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ダイビングの始めに空気を抜くのはBCDだけじゃないですよ!

毎週月曜日から水曜日まで毎日更新『ビギナーダイバーさんへ捧げるマガジン』サイパン島からAKARIです。

という毎回の決まり文句が、今週は過剰表現となってしまいました…。

昨日も更新できず終了し、気がついたら金曜日。はぁ、月金毎日更新と宣言しながら今週は3本目!なんたる失態。

来週からがんばります。

さて、今週最後に取り上げますのは、エントリーしてから潜降する時のお作法。

しっかり、身体を縦にする。

身体が水平のままでは、水の抵抗を思いっきり受けて沈みにくいです。しっかり、身体を縦にして抵抗を無くしましょう。

その際は、足が下ね。頭が下になると耳が抜けづらくなりますよ。

BCDジャケットから空気を抜く。

BCDジャケットからしっかり空気を抜いてください。

しっかりの意味の詳しい解説はこちら。

ちょい残しなしでお願いしますね。

肺の空気も全部抜く。

最後にふぅーーーーーーーっと肺の空気を抜きましょう。

しかしながら、浮力って変化が表れるまでに時間がかかるから、吐き始めてすぐには沈まない。

沈み始めたかな〜?ってくらいには、苦しくなっちゃうから、ブハァァァァって思いっきり吸ってしまって、振り出しに戻る。

これ無限ループ。

正しいやり方は、ふぅーーーーーーーーーーー(吐く)、スッ(ちょびっと吸う)、ふぅーーーーーーー(吐く)を繰り返したらいいんです。

ちょっとしか吸わんかったら、吐く息なくなるやん。

と言いたい気持ちはわかります。ここが浮力の面白いところ。たくさん吐いたからいっぱい沈むのじゃなくて、吐いている時間に比例して沈むんですよ!吐く息の量に比例して沈むわけじゃない。

だから、浮くのも同じく短い時間で吸えば、いきなり浮くことはない。キーポイントは量よりかかった時間なの!おもしろい!


さて、ここまでは普通の話。


実は、ここ以外にも空気を抜いて欲しい場所があります。


それは…ウエットスーツ。

ウエットスーツの空気も抜く。

え?スーツから空気抜くってなに?聞いたことない。

でも、抜いて欲しいんです。手作業でね。

ウエットスーツは生地の中に細かい気泡が含まれていて、潜降と共に増加する水圧がその気泡を小さくしていって、深場に行くほどに沈むようになるわけです。逆も同じ原理ね。浅くなっていくほど、気泡の大きさが戻ってきて浮きやすくなる。

これは水圧が勝手にやってくれるは部分。

今日お伝えしたいのは、その他のウエットスーツの空気。

次回のダイビングで、よく観察してみてください。特に新し目のウエットスーツは特にエントリーした途端に身体一面小さな気泡がついてます。これは、新品だからまだ親水性がないって言うことと、スーツの比較的表面側にあった気泡が水圧で潰されて外に出できたやつです。

これをどうするかと言うと…手でこする。ひたすらに。

とっても原始的な方法。

こういう弛まぬ努力と創意工夫の結果が適正ウエイトへの道なのです。

だって、ウエイトを重めにしちゃえば、こんなめんどくさいことしなくていいもんね。でも、短絡的な解決法を選ぶと、のちのち中性浮力をとって泳ぎにくいとか、空気を無駄に使うとか、重くて疲れるとかそういうトラブルの雪だるまの原因ともなりうるけどね。

だから、面倒でもぜひやってみてください。

ワタシはエントリー時に、よくゲストのウエットの表面の気泡を勝手に擦って落としてます…。男性インストラクターだったら、セクハラ寸前になるのかな…苦笑。おばちゃんインストラクターで良かったと思える瞬間です。

あともうひとつ抜いて欲しいのは、ウエットの内部に溜まった空気。正確に言うと、ウエットと身体の間にある空気。

これは、水温の高いサイパンだから言えることかもしれないのですが、スーツの手首足首にファスナーがあるタイプのスーツの方で、沈まなそうだなと思う方には開けっ放しで入ってくださいと言ってます。

そうしないと、中に溜まった空気で足が浮いちゃったりしてバランスが取れなかったりします。

全部開けっ放しで、中に水を入れてから閉める。空気を抜くと言うことは、海水と置き換えるってことなんです。そうすると、スッと沈める。

これは、水温の高い海じゃないとなかなかできないかー。

ファスナーをわざわざ開けなくても出口(手首とかね)をしっかり水面方向へ向けると、時間はかかるけど空気は少しずつ抜けるんですよ。この方法なら冷たい海水でダメージを受けることがない。

ここら辺をしっかりやっていただけますと、きっと無駄に重いウエイトをつけることなく、快適なダイビングがお楽しみいただけるかと存じます。


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