【引きこもり、不登校に対して親が絶対してはいけないこと6選】
不登校や引きこもりの子どもの面倒を見ている親は、毎日不安や焦りでいっぱいですよね。
しかし、子どもを思っての言動が逆効果を生んでいる可能性があるのです。
今回は、親の対応として実はNGなことを6つ紹介します。
子どもの長期的な幸せを願うのであれば、まずは自分自身が前向きな生活を送りましょう。
この記事を読んでわかること
子どもが不登校・引きこもりになる原因
実はNGな親の発言・行動
親がやるべきこと
不登校・引きこもりの定義
子どもが不登校・引きこもりになる5つの原因
まずは、子どもが学校に行けなくなる/行かなくなる理由、引きこもりになる理由を紹介します。
コンプレックスがある・自分に自信がない
友だちや先輩、大人などとの人間関係が怖い
家族や学校に反抗したい気持ちがある
将来に漠然とした不安を抱えている
本人も原因が分からないが学校や外出が怖い
コンプレックスがある・自分に自信がない
子どもの年齢にもよりますが、自分と他人を比較し始める時期になると自分に自信が無くなってしまったり、他人からの目線が気になってしまったりします。
特に身長などの見た目はどうすることもできないため、コンプレックスのある自分を他人に見せないようにと自室や家に引きこもってしまうのです。
心が成熟していくにつれ改善されるケースもあれば、自分のコンプレックスを何年も気にするケースもあります。
友だちや先輩、大人などとの人間関係が怖い
人間関係が上手く行かない、他人の目を気にしてしまう、些細なことで人と関わることが怖くなってしまった子どもも不登校や引きこもりになる場合があるのです。
特定の人が怖くて学校に行けない人もいれば、人間が怖くて外出を拒む人もいます。
家族や学校に反抗したい気持ちがある
家族や学校を困らせるために学校に行かなかったり、引きこもりになったりする人もいます。
学校に行かないからといって、問題が学校にあるとは限りません。
子どもの反抗に対して、親までもが感情的になるのは良くないといえます。
将来に漠然とした不安を抱えている
未来のことは誰にも分かりませんが、将来に対して漠然とした不安を抱えることってありますよね。
特に学生は受験や就活、部活など、なにかと順位をつけられます。
優秀かそうでないかを強く意識させられる時期には、不安や焦りで学校や外に行けなくなってしまうことがあるのです。
本人も原因が分からないが学校や外出が怖い
不登校や引きこもりになる原因を本人が正しく認識していることは少ないです。
「なぜか分からないけどお腹が痛くなる」
「学校に行こうとすると微熱が出る」
「朝起きる気力がない」
など、本当の理由が分からないケースもあります。
不登校・引きこもりになった子どもにNGな対応
では、不登校や引きこもりになった子どもに対して、親はどのように接すれば良いのでしょうか?
実は、親がよかれと思ってとった態度や言動が、逆に子どもの不登校や引きこもりを長期化させているかもしれないのです。
親が不登校の子どもに以下の2つの態度を見せると、前向きな気持ちをすり減らしてしまう可能性があります。
心配している態度
期待している態度
また、具体的に以下の6つが子どもの気力をさらに奪っている可能性があるのです。
原因や問題をしつこく聞く
無理やり外出させる
「不登校は甘え」と言う
少し改善したときに「もっと頑張ろう」と言う
他人に頼らずに解決しようとする
子どもが引きこもっている間は外出しない
原因や問題をしつこく聞く
「誰にいじめられたの?」「何が不満なの?」などと子どもが引きこもる原因や問題をしつこく聞くことはやめましょう。
子どもは親の心配や期待に対して、罪悪感や責任感などをもつ可能性があります。
子どもが自ら話してくれるまで、見守ることが大切です。
無理やり外出させる
「子どもが自分で外出できないなら、私が外出させてあげよう」
自分が一生懸命になれば子どもの引きこもりも改善すると考える親は多いですが、強制的に学校や外に行かせるのはむしろ逆効果です。
子どもはなりたくて不登校や引きこもりになっているわけでなない場合がほとんど。
必死になる親の姿を見て罪悪感を抱いたり、弱音が言えなくなってしまったりと余計に状況を悪化させてしまうかもしれません。
「不登校は甘え」と言う
不登校や引きこもりを「甘え」や「怠け」だと伝えるのはNGです。
先ほどもお話したように、子どもは「学校に行きたくても行けない」「親の期待に答えたいけれど答えられない」などと苦しんでいるかもしれません。
葛藤している子どもに対して追い打ちをかけるような発言をしてしまうと、親子の信頼関係が壊れてしまう可能性も出てきます。
「保健室登校が出来た」「自ら外出する時間が増えた」など、不登校や引きこもりに改善が見られると嬉しいですよね。
しかし、そこで「もっと頑張ろう!」「〇〇はやっぱりできる子だね」と期待をかけてしまうのはよくありません。
子どもがプレッシャーを感じてしまい、改善前の状態に戻ってしまうこともあるのです。
他人に頼らずに解決しようとする
自分の力だけで解決しようとするのはNGです。
客観的にアドバイスをくれる人や専門知識をもっている人がいないと、子どもを無意識のうちに追い詰めてしまう可能性があります。
「自分の子どもだから自分が解決する」と責任感をもつのではなく、子どものために周りの意見を取り入れるようにしましょう。
子どもが引きこもっている間は外出しない
不登校や引きこもりの親によくあるのが「子どもが家にいるときは自分もいてあげよう」「できるだけ寄り添ってあげたい」と一緒に引きこもってしまうパターンです。
常に親が家にいることで、逆にストレスを感じてしまう子どももいるので、子どもが学校に行かなくなったからといって自分の生活を変えるのはやめましょう。
不登校・引きこもりの子どもをもつ親がやるべきこと
子どもを思っての行動が、逆に子どもを苦しめる可能性があることがわかりました。
では、不登校や引きこもりの子どもをもつ親がやるべきこととは何なのでしょうか?
