Aセクとクロワッサン症候群

 超・久々。短く。

 私は現在36歳だ。相変わらずお一人様人生を楽しんでいる。そして以前ネットで「クロワッサン症候群」という単語を知った。

『人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚適齢期・出産適齢期を越え、自らの生き方に自信喪失し、焦りと絶望を感じている中年女性の心理的葛藤の形容(松原惇子著『クロワッサン症候群』1988年刊行より)』

 だが上記の文章を読んでも特に焦りが無い。そして自分の今後の人生に対する焦りの無さが、自分がAセクAロマであることを証明していると感じる。
 過去の記事で散々書いてきたことだが、やはり自分自身が恋愛する気は起きないし、他人が自分の居住空間に入り込んでくるのは我慢ならない。むしろ「何を焦る必要があるのだ?」と不思議に思うくらいだ。
 そして最近、女性版吉野家と言われるスープストックの離乳食配布で何故か独身女性がネット上でキレ散らかして大きな問題になっていた。子供が嫌いなのは仕方がない。私も別に積極的に関わろうという気は起きない。(甥のオムツを替えたりお風呂に入れた経験はある)しかし、将来の日本を担う子供たちを「芋虫みたい」と中傷するのは選挙権を持ついい大人がすべき行動ではないだろう。
 既婚・未婚に拘わらず、将来体が衰えた際、医師には当然世話になる。どれだけ機械やロボットが発達していても、施設で働く職員の世話にならないことはあり得ない。その医師や職員は過去侮辱した赤ん坊かもしれないのだ。自分がどれだけ想像力のないことをしているか、分からないのだろうか。それとも、自分の感情のままに侮辱するが将来私が困ったら助けろ、ということなのだろうか。傲慢ここに極まれり。
 勝手な憶測に過ぎないが、キレていた独身女性はクロワッサン症候群に陥って焦りと不安に苛まれており、子供を持つ女性を攻撃することで自身の精神の安定を図っているのかもしれない。特に子供は内容証明送ってきたり開示請求したりしないから、お手軽なストレス解消のサンドバッグだ。しかし大人には子供に教育を受けさせる義務がある。自分の子供ではないのだからその義務を負う必要はないが、同時に他人様のご家庭に砂をかける権利もない。子供が嫌いなだけというなら鍵垢で呪詛垂れ流しとけ。企業のチャレンジと子供の健全な育成の邪魔をするな。
 
 身バレ覚悟で書くが、私は以前の記事でも書いた通り、父親が不倫し、母親が専業主婦で義務教育中の子供が3人もいるのに家に生活費も入れなくなり養育費も払わず離婚という境遇だ。そして姉は学生時代に年上の男との間に子供を作って高卒で子供を持ち、3人産んだが結局離婚。さらにその子供のうちの一人は学生時代に彼女を妊娠させ高卒で働き始めた。正直この流れを整理した瞬間「だからさあ~~! 言ったじゃん!!」(言ってない)という気持ちになった。ここで私が結婚・出産したら必要のない負けイベントに挑む愚者になることは明白だ。おひとり様最高。
 これは私個人のありふれた、しかし少し特殊な状況だからこそAセクAロマを自認できた経緯であるが、世の中の他の独身女性にも様々な事情があるかもしれないので、独身女性を一括りにして非難・中傷はしたくない。

 最後に、プロボクシング元統一ヘビー級王者マイク・タイソン氏の警鐘を引用したい。「お前らはソーシャルメディアのせいで赤の他人を侮辱しても顔面を殴られない環境に慣れすぎている」

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