作詞/For Me.


刺し傷を負った少女は灰色の目で
世界を見ていた
目に映る全てを消してしまいたいと
いつしか自分の消滅さえ望んでいた
そんな思いを吐き出すように口ずさんだ
こんな歌では誰も救えないと思いながら

嗚呼 殺したくて 壊したくて
見向きもされぬ悲しみも
孤独を抱く苦しみも
全部いらない私なの
だからこの手に刃を取った
どうせ躊躇ってしまうのを知ってるのに


致命傷は癒えず黒色の目は
生を諦め
目に映る全てがどうでもいいって
けれども本当は救われたいし救いたい
自己救済と自己完結なんて
そんなことにはもうとっくに気づいてるんだ

嗚呼 殺さないで 失くさないで
言葉に裂かれた痛みも
群れを外れた異端児でも
どれも本当の私でしょ
どうか刃は向けずにいてよ、ねぇ

あの日泣いてた自分をなかったことにするのは
今日でもう終わりにしよう
救いが何か分からない
救われないならそれでいい
それでも心だけは棄てないで

嗚呼 離さないで 離さないで
死に物狂いで得た感性も
確かにそこにあった愛も
今日の私を形づくる
たとえそれがどんな形でも...

そう、武器なんてペン1つで十分だ

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