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ガーデナー便り(3月号)

植栽コラム

皆さん、こんにちは。
佐倉ばら会「ガーデナー便り(3月号)」をお届けします。


3月の声を聞けば、もうすっかり春の陽気です。3月6日は「啓蟄」にあたり草花も芽を出し始め、気持ちも浮き浮きしてきます。冬の間に剪定を終えたバラたちも、新しい芽を伸ばし始めました。朝、千葉県佐倉市の堀田邸ミステリーローズを見ていたら、なんと蕾が膨らみ始めていました。例年、このバラは、4月中旬に咲き始めていましたが、今年はもっと早く咲くのではと思います。


3月は、芽が伸び始めてワクワクしていると、虫たちも活動を始めます。

最初にアブラムシが現れ、蕾が膨らみ始めると、バラゾウムシが活動し始めます。そのため、折角膨らみ始めた蕾がしおれてしまい、花が咲かなくなってしまいます。そこで、早朝に軍手をはめて見回ります。蕾の根元に小さな黒い虫がいたら、それがバラゾウムシです。小さいので、蕾の下に軍手をはめた手を差し出し、そこに虫を落としてつぶします。この作業を咲くまで続けます。これで綺麗なバラが咲きます。

もう一つ、この時期に注意することは、うどんこ病です。新芽の柔らかい時に発生しやすいので、注意が必要です。折角の新芽が白くなり、ちぢれてしまい、成長が損なわれてしまいます。そんな時に役に立つのは、米糠です。これでこすると白いところが取れます。やむを得ず農薬を使用するときは、この時期は葉が柔らかいので、少し濃度を薄めにして散布し様子を見ます。症状が出る前に、予防するようしましょう。


ようやく、春の兆しが見えてきましたが、虫たちも元気になってきますので、美しく咲くまで気を抜かずに手入れをしつつ新芽を守っていきましょう。ぜひ、参考にしてみてください。

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