作詞/今日の良き日に


もう初めてじゃない別れをまた
繰り返す
容赦なく時は僕らを
前に進ませる

未練なんてないふうに言い交わす
「またね」にはいくつの意味が
含まれてるのだろう

教室が飽和する
暖かな日差しと浮ついた表情の級友を包み込んで
桜は見つめる
全てを許す雰囲気と今までの過去を美しい思い出にして

あんなに来たくなかった教室が今日は
澄んで見えた
これが「最後」なのだと

後悔なんてないよねと交わす
笑顔たちにはたくさんの
「ああしてたら」がある気がした

僕たちが飽和する
たくさんの後悔とほんの少しの希望を抱きながら
桜は舞い散る
たった3年の思い出とこれからの未来を祝福しながら

晴れやかな30人の姿には
解放 寂しさ 期待に涙
同じに見えるそれぞれは
全員違った思いがあって
迎えた、今日の良き日

青春が飽和する
傷つけ合った日々を遠い昔の出来事にして
桜は彩る
僕たちが進む未来と
帰りたい今を、固く結びあった糸を
永遠に。

また誰かと縁を結んで
切って
切られて
また結んで
たまに立ち戻れればいい
この今日の良き日に

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