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ちょっと変わった業務内容?トロントの語学学校の事務アシスタントとして働いてみた

さぁ、今回はカナダ・トロントでお仕事シリーズ 第3弾です。私が働いたトロントの語学学校、ESLスクールでのちょっと変わった業務内容についてのお話です。

トロントに長く住めると決まってから、仕事についても長期的に考えるようになりました。グルーミングショップでのベイザーのお仕事は体力勝負なので、年をとったりケガや病気をしたら続けられないし、深夜のコンビニは夜中にダウンタウンを歩くのも危ないし、長期的にはあまり現実的ではない仕事。そうだ、ここはオフィスでの仕事を探そう!ということで、カナダに来てから2年くらいたったころ、また仕事を探し始めました。

グルーミングショップと深夜のコンビニのお仕事についてはこちら:

仕事を探し始めてからしばらく経った頃、いつもの日本人向け求人サイトから応募した語学学校での事務アシスタントの仕事に就くことができました。残念ながら産休の人の代理の約3か月間という短い期間限定の仕事でしたが、カナダでの職務経験を積むチャンス、ということで張り切って働きました。

月曜から金曜の朝9時から午後4時まで、主な仕事内容は先生たちに頼まれて教材のコピーをとったり、いろんな国へ送られるカタログの梱包と郵送、書類の整理など基本的にはいわゆる雑用でしたが、こういう仕事も好きな私にはうってつけの仕事でした。特に書類整理は私の大好きな仕事の一つ。

それに加えて、語学学校ならではのちょっと変わった業務内容もありました。

ランチ休憩中の生徒たちの母国語の取り締まり

毎日の仕事の一つにランチ休憩中の見回りがありました。語学学校(ESL、English as a Second Language)は、英語が母国語ではない人が英語を勉強するのに通う学校ですが、たいていの場合「母国語禁止」ポリシーがあります。母国から遠く離れ、多くの場合家族からも離れて来ているので、同じ言葉をしゃべる人とは安心感からも自然と仲良くなりやすく、グループになることがよくあります。・・・が、学校にいる間は「英語を勉強しに来ているんだから頑張って英語でしゃべりましょう!」ということで、母国語を話すことを禁止している学校はたくさんあります。

私の働いた学校の母国語禁止ポリシーは割と厳しく、母国語で話しているのが見つかると減点、度が過ぎると校長先生に呼び出しをくらいます。ランチ中、先生たちは休憩していますが、ここで私の出番!

ゆっくり校内を巡回して英語じゃない言葉に耳を傾けます。

・・・が、実はこれが案外難しい!特に語学学校(ESL)に通っているレベルの英語だと、例えばスペイン語のなまりが強いけど実は英語でしゃべっていたり、イタリア語でしゃべっているけどなんだか英語に聞こえたり。特に南米やヨーロッパの人たちは、なまった英語でも自信満々で話していたりするので、当時英語歴2年目の私の耳では母国語をキャッチしたつもりが「英語だった」と言いくるめられることも多々ありました。

可哀想なのは日本人のグループ。日本語は小声でしゃべっていても遠くからでも簡単に耳に入ってくるので、見つける確率が高かったと思います。何度か敢えて見過ごしたこともありました。

 他の語学学校のスパイ

勤務期間中に任務を任されました:他校の様子をレポートすること

すなわちスパイです!語学学校(ESL)は私立の学校で、トロントのような留学生に人気の大都市は激戦区。ざっと数えただけでも15校以上がひしめき合っています。任務はこのうち上司がリストアップした7校をあたかも入学希望かのように訪ねてくることでした。

一般的にはまだまだ未熟な私の英語力でしたが、語学学校に通うにはちょっと良すぎたので(滅多にない優越感!)弟が留学を検討中で代わりに見学に来た、という設定にして一校一校まわっていきました。それぞれの学校の見学が終わったら用紙に質問項目への回答や思ったことを記入。相手はスパイだとはつゆ知らず、丁寧にいろいろ教えてくれました。学校によって少人数クラスが売りだったり、授業タイプが豊富なのが売りだったり、魅力は様々です。

それにしても1日で7校の見学はかなりのハードスケジュールだったので、ひたすら移動して慌ただしく過ぎた一日だったのを覚えています。めちゃくちゃ疲れました。

・・・終わった後で発覚したのは、実は1日で終わらせる必要はなかったこと。全部まわってクタクタになって帰社したところ

「もう全部まわったの?!早っ!」

と驚かれる始末。そういうのは最初に言ってほしかったです、ハイ(^^;

語学学校での仕事は、母国語禁止ポリシーがあるほど完璧な英語環境。スタッフや上司もそうですが、先生たちもみんな英語が堪能でない人の相手に慣れているので、英語環境的にはかなり上質な環境でした。

あまりに完璧な環境だったので3か月の期間採用が終わったとき、ぜひ日本人カウンセラーとして働きたいと懇願し面接までしてもらいましたが、カウンセラーになるには英語力が足りない、ということで残念ながら落ちてしまいました。ここにきてやっぱり英語力という壁にぶつかったのでした。

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