたら。。。意外にも良かった( *´艸`)。前日まで耳が抜けにくかったんですが、なんか心なしか耳が抜けやすくなった。ただ、鼻をつまんで耳抜きをする方にはお勧めしない・・・なぜなら、マスクは予想通りずり落ちてきて、鼻をつまむことは全くできません。マスクの中に上唇はすっぽり入っています(笑)。

今日もやってみよう。

第22話につづく。

ここまで、読んでいただいてありがとうございました。このnoteのストーリーはあくまでAKARI視点で展開していくストーリーでので、多少の独断と偏見からの表現があることもございますので、ご了承ください。

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