考え過ぎる性格

 僕は小学生の頃から、自分の考え過ぎる性格に悩まされて来た。「死とは何だろう」とか「どうして僕は生きているのだろう」といった、比較的ポピュラーなものから始まったそれは、進級に伴い肥大化した。例えば、忘れ物をしたらどうしようと不安に思った小学四年生の僕は、朝五時半に起床して、ランドセルの中に入っている教科書を取り出しては入れ、また取り出しては入れ、を繰り返した。そのような確認作業は続ける程、不安を増長させるだけなのに、僕は止められ無かった。結局、担任の先生に相談し、「忘れ物をしても良いから、朝は寝なさい」と先生が言ってくれたお陰で、その癖は治った。また一時期、駐車場などで自分の車から降りる時、開けた車の扉がぶつかって他人の車を傷つけてしまうと思い、車から降りられなかった。そういう時、父が代わりに車の扉を開けて僕を降ろしてくれた。父曰く「自分も子供の時、じいちゃんに人の車に絶対ぶつけるなよって言われて、車の扉を開けるのが怖かった時期があった」そうだ。他にも考え過ぎエピソードは沢山あるが、挙げればキリが無いのでこの辺にしておく。

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