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私が渋谷悠さんと出会った日。一人芝居 『Slice of Life』が実現するまで。

この記事では渋谷さんと出会ったきっかけと、一人芝居『Slice of Life』が実現するまでの過程をお話したいと思います。

私は即興演劇もしているので、渋谷悠さんとは即興演劇を通じて会っていると思っている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、別の場所で出会っています。このプロジェクトは渋谷さんと出会ってから時間と流れがあるので、先に年表を書いておきます。

2017年6月~ 演技スタジオに入る
2017年7月位~ スタジオで短編映画のプロジェクトが始まる
2018年10月~  即興ミュージカル『Life is Musical』主宰、 渋谷さんがいるサイゼリアに行く
2019年~ 色々な形、企画を探っていき、一人芝居にたどり着く

2019年8月 執筆活動開始

演技スタジオに入り、渋谷さんの作品と出会う。一ヶ月後、渋谷さんご本人と出会う

演技スタジオに入ると渋谷悠さんの沢山のモノローグが、スタジオのシーン練習の題材として使われていました。その中でも私が好きだったのは『勧誘』です。大爆笑!こんな面白い作品を創れるなんてすごいなあってびっくりしました。

その一ヶ月後、渋谷さんが主導する短編映画のプロジェクトがスタジオ内で始まります。私はまだ入って1ヶ月しか経っていなかったので、キャスティングオーディションに参加することは出来ませんでした。ただし、エキストラやスタッフとしては参加可能だったので、「映像演技・現場を勉強したいし、面白そう」と思ってjump in。オーディションは見学、スタッフとしてセット準備・片付けなどをお手伝いしました。体育館で短編映画のための稽古をしたとき、いち早く片付けが終わった私は、モップを片手にぼんやり、「今はオーディションを受けることすら出来ないけどいつか、私も渋谷さんとお仕事出来たら良いな。」と思いながら掃除したことと、体育館のオレンジ色の床を何故か、今でも良く覚えています。

その後、私はその演技スタジオを辞め、当時のインプロチームの仲間が渋谷さんと色々やっていたので、チームのショーにいらっしゃったときご挨拶させていただいたことはありますが、そこまで深い関わりはありませんでした。

即興ミュージカル『Life is Musical』主宰

即興ミュージカルをやりたくて、即興ミュージカルライブを企画、主宰しました。この企画に渋谷さんが興味を持ってくださり、ライブにもいらっしゃって下さいました。このライブは未だに「またやらないの?」とお客様からも言われるくらいライブとして大成功、渋谷さんもとっても楽しんでくださったみたいでした。(たくさんインプロショー出た内海くん曰く、このショーが今までで一番お客さんの反応が良かったらしい。)内海くんと私は知り合いだったけど、はじめましてのキャスト:ひろきゅんとえこちゃんにも名刺を配っていました。そこから渋谷さんはえこちゃんの劇団Platformの企画でインプロを始めることになり、ひろきゅんのワークに通い始め、気づけば私以外の人はみんな渋谷さんと何かしら関わりが出来ました。「気づけば周りが皆渋谷さんと…!いいないいな、この即興ミュージカル主宰したの私やで、私もなんか一緒にしたい~!」と素直に思っていました。笑

サイゼリアに行ってみる

当時渋谷さんは、確かモノローグ集『穴』をいつも持ち歩いて手売りをされていました。当時から多忙ではあったけど、今のスケジュール感よりは多分まだ時間があったんだと思います(ココ重要)Life is Musicalの割とすぐに、たまたま私が池袋で別の稽古をしているとき、どうやら池袋のサイゼで稽古前にご飯食べるらしい(twitter情報)。ふむふむ…うん、これはモノローグ集『穴』をゲット出来るチャンスだし、なんだかここで偶然アポ取れたら面白そう。ダメ元で聞いてみようって思って個人ラインで連絡して、「いいよ~」って言ってくれたので会ってサイン入りモノローグ集『穴』もゲットして、「一緒にお仕事したいです」って言いました(無謀)

