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サイパンからメディアとの付き合い方を考えてみた

サイパン在住18年、この間に何回か日本のメディアに関わることがありました。

直近ではNHK総合の「へんてこ生物アカデミー」という番組に、ワタシのYoutubeチャンネルの動画を提供しました。

せっかくのなので、ここで一度いままで関係したメディアの方々との経験をまとめてみることにする。

インターネット黎明期

ワタシがサイパンに移住したころのインターネット事情は、日本ではiモードが台頭していて、自宅のネット回線はほぼダイアルアップという時代。

ショートメールとe-mailの区別すらままならないころでしたので、家でインターネットに接続できないころは、週に数回近くのインターネットカフェ(といっても、小さなホテルのロビーの一角にパソコンを数台並べた場所)に1時間$3を払ってメールチェックに行っていました。

もちろんパソコンは日本語のOSではないので、日本語で来た友達のメールにローマ字で返事を入力。どういうわけか、すべて文字化けして暗号文が送られてくることもしばしば。

1時間$3を払ったけれど、もともとそれほど多くないe-mailに返信するのには、当然1時間も必要ない。ほぼ毎回時間を消化することなく、インターネットカフェを後にした。当時のネットの世界には、時間を潰せるほど魅力的な情報は皆無でした。

いわゆるメディアと初めて接近したのは、メディア業界の方々がお休みにお客様としてダイビングにいらっしゃるというケースだったように思います。

日本から直行便がバンバン飛んでいたあの頃は、たくさんの日本人ダイバーであふれていて、その中には当然メディアで働く方々も多く、ある日、たまたま日本のテレビ局関係者が全チャンネル揃った時には、まるでポーカーでロイヤルストレートフラッシュが揃った時のように脳内麻薬がドバドバでました。なぜ、こんなに人間とはコンプリートに興奮するのか・・・。

もちろん、ただお休みを利用して来ているだけなので、その方々が帰国後に自社のメディアでサイパンを登場させることはなく、サイパンが日本のメディアで取り上げられる場合は、キチンとしたルートで、キチンとした会社が、キチンと手続きを踏んで行われていました。

景気がよかったせいもあり、サイパンではたくさんのドラマやCM撮影が行われていて、ときどき街中で芸能人を見かけたり、たまたまレストランで隣の席で、夏と言えば思い出すあのグループのボーカルの方が宴会をしていたところに遭遇したりもしました。(よくモノマネされるほど、声に特徴があるので店内が暗めでもよくわかります。)

日本で生活しているときよりサイパンは、メディアの世界が近くにある感じはしていましたが、とくにワタシが直接かかわるようなことはまずありませんでした。

SNS社会の到来

はじめてワタシがメディアと関わることになったのは、SNSが普及して来てからです。

ワタシが一番最初にSNSデビューしたのは、たぶんミクシィ。

懐かしい…。

リピーターさんの中で流行っていて、当時のミクシィはメンバーに招待されないと入会できないシステムで、あるリピーターさんに招待されてデビュー。

それから、前のショップのFacebookアカウントを作って2015年くらいまでずっと仕事の一環として使っていました。

Youtubeチャンネルはかなり前から持っていたのですが、今のように編集して投稿するというよりは、動画をとってそのままあげて、ブログに動画を載せる手段としての動画置き場として使っていました。

今回のNHKに提供した動画はまさにそのころの映像です。

実際にワタシがかなり前面に立ってSNSを使い始めたのは、2015年に自分のFacebookアカウントを作った頃からでした。

そのあと、自分のお店を立ち上げたこともあり、広告もかねてSNSを使って、SNSがもっと身近になっていきました。

はじめての映像提供

そんな中、突然1通のメールが来ました。

内容は、○○(某テレビ局)で、某アイドル事務所の△△が司会の番組で、ワタシのYoutubeの動画を使わせてほしいという内容。

はじめてのメディアからのオファーに若干浮足立って、どうぞどうぞ使ってください♪くらいの、今考えればチョロい奴でした。

これがはじめての映像提供。

少しでもお店の宣伝になったりすればいいかなぁーなんていう邪な気持ちもあったことは否めない。

リピーターさんたちにもお知らせして、実家の家族にも知らせてオンエアの日を楽しみにしていたのですが。

ふたを開けてみれば、お店のクレジットは一瞬で消えて、その後の静止画像を提供した沖縄の某ショップの名前がずっと表示されたままスタジオでのトークは進み、これではさっきの映像もこの沖縄のショップが提供したと思ってもおかしくない状況。

ワタシも え? 、リピーターさんも え? 、家族も え? という印象しか残りませんでした。

提供された映像などは、キチンとクレジットをわかりやすく表示するとか、そういう「取り扱う姿勢」みたいなものは、最低限あるものとワタシが勝手に思い込んでいたということが判明した良い経験となりました。

ここから、ワタシの2回目のメディア登場は2018年にやってくるのですが、今日もまた2000文字を超えてしまったので、続きはまた明日です。

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