一生忘れない日

助産学校で仲良しの4人組のうちの1人

人生で一番病んだ助産学生を一緒に乗り越えた。私の中での彼女の存在は大きい。そしてこれからも大切で必要な存在。

年齢は私よりも10歳近く上で可愛い男の子もいる。
普通に離れているけど、初対面の時から気さくで、美人で綺麗なのにめちゃくちゃ変態。本当に変態!困ってしまうくらい変態!
そんな彼女が私は大好き。

就職先は別々で、それぞれの場所で頑張っていたけど、
ある時彼女は休職した。職場のお局のパワハラと助産師にせっかくなったのに助産業務ができず、ほとんどが看護業務の職場であったことが原因。

彼女の休職中に一緒にカフェに行った。
「私の働いてるところに来ない?」

私の病院は8人以上の助産師が転職するとのことで、病棟の助産師が半分以上辞めるという過渡期だった。
この状況で誘う私もどうかと思うけど、病棟のスタッフ間の人間関係や残業などは彼女の勤めている病院に比べたらかなり良いのではないかという判断。

彼女からは、もう助産師やめようかなっていう言葉もあった。

ただ、助産学校を共に頑張って乗り越えてせっかく獲得した助産師免許。場所を変えたら、なりたいと思っていた助産師として自分になれる可能性もあると思った。

彼女の助けになりたかったし、一緒に働くとしたら、また一緒に頑張れるんじゃないかなあって。


4月から一緒に働き出してシフトが被った時は本当に嬉しかった。
つい、ニコニコしてしまってた。

『いつか2人でコンビ組んでお産取れるといいね』

コンビというのはお産に2人で立ち会うということで
1人が直接介助、もう1人が間接介助(外回り、ベビーキャッチ)の担当をすること。

約4ヶ月たった7/24日曜日に、やっとコンビが組めた。

最後まで赤ちゃんも元気で、お母さんもとっても上手でした。
会陰切開ぜずに綺麗に綺麗に伸びて、ゆっくりゆっくり速度を調整しながら赤ちゃんを取り上げることができました。
会陰が裂けないか最後まで心配でした。
元気な赤ちゃんの産声がすぐに分娩室に響いた。おへその処置をして、お母さんのお腹の上に。そのあと彼女にバトンタッチ。

赤ちゃんもお母さんも大丈夫そう。

とても素敵なお産でした。

落ち着いてから彼女と顔を合わせて何度も笑顔になりました。
お産を取り上げさせて頂いたお母さんにも、初コンビでお産に関わらせて頂いたことに感謝を伝えました。

『忘れない日になりました。』

お母さんはどう思ったのかわからないけど、感謝を伝えたくなったんです。


彼女とのお産の振り返り。
彼女が「私、次出産するときお産とってもらいたい!すごく良かったー!声かけとかほんとよかった」と私に伝えてくれた。
嬉しすぎましたね。絶対私が取り上げる!って思いました。
同職種からというよりも彼女からのこの言葉が本当に嬉しかったです。

仕事が終わり、ふと今日のことを振り返ると
今日は奇跡のような時間であったこと、
私の中で今日という日がかけがえのない日であったことを再認識して、何だか涙が込み上げてきました。

すぐに彼女に感謝のLINEをしました。

次の2人の夢は、彼女が直介で私がベビーキャッチ。
いつになるかな。

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