居住支援の最近

私がやっているいろいろな活動のどこに分類して良いか分からないこと、私が個人的に感じたことを書くためにnoteを作ったのですが、全然更新できないまま登録してから4年が経っていたという…💧

やりたいことがいっぱいあるけど手が回らなくて、やりたいことを実現するには無限の事務作業が必要になり、加齢とともに失われる私の気力…

議員のブログも猫の写真を載せるブログも、ウイズタイムハウスのも、なかなかできない。ウイズタイムハウスのはかろうじてみんなで手分けしながら活動報告を載せている。

今度こそはちょっとずつ書いていこうと、今日は思っているけど、時間を作れるかどうか…
頑張りたい気持ちはあります💦

今日は居住支援法人の活動で、刑務所との意見交換の会に行ってきました。
刑務所を見学させていただく機会はなかなかないし、どんな課題があるかを知りたかったからです。

罪を犯して検挙される人は年々減少傾向にあるけれど、再犯者はあまり減少しないため、相対的に罪を犯した人の中での再犯者の割合が高くなっていること、受刑者が高齢化していることや、受刑者の作業は障害がある人のことも考慮されていて、その人の障害の状態によって色々用意されていること(作業内容としては皮革製品づくりや自動車整備などの仕事から、内職仕事などいろいろありました。)などの話をお聞きし、見学をさせていただきました。

再犯が減らないことから、出所後に再犯に至らないような地域の支援が必要なのだけど、出所時にどこにいくのかが明確でないままの人もいるため、出所者のための居住支援が必要であるということです。

まず、初めて刑務所に伺いましたが、出入りも生活もかなり厳格に管理されているんだなとしみじみ思いました。
でもその生活をしばらく続けたのちに地域にぽんと出されて、いきなり、自律した生活を一人で送れ、というのはなかなか厳しいなぁと。もちろん、地域に出たときのことを考慮した支援は行われているのでしょうが…。

物理的な施設環境、地域交流なども含め、いずれ地域に戻る、ということを意識した刑務所の処遇を考える必要があるんじゃないかなぁと感じました。
そこを変えていくのは国の政策としてかなり大きな変革が必要ですが、一居住支援の立場で何ができるだろうかということも同時に考えました。

出所者に限らず、住宅確保要配慮者の受け入れについては、大家さんが負担感を持つ場合が多いと感じています。
高齢者だと、病気になる、介護が必要になる、亡くなるといったときの対応をだれがするのかという不安。
障害のある人には関わる機会が少ないから、どう対応して良いか分からないという不安。
家賃を滞納しないかという不安。
近隣トラブルが起きたらどうしたらいいのかという不安。

そして実際、何かしらのトラブルが起きたときに行政機関など誰に相談しても、「追い出すのは難しいですねぇ」という、はっきりいって他人事だな!と思うような対応をされて終わってしまうので、大家さんは一人負担を背負わされて孤立してしまうことがあると感じます。

そういうことが起こり得るのに、「受け入れてください」と言われても、難しいですよね。だから、チームで支えられる、何かあったときに関わっているだれか1人だけに責任を負わせない、という支援体制をとらないと、どんな住宅確保要配慮者の受け入れ態勢も充実しないし、出所者の地域支援も難しいと思います。

それを解消するには、居住支援法人としては、大家さんに貸してください、というだけではなかなか難しくて、持ち物件かサブリースでまずは実践するしかないなぁと思います。

居住支援施策では今、居住支援法人が日常の支援体制を作るしくみをつくりたいという方向性のようです。

他の居住支援法人からは、住宅確保要配慮者の住まい支援は、とても時間がかかるし、入居して終わりではなくて、人生すべてささえるつもりでないとできないことだ、その割に補助金が安いし不安定すぎる、という意見がたくさん出ていて、ほんとそうだと思います。

うちも、補助金がどんどん先細りで求められる役割が大きすぎるので、今年度はあえて補助金を受けませんでした。今後うちの法人として、どこまでのことができるのかをよく考えていきたいと思っています。

だれもが地域で安心して暮らせるように…それは、当事者はもちろんのこと、その人を支える人たちも孤立しないように…施策の必要性と、個々ができることと、考えていく必要があるなぁと思います。

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