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神奈川県と、そこで働く人・暮らす人を元気にしたい…!!その思いで仕事に取り組む人たち。

〜現役小学校教諭の社会(編集者)体験記〜

 今回は、教職員5年経験者研修のひとつである社会体験の一環で、編集者として神奈川県横浜市にある「SHINみなとみらい」にお邪魔してまいりました。そこで「県としてどのように起業・企業を支援しているのか」「SHINみなとみらいは、どのように利用されているのか」ということを、お二人の方にインタビューしてきましたのでその様子をご紹介します!


産業振興課の三浦さんにお話を伺う!

 まずインタビューをさせていただいたのは、神奈川県の産業振興課新産業振興グループの主任主事である三浦圭佑さん

 三浦さんは神奈川県の職員で、現在のお仕事に就かれる前は県立高校の事務職員さん(何となく勝手に親近感!)や、横浜銀行にもお勤めされていたそうです。県の職員さんというのはお仕事の幅が広いんですね〜。驚きました!
 三浦さんが現在所属されている「産業振興課新産業振興課グループ」というのは神奈川で新しい産業を作り出していくために、これから起業を考えている方や既に起業したベンチャー企業の方を支援していこう!という取り組みをされているそうです。
 インタビューでは、県が起業やベンチャー企業をどのように支援しているのかを説明していただきました。詳しくはこちら↓をご覧ください。

 支援の取り組みはいろいろありましたが、その中でも筆者が特に気になったのは2点ありました。

 一つ目は、起業前の学生向けに起業に関する講義やビジネスプランコンテストが行われているということです。漠然と「起業するって…具体的に何をどうするのかイメージがつかないし、大丈夫なの?」という疑問や不安を抱えている人にとっては、とてもいい学びの機会になるなあと思いました。しかも、コンテストで優勝すると豪華景品がもらえるとか…!?(今年はコロナの関係で叶わなかったそうですが)夢があって素敵だなと感じました!

 二つ目は実際に起業した方に向けたKSAP(かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム)という取り組み。社会問題に対する自らの考えや解決策をKSAPに応募して採択されると、実現に向けてメンタル面や資金調達の面でアドバイスをもらえるそうです。昨年度採択された企業の中に「PTA’S(ピータス)」という、PTAと企業をマッチングするサービスというものがありました。これは一教員としてとても気になる!最近は、夫婦共働きやシングルマザー、シングルファザーのご家庭が増えてきているのでPTAの活動が負担になっているという声は少なくないと思います。PTAの活動を企業に委託できるとしたら…。う〜ん、メリット&デメリットはありそうですが、考えてみるのは面白いかも。自分でももう少し調べてみたいと思いました。

 今回、神奈川県の支援の取り組みを知って、起業することに対するイメージが変わりました!今まではテレビなどで起業した人の話を聞いても、「それまでの仕事を辞めてゼロから起業するなんて、怖くないのかなあ…すごいなあ。」としか考えられていませんでした。しかし、県として起業に対する支援が整っていて、自分のアイディアが認めてもらえれば一緒に考えたりサポートしてもらえたりする✨となれば、とても心強いと感じました。起業というものが今までより身近に感じられるようになった気がします!

 筆者は、残念ながら経済や企業(起業)の事、お金に関する事は詳しくなく「ちょっと難しい話は苦手…」となってしまうので、三浦さんにお話を聞かせていただきながら途中何度も「どういうことでしょうか……?」という心の声が表情に出てしまっていたと思います。本当に申し訳ないです。それでも分かりやすく、ゆっくりと話してくださった三浦さん。本当にありがとうございました!!三浦さんのお話を伺って、全く知らなかった神奈川県の起業・企業支援に関する取り組みについて知ることができました。そして「新しい産業を生み出していく人たちの手助けをしたい!」という、三浦さんの仕事に対する強い思いが伝わってきました。改めて、貴重なお時間をいただきありがとうございました!!


コミュニティマネージャー、ルカさんにお話を伺う!