で、その行動は渋谷さんに結構な衝撃を与えることが出来たらしく、そこから始まり、実は最初から一人芝居すると決めていなく、企画が一転二転したり色んな方向性を試して最終的に私が脚本書いて一人芝居をするという方向性に定まりました。

チャレンジしたら失敗する、でも失敗を活かすことはいくらでも出来る。

そうやって今回一人芝居をすることになりました。お話させていただいてから2年、脚本を書き始めて1年。時間をかけていますね。あの頃キャストですら無かった、地味~にモップをかけていた私の夢は、現実となりました。(ちなみに短編映画プロジェクトには大川さんと山本さんも参加されていて、お二人にはオンラインプロ番組でご一緒させていただくことが出来ました。願えば、夢は叶うものなんですね。)

こう書くと、まるで成功が積み重なってここまで来たようにみえるかもしれないけれど、失敗も同時に山程、ていうか失敗のほうがずっと多いです。笑

入った演技スタジオで短編映画に関われたのはキャストとしてではなく、スタッフとエキストラとしてでした。その後すぐスタジオを辞めることになりました。即興ミュージカルは手間もとってもかかったし、来てくれたお客さんの満足度は高かったけど集客は伸びず収益はギリッギリでなんとかトントン。そのあとも自分から言い出さなければ、私には特に何も起こらなかったかもしれません。

でももし、あのとき私が演技スタジオに入ってなかったら、渋谷さんにお会い出来なかったでしょう。そこで得た経験がなければ『アクティングコーチ』という作品が生まれることは無かったでしょう。あのとき勇気を出して即興ミュージカルライブを主宰していなかったら、渋谷さんに「面白かった」って思ってもらえることもなかったし、サイゼリアに行く勇気もなかったでしょう。

アンケートでの「どうして渋谷さんを巻き込むことが出来たの?」の回答として、私は「チャレンジし続けたから」って答えたい。そして、渋谷さんの作品とお人柄を心の底から尊敬していて、それを素直に伝えたことです。それもチャレンジですね。(※私の方法は予め知り合いだったことが大きいこと、渋谷さんは多忙だったけど今よりまだ多分時間あったこと、新型コロナウィルスが無かった時代なので出来たことでもあります。今渋谷さんと関わりたい方には「モノステ」という場所があるのでチャンスです!私のときは無かったので。)

やりたいことをやることは、怖い。夢は実現できたけど、それが失敗したら、本当にショックだから。だから本当は一人芝居だって死ぬほど怖い、とっても怖い。失敗したらどうしようって思っています。きゃー!

でもチャレンジし続けた2年間の集大成、そして一人芝居という新たなチャレンジを、皆さんに応援してほしいし、見届けていただきたいです(^^)
ここまで読んでいて気になってる方は全員絶対、来て下さいね(^^)笑

『Slice of Life』

ご予約はこちらから⇒http://ptix.at/iwIy6l

3万円でパンツを売る女性、理想の結婚に背を向ける女性、想いが強すぎて生霊を飛ばせるようになった女性、虐待親がくれた唯一のプレゼントが捨てられない女性…。あなたは誰に、人生の断片を垣間見ますか?
脚本指導に脚本家・映画監督の渋谷悠を迎え、1年かけて書き上げられた珠玉のモノローグ6本を、一永紗良の誕生日にお届けします!


◆演目(五十音順、演目順は当日に公開)
『アクティングコーチ』
『三万円パンツ』
『執着エブリディ』
『専業主婦希望』
『ハムスターOL』
『れいこちゃん』

◆公演日時
11月22日(日) 開演17:30~ 完売
11月23日(月・祝) 開演13:30~&17:30~
(開場30分前)

◆チケット
3000円/枚

◆会場
赤坂チャンスシアター http://tmedge.jp/act/index.html
東京都港区赤坂2-6-22デュオ・スカーラⅡB1F
(千代田線「赤坂駅」より徒歩2分)









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