コロナの日々に思うこと

新型コロナウィルスの影響で世の中が止まった。私の仕事も例年の通常スケジュールとはかけ離れ、百貨店もレストランも閉まっている。

数年前の新型インフルエンザのニュースで、感染シュミレーションを見た時にぞっとした。爆発的感染を防ぐための対応として学校を止める、社会活動を止める、という想定のニュースだった。「ありえない」「絶対無理」そう思った。でもそれが今現実に起こっている。「未曾有の事態」

でも思い返せば人間の歴史は感染症の歴史でもある。ペスト、結核、スペイン風邪、そうだ、習ったわ。私たちは「感染症から生き残った幸運な先祖の子孫」らしい(石弘之、感染症の世界史、祥泉社、2014)

今、私たちには培った英知がある(と信じたい)。私たちには培った理性もある(と信じたい)。毎日マスクだからアイコンタクトに力が入る、今日もケーキ屋さんと手が触れないように商品を受け取りながら、「このスィーツで乗り切ります。ありがとう」とアイコンタクトした。宅配の人にも手を触れないように印鑑をつきながら「ご苦労様です」とアイコンタクトした。マスクがないとなれば手作りなんて久しぶりにやってみようという人も出てくる。スキルは困難な時に上がる。

そしてこんな時だからこそ、人間力も問われる気がする。                        「思い通りにいかないとき」をどう生きるか考えよう。

4月の桜は満開だったし、5月の風は爽やかだ。



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