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あの場所に帰ってきたSOPHIA2022

2022/10/11に起きたことは、これからずっと忘れられない夜になるでしょう。9年ぶりにSOPHIAが日本武道館に帰ってきました。

わたしは、もうこの景色が見られないと思っていたんですよね。SOPHIAと出会ったキッカケの曲も、入院で絶対安静のときに支えてくれた曲も、友人とイヤフォンをシェアした曲も、生きるのをやめようと思ったときに止めてくれた曲も、全部聴くのを辞めてしまいました。もうあの景色が見られないのなら、悲しくなるだけだったから封印することにしたのです。

SOPHIAを生きる糧にして生きた女は、SOPHIAがなくても生きられる女になりました。

いいえ、それは思い込みでした。あの空間、あの場所で感じる気持ち、頑張ろうと背中を押してくれる音楽たち、あれは5人が揃ったSOPHIAが作るあの場所でなければ味わえないのだと2022/10/11あらためて思い知りました。

とくに1曲目の『大切なもの』は涙なしでは聞けませんでした。朋くんのドラム、そして黒ちゃんのベースが鳴り、都さんのピアノ、ジルくんのギターで最後に充さんが登場して5人そろったあの瞬間、SOPHIAが帰ってきたと感じました。あと充さんのビジュアルが私がはじめてライヴに行った頃と重なるビジュアルで……!(親が厳しかったので初めて行ったライヴは進化論ツアーでした)そして9年間のブランクは一つも感じませんでしたね。あの頃の続きが、そのまま続いているようでした。だけど活動休止する前は当たり前に見えていたこの景色が、ほんとうは当たり前に存在するものではないのだなとも思いました。

またこの景色が見られるのなら、がんばろうと心の底からライヴを見ながら思いましたね。ほんとに。みなさん一人一人、生きてるのしんどいなって思う瞬間あったと思うんです。私も同じでした。私の場合は難聴で。痛い思いをして10代の頃から何回も手術をしたけれど健聴者にはなれなくて、日常生活で不便さを感じているのに障がい者ではなくて聞こえる方のレッテルを貼られる。なんの支援もない。頑張って難聴が治るわけではないのにコミュニケーションの取りづらさに、生きづらさをずっと抱えていました。もう頑張っても意味ないんじゃないかなとか人生終わったなとか思う瞬間もありました。だけど、うまく言えないけどSOPHIAがいるのなら、あの景色をまた見られるのなら頑張ろうと強く思いました。

今回の復活ライヴはMCの回数が多かったけれどアンコールなしの本編のみなのに3時間半あったのは終演後に自分の時計を二度見しました。そんなに長くライヴをやっているとは感じませんでしたし、もっとこの場所にいたいと思いましたので、欲深い人間であります。

そしてこれだけは何回も言いたいんですけれども、なにより楽しそうに演奏するSOPHIAのメンバーが愛おしくて、とくにベースの黒柳能生氏が花道に来てニコっと笑った瞬間わたしは尊すぎて崩れ落ちそうでした。とりあえず拝みましたね。ロックの神様がここに存在するとマジで心から思いました。50代で短パンでカッコいいビジュアルってなんなんですか??神以外でどう表現したらいいですか?!!!

他にも好きなものたくさんあるんですけど、SOPHIAはやはり別格なんですよね。SOPHIAを通じて得た友人や思い出が他のなによりも多くて、みなさんおっしゃっていますしジルくんもおっしゃられていたのですが”青春”そのものだなと思いました。

ほんまSOPHIAおかえりなさい!いま帰ってきてくれてありがとうございます!

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