専門家や支援機関に相談する
感情的に接さず、穏やかに見守る
あくまでも親としてではなく自分の人生を生きる
子どもの気持ちややりたいことを尊重する
自分も子どもも生活リズムの乱れには注意する
専門家や支援機関に相談する
まずは、専門家や支援機関などに相談することをオススメします。
通信制高校などの教育機関も不登校や引きこもり、いじめに詳しいため、相談窓口があれば是非利用してみてください。
また、学校を敵に回さず、連携を取ることも早期解決に繋がります。
犯人探しなどの子どもの人間関係を悪化させる可能性がある行動は避けるべきです。
そういったアドバイスも、専門家に相談すると受けることができます。
感情的に接さず、穏やかに見守る
親の心に余裕がない状態では、子どもも安心することができません。
心配や不安、焦りというのはなかなか自分でコントロールできる気持ちではありませんが、まずは自分自身が冷静になりましょう。
あくまでも親としてではなく自分の人生を生きる
意外にも重要なのが、親が自分の人生を楽しむことです。
子どもが不登校や引きこもりの間、親がずっと親として頑張っていると子どもは罪悪感でいっぱいになってしまいます。
「自分のせいで親が辛い思いをしている」と思わせないように、子どものことは心配かもしれませんが好きに生きることが大切です。
外出したり、趣味を楽しんだり、まずは自分が自信をもって明るく生きましょう。
「そんなことをしては子どもが可哀想」と思うかもしれませんが、このやり方はかなり効果的です。
子どもの気持ちややりたいことを尊重する
子どもが学校に行きたくないときは、その気持ちを尊重してあげましょう。
やりたいことをやらせてもらえるのが、一番ストレスにならないのは当たり前のことですよね。
無理やり学校に行かせようとすると拒む子どもが「自由にしていいよ」と言われると案外すんなり学校に行きたがるケースもあります。
どれくらいの期間を要するかは分かりませんが、落ち着いて長い目で見ることが大切です。
自分も子どもも生活リズムの乱れには注意する
食事や睡眠などを不規則に取ることで心のバランスが崩れてしまうことがあります。
子どもが学校や外へ行かない生活をしていても、生活リズムだけはできるだけ正してあげてください。
正しい生活リズムで過ごしていれば、学校生活に戻るときも楽ですよ。
不登校・引きこもりの定義とは?
そもそも不登校・引きこもりの定義は何なのでしょうか?
また、不登校からそのまま引きこもりになってしまう人はどれくらいいるのでしょうか?
不登校の定義
不登校とは、学校に登校しない状態のことを指します。
まったく学校に行かない場合もありますし、たまに登校する、保健室登校をしている(授業を受けていない)という場合もあるでしょう。
文部科学省では「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校しない、あるいはしたくともできない状況にある為に年間30日以上欠席した者の内、病気や経済的な理由による者を除いた者」と定義されています。
ただ、学校に行けない/行きたくないという気持ちを抱えている子どもであれば、年間30日以上欠席したかどうかに関わらずなんらかの対応をしていくべきです。
引きこもりの定義
厚生労働省によると、引きこもりとは「様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」のことを指します。
家からまったく出ない人だけでなく、半年以上「社会的参加」をしていない人は引きこもりなのですね。
また、不登校から引きこもりになる人は、引きこもり全体の2割以下です。
不登校になっても進級や進学、些細なきっかけで登校できるようになる人もいれば、大人になってから引きこもりになる人もいます。
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