 次にインタビューをさせていただいたのは、「SHINみなとみらい」のコミュニティマネージャーである工藤春香さん(通称ルカさん)。

 ルカさんの紹介をする前に、「SHINみなとみらい」とはなんぞや?ということを簡単にご説明します。一言で言えば、『「SHINみなとみらい」とは、神奈川県が運営するベンチャー企業の成長促進拠点』です。県の取り組みのうち、起業支援の拠点になっているのが鎌倉にある「HATSU鎌倉」で、すでに起業したベンチャー企業の支援拠点になっているのが「SHINみなとみらい」なんですね〜。場所はみなとみらい21地区にある、オーシャンゲートみなとみらいというオフィスビルの中にあります。7階から10階がWeworkという会員登録制のワークスペースになっていて、各階にはお洒落なカフェのような共有スペースや個室に区切られているプライベートオフィス等が入っていました。「SHINみなとみらい」はビルの10階にあり、成長期のベンチャー企業や、ベンチャー企業と連携して新しい事業を展開しようとする企業の方が利用できるそうです。詳しくはこちら↓をご覧ください。

 それでは、ルカさんの紹介に戻りましょう。インタビューでは、コミュニティマネージャーとはどんなお仕事なのか、「SHINみなとみらい」はどのように利用されているのかを説明していただきました。
 まずは、コミュニティマネージャーとはどんな仕事なのか紹介したいと思います。筆者はコミュニティマネージャーという仕事を今回初めて知りました。名前からして、コミュニケーション上手そう…!!

 ルカさんはコミュニティマネージャーとして、off-line(コミュニティ型ワークスペースとして)の「SHINみなとみらい」の運営と、on-line(Facebook)の「SHINみなとみらい」の運営を担当されているそうです。

 off-lineでは、受付や運営管理、利用者との情報交換や利用者同士のつながりをつくる等、多岐にわたるお仕事をされていました。on-lineでも、友だち申請の承認やコメント欄のチェック、そして利用者のコメントから企業の新しい次の一歩へつなげたりと業務内容は様々でした。

 お話の中で筆者が特に印象的だったのが、「コミュニティの空気感を大事にしている」という事と「利用者同士のつながりをつくるためにあらゆる工夫がされている」という事です。これはon-line・off-line両方のお仕事に共通して心がけられているように感じました。

 コミュニティマネージャーとして、利用者が心地よく「SHINみなとみらい」という空間が利用できるように、一人ひとりのコメントや話の一つひとつに目を向け、耳を傾けて丁寧に向き合う。そして、今あるものをもっと大きく膨らませるためにはどのようにしたら良いのか、時には提案をしながらサポートしていく。

 空間の雰囲気をつくり、関係性づくりのお手伝いをするという点では、少しだけ教員の仕事の”学級経営”に通ずるところがあるように感じました(これまた何となく勝手に親近感!)。しかし大人相手なので、学級経営以上に気を遣い、経済や各企業に関する専門的な知識が必要な仕事だと思いました。

 ルカさんは、利用者の方と同じ目線になってコミュニケーションが取れるようにその企業に関係がある本を読んだり勉強会に参加したりして知識を得るようにしていると話されていました。格好いい…!そして、自分以外のコミュニティマネージャー(「SHINみなとみらい」には、ルカさんを含めて3名のコミュニティマネージャーがいらっしゃる)と、お互いに勤務日に得た情報等を共有する事で、円滑なサポートが行えるようにしているそうです。とても大事ですね!!!

 次に「SHINみなとみらい」が、どのように利用されているのかについてです。コミュニティ型ワークスペースWework内にある「SHINみなとみらい」には、以下のような役割があります。

○活動拠点(席)、作業スペースの提供
○コミュニティマネージャーや支援者による相談・支援
○ベンチャー企業同士や、ベンチャー企業と大企業の事業提携、ベンチャー企業と地元企業の連携の支援 など

 単なる作業スペースとしてのシェアオフィスと大きく違うところは、個人が自分の仕事に向き合うためだけの場所ではなく、支援者からのアドバイスが受けられたり、他企業とのつながりや連携が生まれるような空間であるということです。作業スペースとしての役割ももちろんありますが、それがメインなのではなく、”つながること”や”連携すること”を大切にしているということなんですね。

