併走者
これは僕の大好きな小説の、
大好きな1文です。
この世界には幸せじゃないまま生きている人がきっとたくさんいると思います。
僕もその1人でした。
でも、この世界にはそんな器用に生きられない僕らに寄り添ってくれるものがたくさんありました。
ある人にとってはそれが音楽であり、小説かもしれない。またある人にとってそれは知らない誰かかもしれない。
僕にとってそれは平手友梨奈であり、欅坂46でした。
今でも彼女に目を引かれた日のことを鮮明に覚えています。
Mrs. GREEN APPLEの「WanteD! WanteD! ーside story ver.ー」
公開当時は高校3年生の7月。
振り返るととてつもなく苦しい時期だったなと。
高校総体の中止が決定して、目指していたものを奪われ、歩いてきた道が足元から崩れ落ちてくような感覚だったなと、このnoteを書きながら改めて感じています。
うん、きっとそんな時だったからてちのパフォーマンスに心惹かれたんだと思います。
彼女のパフォーマンスを見ていて楽しくなることは正直少なくて、胸が苦しくなることの方が多かった気がします。
でも、
だからこそ、
彼女のパフォーマンスに救われました。
「独りじゃないよ」と、
「私も背負うよ」と、
そう言ってくれてる気がしたんです。
てちのことを「推し」と呼ぶのにずっと違和感を感じていました。
「推し」というほど応援していた訳ではなくて、でもパフォーマンスは見てしまうし、そのパフォーマンスに心を揺さぶられる。
きっとてちや欅坂の存在が、冒頭に書いた僕にとっての「併走者」だったんだと思います。
そう考えると何だか腑に落ちたような気持ちになりました。
「推し」ではなく、「併走者」
それが僕にとっての平手友梨奈であり、欅坂という存在です。
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