見出し画像

エレファントカシマシ35th ANNIVERSARY TOUR 2023 YES. I. DO 初日に行ってきた

私は今回のツアーに4回行く。
は?同じツアーに4回も?と思われるかもしれない。私も以前は人に対してそう思っていた。しかし、エレファントカシマシを好きになってから、行けるものは全て行っとけ、後悔することなんか一つもないぞ!と思っている。
「WAKE UP」ライブハウスツアーも3回行った。3回目、一番号泣して帰ってきた。ライブは生き物だと思う。思わぬタイミングで化ける。

2020年新春ライブ以来、実に3年ぶりの生エレファントカシマシ、非常に良い意味の生々しさがあった。曲目や演出についてはツアー初日なのでネタバレを避けるが、前半宮本にしては珍しく音が取りづらい状態が多かった。イヤモニをつけたり外したり、手のひらを上下させ指示を出したり、なかなか定まらない様子。しかしある時から突然バチっと音が決まり始めた。宮本が何かを飼い慣らしたごとく。そこからのエレカシは凄かった。いや、正確に言えば最初から凄かった。宮本ソロも何回行ったかわからないが、こうして久しぶりに生のエレカシ音を聴くとエモーショナルこの上ない。え、私この曲で泣くの?という曲で泣いた。過去のグッズで全色揃えて購入した自慢のエレカシタオルハンカチは、常に湿り気を帯びた状態だった。

一番新しい歌を、と歌い出したその歌の演出が素晴らしいので乞うご期待。この一曲を聴くために自分は今日ここに来たのではないかと思うほど。待ってました。

メンバー紹介の言葉が、それぞれに対していつもよりほんの一言多いのは、宮本の嬉しさからと解釈した。マイクスタンドの扱いに手を焼いたり、さまざまな人に渋い顔をしながら指示を出したりと、相変わらず忙しい総合司会ではあったが、全体的に宮本は嬉しそうであった。そりゃ嬉しいと思う。友達と組んだバンドが一人も欠けることなく、こうして35周年を迎え、横浜アリーナが満員になるほどみんながお祝いしているのだから。
奇跡みたいなものだ。バンドが続いていくなんて。それを観せてもらえてるだけで、ありがたい気持ちでいっぱいですよ、ほんと。
宮本に紹介されると蔦谷さんとミッキーがとても初々しく見えるのがまた非常に良い!

初日エピソードとしてひとつ挙げるとするならば、ストリングスチームの金原さんを紹介する直前の宮本。あ、金原さんのことを紹介したいんだな、とすぐにわかるモゾモゾっぷり。エレファントカシマシに関わってくれた楽曲、年数、それを言ってしまえば年齢をみんなが推し量ってしまう。しかし義理堅い宮本は、その紹介をしないことには落ち着かない。よって、結局は会場全員が金原さんの年齢のことを考えてしまう時間が設けらる。金原さんの表情が画面に大写し。みなまで言わずとも、わかっておる、宮本、金原さんの素晴らしい経歴は、と肩のひとつも叩きたくなる。割と好きな時間。
そして金原さんのバイオリンの弓の毛、本日も盛大に切れてました。宮本と対峙する金原さん、大大大好きです。

今回、横浜アリーナはAパターンの座席スタイル。

私の席はCブロック。ご覧の通り、遠く遠くどこまでも遠く…。ステージ両脇に大画面が設置されているので宮本の表情は良く見える。宮本越しのトミ、宮本が近寄る際の成ちゃん、宮本に破廉恥なものとして頭にタオルをかけられる石くんなど、宮本に絡む場合にメンバーの姿が映るので、その瞬間を逃さないよう必死で観ることになる。もっとちょうだい、メンバー画像。
宮本の歌声、特に後半、素晴らしかった。どんどんマグマが噴き出すような、ラスト一曲の沸点が一番高かったのでは。よって圧倒されまくって終演。

宮本ソロ活動によってファンになった方々も私の席の周りに結構いらっしゃった。ソログッズで身をかためていらしたのでおそらくそうであろう。始まってからも大変緊張されているご様子。今まで可愛く可憐な宮本をガン見されてきたのだから、そりゃビックリするだろう。ようこそ、これこそがエレファントカシマシです!

客入れの曲も非常に良くて、開演を待つ時間も楽しかった。
グッズ列は行きも帰りも長く、初日から売り切れ続出。お目当てのものがある方は通販の方が確実かと思われる。今日買って今日着たい方、頑張って下さい。

思えばエレカシのライブに通うようになって5年。35年のうちのたった5年だけど、エレカシにとって、宮本にとって激動の5年だったと思う。30周年のその年に間に合って良かったと、35周年の今年改めてそのことを強く感じている。

さあ、あと3回、どんな姿を曝け出してくれるのか、非常に楽しみだ。エレファントカシマシのファンになって本当に良かった。