 実際に「SHINみなとみらい」を利用させていただいて感じたことは、静かに作業をするだけではなく、同じ空間にいる人とコミュニケーションを取りながら仕事をしているということでした。いくつかデスクがあって同じ空間で他の仕事をしている人がいるとなると「静かにしなければ他の人の迷惑になってしまう…」と無意識に思ってしまいますが、「SHINみなとみらい」では、静かすぎず程よいBGMのように他の人が会話を交わしているのが聞こえてくるという感じでした。自分の仕事にもしっかりと集中しつつ、たまにふと話し声が聞こえてくる。もしそれが自分の仕事に関係があることであったり興味があることであれば、新しい一歩につながるきっかけになったりするのだろうな…と思いました!

 今回ルカさんにインタビューをさせていただいて、今まで知らなかったコミュニティマネージャーというお仕事についてや、「SHINみなとみらい」がどのような場なのかについて知ることができました!新しいことを知ることができたのは、とっても楽しかったです。お忙しい中、本当にありがとうございました!


編集者体験を振り返って

 今回は、株式会社ラ・ギターラの代表取締役であり、神奈川ワーケーションNaviの編集長でもある福田和博さんに社会体験を受け入れていただき、「SHINみなとみらい」で編集者体験をさせていただきました。半日(4時間)と限られた時間の中で、お二人の方にインタビューをして記事にする…普段することのない初めての経験にワクワクしている自分もいましたが、正直かなり不安でした。何といっても圧倒的に経済や起業・企業に関する知識が乏しいということ、そして自分の言葉を文章にするのにかなり時間がかかるということがネックでした。そして予想通り、インタビューでも原稿を書く作業でも、自分のできなさを痛感させられました。

 まず編集者としてインタビューをする場合は、事前に相手の話す内容に関連する知識をインプットしておくことが大切だと感じました。今回は分かっていながらもほとんどゼロに近い知識をカバーすることはできませんでした…(悲)ある程度の知識を持ってお話を聞くことで理解につながり、疑問点にはしっかりと質問できるのだと思いました。ということは、編集者の皆さんはあらゆる分野のことについて詳しい…というか、お仕事をされていく中で様々な情報を得て知識が豊富になっていくということなのかな、きっと。忘れっぽい筆者も見習わなければ…!!

 そして、原稿を書く作業についてですが、これが本当に難しかった。まず出だしのところで早速フリーズしてしまい、見兼ねて福田さんが書き出しの文章を考えてくださいました。その後も、インタビューで得た情報をどのように伝えたら良いかまとめられず、少し書いては立ち止まってをくり返し…。もし自分が本当に編集者だったら、即クビにされているなと思いました。

 福田さんにはいくつかの書くコツを教えていただきました。
○書きたいことを一通り書き出してからブロックに分けて見出しをつける書き方
○先に書きたい項目と見出しを考えて、あとから内容を書いていく書き方
○とにかく自分の伝えたいことを思いつく順に書き出していく方法 など
 今回は、書きたい項目を先に考えて後から内容を書いていく方法にチャレンジしました。項目立ては15分位でできたのですが、内容となるとなかなか手が動かず。結局時間内に自分の書きたいことを書き終えることはできませんでした。

 編集者の体験をさせていただき、いままで何となく苦手なんだよな…と感じていたことに対して、もっと上手くやるためにはどうしたら良いのだろうと考えるきっかけになりました。もしも、知識豊富なインタビュー上手で文章を考えるのも上手になれたら、人間としても教員としてもかなり大きく成長できます。ぜひ少しでも自分の理想に近づきたい!そのために、努力することを惜しまずに今後も学び続けていきたいと思いました。社会体験を受け入れてくださった福田さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました!


おわりに

 社会体験をさせていただくにあたり協力してくださった、高山商会の荒井さんをはじめ、当日お世話になった福田さん、三浦さん、ルカさんに改めて心より感謝申し上げます。今回の経験を活かして、教員として・人間としての自分磨きにさらに励みたいと思います。本当にありがとうございました。


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