見出し画像

エレファントカシマシ2019新春武道館公演に行ってきました!(過去ブログより)

自分が最前列だった武道館は、いったいいつだったか、はてなブログに掲載していたものを掘り起こしてきましたので、備忘録としてあげておきます。

我ながら温度高め。でも言ってることがあまり変わらない=成長が止まっていて反省。
一月の記事でしたので、新年の挨拶から始まりますが、スルーしてやって下さい。

☆ ☆ ☆
あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今頃か?一月も半ばを過ぎて今頃の挨拶か?とお思いでしょうが、これが終わるまでは私の年は明けておりませんでした。

新春日本武道館。

昨年は息子の受験のため、泣く泣く諦めた新春公演に、やっと行くことができました。

そして、驚くべきことに、わたくし、このたび武道館最前列という一生に一度あるかないかの神番をいただきました。

スマチケでしたので、数日前にしか自分の席はわからないので、完全に2階席を想定しオペラグラスも準備して、先の大阪公演のセトリもほんのり薄目で見る程度の準備だった己に急遽喝をいれなくてはならぬ状態となり、しかしここ数日は空中に3cmほど浮いてますくらいの浮遊感を味わいながらの日々。ただひたすら、インフルエンザに罹りませんように(家族も含む)、階段踏み外したりしませんように(家族も含む)、と日々の生活をそろりそろりと送ってまいりました。

ということで、無事当日をむかえました。

お天気にも恵まれ、念には念を入れて半休を取りつつも、逆に落ち着かないので午後もある程度仕事をし、16時頃とりあえず武道館へ。

グッズもすでにみなさん、お買い上げになった後だったので、待ち時間なし。

お目当てのクリアファイルは案の定売り切れでしたので、マグネットを購入し、武道館の写真など撮りつつ、開場時間を待ちました。

んまぁ、その間の音漏れの凄まじさね。

こちらはセトリを軽く知っていたので、心の平静は保てましたが、全く知らない状態だったらきっとこの漏れてきた曲を聴いただけで、私は失神していたことでしょう。

だって、それが一曲目の「脱コミュニケーション」だったから。

新春一発目に「脱コミュニケーション」をもってくるその心の強さ、剛の者感。これぞエレカシ!という嬉しさ爆発。普通一曲目であの歌いっぷりじゃ、次からの曲に差しさわりが出てもおかしくない、というくらいの気合と高ぶり。やはり何事も最初が肝心。

「Wake Up」で本日の宮本さんの声の絶好調っぷりを確認し、新春って感じだねぇと「新しい季節へ君と」にうっとり。

今回の私の席は、ちょうど脇の花道の途切れるあたり。ここまで宮本さん来るかなぁ、今日はどうかなぁとドキドキしながらお待ち申し上げておりましたら、4曲目「星の砂」で乳首と股間を指し示しながら至近距離へ。

こういう時、どういう顔すればいいんですか、私…。お年玉をありがとう、と素直に喜んでおきます。(ちなみに下手では、股間にライトを当ててアピールしていました。なんだろう、安心感…)

花道を使って端までいらっしゃった回数は少な目ではありましたが、もう回数じゃないね、ライブハウスで去年拝見した時同様、「実在している!」感を味わうことができて幸せでした。

カメラマンの岡田さんのカメラ機材一式も私の目の前でした。宮本さんが凄い表情をしている時に、「岡田さん、これを、この表情を!」と思う瞬間には、もう絶対岡田さんが宮本さんをロックオン。素晴らしいタイミングですね、ありがとうございます!と思うと同時に、私の身体の中の貯金箱からチャリンチャリンとお金のこぼれ落ちる音が聴こえてきます。

岡田さん、あなたのお写真があまりにも素晴らしいので、私の貯金が、貯金が…。

今回は非常にMC少なめ。

ほとんどメンバー、サポートメンバー紹介くらいしかしゃべらなかったと思います。

(メンバー紹介、いつも通りのその紹介が、一番嬉しい)

その代わり、曲が終わった瞬間から次の曲のリズムを宮本さんが刻み始め、その繋げていく状態が心地よい流れとなっていました。一曲でも多くの曲を届けようという強い意思も感じました。

私にとって11回目のエレカシライブでしたが、一番MCが少なく、しかし一番雄弁であった気がします、MCが少ないということに最後まで気が付かないほどに。

選曲ももちろん意味のある曲が多かったと思います。

良い曲を残す人というのは、どうしてこうも予見するような曲を作るのでしょうね。

今歌うことに意味が絶対ある!という曲がこれほどあるのか、と鳥肌が立ちました。

自分の中ではなぜか今まであまりしっくりきていなかった「大地のシンフォニー」が今回秀逸でした。その曲の持つ懐の深さが今の彼らにぴったりだからでしょうか。エレカシの、宮本浩次のスケールが、ここへきてまた大きくなっていることに驚き、まだこの人たちはステージ上で再生を繰り返し続けるのか、という喜びに打ち震えました。

