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【船酔いダイバー克服への道・その3】 意外な落とし穴

ご無沙汰しております。

サイパンのAKARIです。この「初心者ダイバーさんに捧げるマガジン」の投稿はかなりお久しぶりとなりました。(トップ画像の「月曜日から金曜日まで毎日更新」というのは、そろそろ変更しないとですね・・・(;'∀'))

さて、本日なぜ「初心者ダイバーさんに捧げるマガジン」に追加投稿をすることになったかというと、それはワタシが10数年以上ぶりに『船酔い』しました。正確にいうと、水中で酔いました。

さて、なぜ『酔った』かというところを深掘りしていきたいと思います。せっかくあれだけシンドイ思いをしたので、きちんとデータをとっておかないとね。

今回、水中で酔った原因で考えられることは3つです。先ほどの記事から引用していきますので、興味のある方は先にこちらの記事を読んでから、進んでいただけますとよいかと思います。

①水平ではないという要因

最後に残ったとりわけ『斜めったサンゴツリー』を担当することになったのです。

珊瑚の養殖ツリーは海底に打ち込まれた金具にロープが結ばれていて、塩ビの支柱をブイで引き揚げた構造なので、流れが合ったら全体的に斜めになります。

この日は、少々流れておりました。

全体の養殖ツリーの角度は75度くらいに傾いていました。ですが、ワタシが担当したツリーは、どうやらブイの浮力が弱くなっていたのか、60度くらいまで傾いてました。

60度の支柱から90度四方に伸びる養殖サンゴを吊り下げるパイプに沿って、体重をかけないように流れに逆らいながら中性浮力で体勢キープ。

書いていても、いったい自分がどの角度を基準にしたらいいのか、わかりません。

常に自分が、視覚上の水平とは微妙にずれた角度に体勢を保つストレスが、少しずつ積もっていって酔ってしまったのか。

②ピントが合わないことによる要因

カメラのオートフォーカスで手前の小さい(細いもの)にピントを合わせようとしているんだけど、どうしても背景にピントがあってしまったり、合わせたいものより手前のものにピントがあってしまって、ウィ~ンウィ~ンとフォーカスが定まらない感じわかりますか?

ワタシは普段眼鏡をかけているので、水中では度付きマスクを使っています。

眼鏡ダイバーさんはわかる方も多いかと思いますが、普通眼鏡→水中度付きマスクの間が、なんも見えない・・・(-_-;)。そして、ワタシは度付きのサングラスを持っていない。

このボランティアの日は、午後からのボートだったのでサングラスを使いたかったんですよ。サイパンの午後のボートの海面からの照り返しってすごいのです。

んで、とくにマクロを探すわけでもないので、この日はコンタクト&度なしマスクで行ったんですよ。(お年頃なので、コンタクトを付けると近くがみえない・・・(-_-;))

そうしたら、例の壊れたオートフォーカス状態になって、作業中に勝手に奥にピントが合ったと思ったら、ブワッっと煙となって流れてくる藻で、急に最短距離のピントになったり・・・・、その前後を自分の意志と違うところで勝手に操作されてるので、酔ってしまったのか。

③浮上・潜降の繰り返しによる空気の膨張

普段、気持ち悪くなった時(食べ過ぎ、体調不良、二日酔い、車酔いなど)、少しだけ吐いたら楽になったという経験ってありますよね?

水中でもそれは同じで、すこしだけ吐けたらすこしは楽になったかもしれない。

しかし、一生懸命に作業している仲間に自分の吐しゃ物が流れていくのだけは、どうしても許されざる冒涜。

というわけで、気分転換に掃除をする場所をちょこちょこ変えて、3~4mくらいの範囲の浮上・潜降を繰り返ししていたんです。

もう一度、下から順番に綺麗にしていこうと、再び海底へ潜降。

そりゃ、胃の中に溜まった空気も膨張・収縮を繰り返すよね・・・・(-_-;)。

気持ち悪いに決まってる。

まとめると・・・

今回の経験で得た情報は、船酔いの構造の複雑さと繊細さを改めて浮き彫りにしてくれました。

普段は眼鏡をかけているけど、ダイビングの時は使い捨てコンタクトという人、度付きマスクを使っているけど、普段使う眼鏡とは微妙に違っている人、実はそういう微妙な視覚の変化が船酔いの種になっているケースもあるのではないか。

そして、もう一つ気が付いたこと。

船酔いは、水中に入ってしまったり陸にあがったり、とにかくボートから降りることで嘘みたいにあっという間に治るんだけど、水中で酔うとボート上はもちろん、陸に上がっても一向に治らない。

これは知らなかった。

ボート上で酔うということと、水中で酔うということは全く別物のようです。

ここからはイメージ論なんだけど、船酔いと車酔いは同種で、水中で酔うということはVRのジェットコースターみたいなアトラクションで酔うのと同じかも。

前者は少なくとも上下は確定されている180度酔い、後者は上下すら確定していない360度酔い

だから、きっと後者の方がダメージが大きい・・・・(-_-;)。

楽しい思い出を一瞬で暗黒の記憶に変えてしまいかねない「酔い」について、まだまだ研究の余地がありますね。

久しぶりにシンドイ経験をしましたが、得た情報は大きかったかも。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。右下のハートマークでサイパンおみくじをひいていってくださいませ。

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