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溶けているのか、溶かしているのか。

時間が過ぎるのが早い。
早すぎる。
1日があっという間に終わっていく。

「まるで時間が溶けているようだ」

降り積もった雪をつまんでみたときに思った。
人差し指と親指に挟まれた雪が溶けていく。

毎日が同じことの繰り返し。

夜更かしは得意で、朝は苦手。

余裕の「よ」の字は、だいぶ前から登場しない日常。

自分のペースでこなすことのできる仕事。

ストレスのない職場。

程よい距離感の心地よさ。

雑に詰めた殺風景なお弁当。

1時間の半分は睡眠に使いたい昼休み。

退勤時間まで、なんとかやり過ごす。

朝に来た道を引き返す。

生活感あふれる、すっきりしない家。

空腹を早く埋めたい食事。

やりたいことをやるわけでもなく、ダラダラする無駄な時間。

ルーティーンは(旧)Twitter のタイムラインを遡ることだけ。

読みかけの本は積み重ねて置いてある。

何も書かれない新品のノートたち。


私の熱が意図せず勝手に雪を溶かしていく。

時間を溶かしているのは私自身。

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