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第六章 この旗のもとに
この日、いつもどおり勇者定例会議を済ませた私は、
天気も良かったのでサコディ、キツネの娘とランチへ出かけた。
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ソ「今日は天気いいなぁ」
サ「そうですねぇ」
キ「こんな日は油揚げ食べたくなりますね」
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ソ「すっごくどうでもいいんだけどさ、キツネの娘って言いづらいよね」
サ「勇者が決めたんじゃないんですか」
キ「ソーマさんて、基本思い付きだけで生きてますよね。後先何も考えてないし」
ソ「…」
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ソ「それ絶対飲めてないだろ」
キ「飲めてない事ではなく、飲もうとする努力こそが大事なんです」
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キ「いただきます」
ソ「そこはお面取るんだ」
キ「取らずにどうやって食べるんですか?何事も臨機応変です」
ソ「…」
キツネの娘は我々の中でも、たまに謎の存在である。
しかし、一つ言えることは、彼女ならではの率直かつ的を射た意見が多いという事だ。
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サ「そういえば、ソーマさん宛にメールきてましたよ。イナミのシムラーさんから」
ソ「なんて?」
サ「ギルド証を作るのは承ったが、デザインはどうすれば?と」
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ソ「うわ…」
サ「え…まさかデザイン発注してないとかじゃないですよね?」
キ「これは発注どころか、完全に何も考えてなかったパターンでは?」
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サ「デザイン決まってないとか今からどうする気なんやろ…」
キ「灯台もと暗し。そのことにソーマさんが気づけるかどうか」
ソ「?」
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キ「答えは常に目の前に」
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ソ「そういえば、これは…」
キ「カフェトリアンで働いている方が描いているはず」
サ「確かにいらっしゃいます。たしかナント村のフクミツご出身だったはず」
ソ「これだ!!!」
後日
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ソ「すいません、こちらに入り口の絵を描かれた方がいると聞いたのですが?」
あ「はい、私です。ご注文、何になさいますか?」
ソ「カルボナーラ大盛で。あと、一緒に冒険しませんか?」
あ「は?変な勧誘とかなら止めて下さい。アラビアータ大盛でよろしいですか?」
ソ「ちがう!カルボナーラ大盛!!少しだけでも話を!」
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あ「へ~こんな活動されてるんですね。HPメチャおもしろい!キツネの面ウケるw」
ソ「ウ、ウケるw!」
あ「キツネの人以外、おっさんばっかりなんですね!」
ソ「そう、おっさんばっかり!4人の平均が37歳」
あ「それ、ヤバくないですかw」
ソ「ヤバイヤバイwでも安心して!気持ちは18歳ぐらいだから!」
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あ「精神年齢じゃなくて?」
ソ「…」
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あ「改めて。あいけろという名前で似顔絵師をしてます。で、お願いというのは?」
ソ「俺たち夜明けのギルド団のマークを作って欲しい」
あ「ギルド団ってワンピー〇的なやつですか?」
ソ「そうそう、でも海賊王じゃなくて勇者王な感じのカッコいいやつ」
あ「勇者王とか中二臭くて引きますね」
ソ「ウ、ウソ!桜ヶ池クエストだから、桜をモチーフにしたロゴがいいんだけど」
あ「何に使う予定なんですか?」
ソ「まずは、今度のイベント用の木彫りのギルド証に刻印。そして、いずれはチームTシャツとか作ってみたいな。フクミツとかトナミ町でもやってる夜高のTシャツみたいに」
あ「なるほど…ロゴ依頼は初めてですけど、挑戦してみようかな」
ソ「マジで?」
あ「マジで」
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ソ「じゃあ、一緒に今日から勇者だ☆」
あ「勇者、半端ないって!今日会ったばっかりで勧誘するとか、できひんやん、普通!!」
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ソ「半端ない勇者やぁぁぁぁぁぁ!」
あ「あ、でも見習いか」
ソ「…」
あいけろが なかまに くわわった
次回
桜ヶ池クエスト実行委員会の初総会が開かれることに。
ゴットファーザー達の集いやいかに。
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