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比叡山延暦寺

初比叡山延暦寺に行ってきました。
境内にある延暦寺会館に泊まって坐禅体験に写経に精進料理に朝のお勤めにと満喫。既に次いつ行こうかみたいな。

7月に京都に15泊するという暴挙に出た辺りから古寺社探訪に完全にハマってます。まだ37ですが色恋やその手の情事に全く興味がなくなってしまい、東京ではもっぱらトーハクのある上野に出入りしてる僕です。

今年は最澄没後1200年。信長が比叡山を焼き払って450年。戒壇院の特別拝観は1200年で初ということで次拝めるのはいつになるかわからないというヤバさ。真ん中に釈迦。左に弥勒菩薩。右に文殊菩薩。これまでの通説では比叡山での授戒制度が認められたのは最澄の死後間も無くとされていたが、ここ数年『日本後紀』の逸文が解読され、最澄が入滅する一日前だというのが通説に変わったそう。最澄は悲願達成の喜びに満ちあふれてご遷化されたということになる。

これまで9月にだけ行われた大阿闍梨の特別祈祷も昨年コロナでできなかった関係で10月にも行うということでそれも制限人数でタイミング良くこってり受けることができました。

比叡山は3割くらいが京都府で7割くらいが滋賀県。延暦寺という寺はなく、150ある堂塔伽藍全てが延暦寺。鬼門封じとされる根本中堂が京都御所に向かって立っている。
本尊は現世利益の仏、薬師如来。
右手は開いて前を向いており、衆生の願いを受け取る。左手は薬壺を持っており、少し倒れている右手の薬指を使って薬を塗ってあげる。薬指の語源とも。

有名な不滅の法灯はろうそくの火ではなく、三つある六角形の灯籠の中に。1200年断たれることのなかった菜種油で燃えるオレンジの光。油断の語源とも。
かの「一隅を照らす」のアイコンとしての不滅の法灯にしびれた。


比叡山と高野山は高さはだいたい同じらしい。
かいつまんでいうと比叡山は仏教の総合大学。色んな科目があるマンモス校。
高野山は密教一筋の専門大学という対比ができる。
空海を訪ねて近く高野山にも登らないといけないと思っている。

神社仏閣巡りにハマっているが御朱印を集めてはいないし、いつも何も祈らない。自分は他力でないというより、祈っても叶わないと思っている。努力は実ると思っている。しかし、それが正しいとも思ってもいない。結局人は関係性の中で生かされているという側面がほぼ全てなので、自分の努力なんてものは言い方に過ぎないこともわかってる。それでも僕は何も祈らない。全て叶えてきたとも言えるし、何も叶っていないとも言える。比叡山にある開運の鐘。50円を入れると1回鳴らして良い。鳴らしてから5分ほど経っただろうか。毎回見ている京都ぶらり歴史探訪のロケに遭遇した。中村雅俊さんを拝むことができた。開運の鐘の即効性よ。仏教。宇宙。

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