【超簡単】お魚の名前が知りたいダイバーさんへのおすすめテクニック
ダイビング終了後のログブックをつける時間って楽しいですよねー。楽しかったダイビングを振り返り、再度味わう作業。
ログブックの書き方は人それぞれなんだけど、備考欄に見た魚の名前を書きたい人いますよね。
ただ、今まで見たことない魚だと名前がわからない。
そこでガイドさんに聞くんだけど・・・、ガイドさんが紹介した魚じゃないと、どの魚のことかイマイチ伝わらないことありませんか?
ダイバーさん「あのシマシマの魚なんて名前なんですか??」
ガイドさん「どこで見た魚ですか?」
ダイバーさん「・・・・」
ガイドさん「色は?」
ダイバーさん「白黒かな?」
ガイドさん「白地にクロシマ?黒地に白いシマ?」
ダイバーさん「・・・」
ガイドさん「形はどんな感じですか?」
ダイバーさん「普通の魚の形です。」
ガイドさん「普通の魚って・・・ちょっと絵にかいてもらえますか?」
ちーーーーん。
ですよ。こういうやりとり、ほんとたくさんやってきましたね。もはやこのイラストからは、犯人逮捕の確証となる情報は一切ないね。
こういうイラストでいろいろ質問していったら正解がハタタテハゼだッとことありますよ・・・。もはや、全然違うくない??
カメラがあれば、その魚がメインじゃなくても見切れて写っていれば何とか答えにたどり着けるときもあるけど。
今日はカメラなどがないときにガイドさんに魚の名前が聞きたいときに使えるテクニックをお伝えしたいと思います。
教えてほしいのはココだ!
初めて見た魚をダイビング後にバシッと特徴を捉えたイラストを描けたらすごいんですよ。これ結構難しいですよ。本人の画力もあるしね。(ま、ワタシに画力について言及してもらいたくないと思っている方も多いと思いますがね・・・)
だから、まず最低限この2つの情報を教えて欲しいです。
*単体でいたのか、ペアでいたのか、3匹以上で群れていたのか。
*水底にいたのか、中層にいたのか、水面付近(上の方)にいたのか。
そして、特徴的な動きを教えてもらえればたいてい答えにたどり着けます。
トゲチョウチョウウオ
「普通の熱帯魚っぽいんですよ。ペアで泳いでいました。」って言われたら、まず「チョウチョウウオ」の仲間だなってざっくり見当がつくんですよ。
そして、一緒に潜ったポイントとコースでガイドさんだったら数種類まで特定できる。そこで、
「模様は「入る」っていう漢字がたくさん連なってませんでした??」と聞くと
「そうです!!そうそう!!」
「それはトゲチョウチョウウオですね!(きらーん)」ってなるわけです。
グレートバラクーダ
「上の方を、すーーーーっとあっという間に泳いでいっちゃったんです!!結構大きくてワニみたいな顔してた!」
ピンポン!「グレートバラクーダ!」
アカハチハゼ
「ペアで泳いでました。水底の方にいて、泳いではときどき止まるんです!色は白っぽくて目の下にインディアンみたいな模様があるんです。」
「アカハチハゼ!」
アカハチハゼとかキツネアマダイとか、すーっと泳いでピタッと止まる動きが凄く特徴的なんです!そういう動きの特徴みたいなのを教えてくれるとさらに特定が楽になる。
ヤマブキハゼ
「水底にいたんですけど、近づいたらシュッと穴に入っちゃったんですよー!!目がサッカーボールみたいな模様でした!」
ここまで観察できてると「ヤマブキハゼ」確定ですね。近づいたら穴に入っちゃったというヒントだけでも「エビと共生する系のハゼかなー?」ってだいぶ絞れます。
サンゴに住むスズメダイ
スズメダイの中でもサンゴの隙間に住んでいて、その近くからは離れないタイプがいるので、近づいたらサンゴに隠れて、離れたらまた外に出てきたというヒントで4~5種類くらいのスズメダイまで絞れます。
ベニゴンベ
「サンゴの隙間に赤いのが見えました。」
もうこれだけで、ベニゴンベ決定。ベニゴンベに至っては、全体像が見えないケースがあるので赤しか見えてなくてエビだと思い込んでいる方も結構います。
赤い貝を紹介したって、ダイビング後に「え?あれエビじゃなかったんですか??」って言われるときあるもんね。いい加減なもんだ。
モンツキカエルウオ
「穴の中からこっちを覗いてました。」
これだけで、ほぼカエルウオ系ってことが推測できます。あとは、白っぽかったと言われればモンツキカエルウオですね。
オビテンスモドキ
この魚は自分の頭くらいのサイズの石をガツっと歯で噛んで移動させる動きがとても特徴的で英語名はロックリムーバーって言うくらいなんです。
だから、色とかより水底の石を噛んで移動させてたという情報があれば完全に特定できます。
サザナミハギ
「中層を黒い大群で右から左に移動していったんです。」
ハギの仲間は集団で藻を食べながら、ひたすらに移動していくんです。黒い集団と言われたらサザナミハギ決定ですね。
この集団のことを「葬式帰りのサラリーマンみたい」と称した方もいましたね。わかりやすい!
さいごに
ちなみにこれはガイドしている海限定で使える小技なので、ちがう海のガイドさんに聞いてもそれほど特定は簡単じゃないです。
やっぱり、いつも潜っている海だからこそ見えているシーンというものがあるんですね。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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