P.8|「網走のカラス」のこと
2016年の夏頃、気になるニュースが目にとまりました。アラスカからロシアに向かって弓形に延びるアリューシャン列島の小さな島に打ち上げられた鯨が、新種らしいとわかったこと、そしてこの鯨が、日本の北海道・網走の漁師たちの間で「カラス」と呼ばれ、昔から知られていた存在だったということでした。
(2019年、このクジラは「クロツチクジラ」として発表されました|プレスリリース 国立科学博物館/北海道大学)
カラスと呼ばれるその鯨は、どんな風景のなかにいるのだろうと、気になってしょう