明らかに去年のエレカシより、またひとまわり大きくなっていました。そして今までにない「自由」な感じもうけました。

「too fine life」、一昨年の野音の時も感じましたが、この歌詞のラスト「悪いようにはならないさ」が、ぐんぐん前向きに伝わってくるのが嬉しい。

そんな曲が続く中で歌われた「珍奇男」は、私の中でのベスト珍奇でした。

エレカシの凄いところは「大地のシンフォニー」も「珍奇男」も、30周年を経た今、同じステージ内で同率で成り立つところだと思います。全然違和感ない。きっちりとその歌の持つヒリヒリ感が出せるって物凄い。

「リッスントゥザミュージック」での金原さんと宮本さんの向かい合ってのセッション部分。

赤い炎と青い炎の対決と言いましょうか、私の側からはその時の宮本さんの背中しか見えないのですがあの両者の出し合う凄みは圧巻。金原さん、一年中全国を飛び回るそのバイタリティー、憧れます。

「昔の侍」が聴けたのも嬉しかったなー。

「桜の花」はピンクのライティングも含め、武道館にとても似合っていました。ちゃんと俺が再び咲かせていたし、私はこの歌を生で聴くたび、その再び咲かせてくれた桜の花びらの一つに自分がなれたような、自分自身が再生させてもらっている気がするのです。

そして私の涙腺決壊ポイントは「風に吹かれて」でした。

サポートメンバーだけで演奏が始まるニューレコーディングバージョンの風に吹かれて。

あぁ、ソロとは、こういう姿なのかもしれないな、と感じさせられました。

素晴らしかった。本当に素晴らしい歌声でした。会場のみなさんのいつもの振りが全く出ないほどに。

「マボロシ」の後のうっとり感から聴こえてきた鳥のさえずり、うっとりしっぱなしでいると大変な目に遭うぞ!というのが、これが悪魔のささやきの「朝」だから。ピヨピヨののちにきました「悪魔メフィスト」。

第一部のクライマックスなのですが、アルバム「悪魔のささやき」が大好きな私は狂喜乱舞でしたね。

これはもう、狂っていた。だって、最初の方、全くリズム無視で宮本が歌うんです。それがめちゃくちゃカッコいい。そしてもうライトの点滅が凄いの。ポケモンショックを喰らうかと思うほどに。狂気。最高。

第二部は「Easy Go」から。カッコいい…。

今回も石くんにグイグイとにじり寄る姿が見れて良かった。

こっちの足は張りかけているのに、宮本さんの絶好調は続きます。

「かけだす男」が聴けたのも嬉しかったなぁ。この時のライトが超カッコよくて!

「風」の高音が、これだけの曲数を歌った今、こんなにも出るなんて、どうなっているんだと思わず首をかしげました。今回の宮本さんの弾き語り、どれも素晴らしかった。

アンコールは今宵と「ゴクロウサン」。

ゴクロウサンの時の石くん、カッコ良かった!というか、石くん、髪型も普通に戻り(笑)宮本さんとの絡みも多く、めっちゃ良かったです。(まあ、私の席からは宮本さんと石くんしか見えなかったので、必然的にその二人に集中したのですが。きっとトミも成ちゃんもカッコ良かったはず…)

「脱コミュニケーション」で始まり、「ゴクロウサン」で終わる。これぞエレカシ。

ストーンズ風挨拶の時の、みなさんの晴れやかな笑顔。特に宮本さんのすっきりとした笑顔、最高でした。

長々と書いてまいりましたが、今回一番思ったことは

「宮本浩次、歌上手い!」

歌の上手さが際立つ素晴らしいセットリストだったと思います。

おそらくそれは、宮本浩次ソロプロジェクトがこれから進んでいくんだ、と知っているからなおのこと強く感じたことかもしれません。

それにしても、です。今回の歌声は秀逸でした。言葉は不要。強い志を感じる素晴らしい歌声でした。説得力の塊。エレカシでもソロでも、こっちは神輿を担ぐぜ!とにかく応援するぜ!そんな気持ちです。

今年のチケット運、早くも使い切ったかもしれません。
それでもかまわないと思うほどの多幸感を味わうことができました。
エレカシを好きになって本当に良かった。

私の年が明けました。ライブ初め、縁起のよい幕開けです。

本日のセットリスト

第一部
1 脱コミュニケーション
2 Wake Up
3 新しい季節へキミと
4 星の砂
5 悲しみの果て
6 ワインディングロード
7 リッスントゥザミュージック
8 昔の侍
9 大地のシンフォニー
10 絆
11 too fine life
12 珍奇男
13 今をかきならせ
14 風に吹かれて
15 桜の花、舞い上がる道を
16 笑顔の未来へ
17 ズレてる方がいい
18 俺たちの明日
19 マボロシ
20 朝
21 悪魔メフィスト

第二部
22 Easy Go
23 デーデ
24 かけだす男
25 旅立ちの朝
26 風
27 四月の風
28 so many people
29 ファイティングマン

アンコール
30 今宵の月のように
31 ゴクロウサン