見出し画像

【引きこもりと精神障害の関係性/引きこもりの回復段階】

引きこもりは今や社会問題の一つです。

引きこもりの原因を特定するのは困難だと言われていますが、引きこもりと精神疾患の関係について情報をお探しの方も多いのではないでしょうか?

精神疾患によって引きこもり状態にある場合は適切な治療をすることで社会復帰を目指すことが可能です。

そこで今回は、引きこもりと精神疾患の関係、問題解決のための取り組みなどについて解説します。


引きこもりとの関係が深い精神疾患は?

  • 適応障害

  • 不安障害

  • 気分障害

  • 強迫性障害

  • パーソナリティ障害

  • 統合失調症

  • 対人恐怖的な妄想性障害

  • 広汎性発達障害

  • ADHD

  • 知的障害・学習障害など

  • 神経症など

引きこもりの背景に存在する主な精神疾患は上記のようなものがあります。

いじめなどの出来事を契機に不安や抑うつ気分が出現し、引きこもりに至る適応障害。同年代や馴染みの少ない対象を回避し、引きこもりへと向かう不安障害などがあります。

そのほかにも、自らの容貌に自信がないためなどといった理由で他者との接触を極端に避けるようになる対人恐怖的な妄想性障害などがあります。


引きこもりは大きく3種類に分類される

精神疾患群
・統合失調症
・気分障害
・不安障害


発達障害群
・広汎性発達障害
・知的障害
・発達障害

パーソナリティ群
・その他症状
・ひっこみ思案な性格傾向のある方など

引きこもりは大きく3種類の分類されます。1つ目は「精神疾患群」で、統合失調症などの精神疾患を主診断とする引きこもりです。精神療法や福祉的生活・就労支援などの支援が必要となってきます。

2つ目は「発達障害群」です。知的障害などの発達障害を主診断とする引きこもりであり、周囲が本人の発達特性を理解していき、後々は本人も自己理解をしていくことが大切です。

3つ目は「パーソナリティ群」です。引きこもりには、パーソナリティ障害が関連している場合があります。

この障害のために社会に適応することが困難になり、不登校になるケースが見られます。回避性の場合、他人との関わりを避けたり、自己愛性では自己中心的で他者を理解しにくいことが特徴として挙げられます。


引きこもりによく見られる症状

生活リズムの乱れ

引きこもりになってしまうと、1日中部屋の中にいることがほとんどですので、朝から昼間にかけて太陽の光を浴びることがない生活を送ることになります。

太陽の光を浴びていないと、身体のリズムが崩れやすくなり、さらに時間を気にしない生活を続けるために昼夜逆転の生活になりやすいです。

昼間は世間に取り残されてしまうような不安があり辛くなることがあり、大して夜は周囲を気にせず楽に過ごせることがあるようです。

感情のコントロールができず暴力を振るう

引きこもりによって身体のリズムが崩れているときや、自分の中にたまったエネルギーをうまく消費・発散できない場合はイライラしやすくなります。

自分では感情をコントロールできなくなり、家族に言葉の暴力だけでなく身体的な暴力が起こってしまう場合もあるのです。

このような症状が出ている場合は、誰かと話をしたり、紙に書いたりすることが、イライラを和らげる手助けになる場合もあります。

不安に駆られ強迫行為が生じる

3つ目の症状の特徴としては、自分では変だと思いながらも手洗いや鍵の確認などの行動を何度も繰り返し、止めようと思っても止められない「強迫行為」です。

引きこもっている状況に対して将来への不安を駆り立て、その不安を和らげるために強迫行為が生じてくると考えられています。

症状だけに注目してただやめようとするのではなく、自分で回数を決めてみたりほかにすることを決める等の対策をとることで楽になることがあります。


引きこもりの回復には4つの段階がある

準備段階
・身体症状
・不安
・緊張の高まり
・抑うつ気分など


開始段階
・情緒的動揺
・気分の落ち込み
・幼児期心性の体現
・暴力的な言動など

引きこもり段階
・心身が安定
・社会情勢や社会活動の無関心
・ゲームやインターネットへ没頭

社会との再会段階
社会進出

始めの段階としては、当事者の内面では葛藤があり、症状があったとしても不安や抑うつ気分などの一般的な症状が出る「準備段階」があります。

「開始段階」は引きこもりが始まった直後から、その後しばらくの期間を含めた時期です。

そして開始段階の不安定さがひとまず治っていき、当事者も家族も引きこもりという状況に腹を据えたように見える「引きこもり段階」があらわれます。

引きこもりとの葛藤などから回復に取り組んでいくと、具体的な社会情勢や社会活動への関心を徐々に示しだす「社会との再開段階」へと入っていきます。


引きこもりの治療的支援の方法

家族相談

引きこもりの場合、当事者が最初から治療に参加することはほとんどないため、治療的支援にはまず家族相談から開始することが多くあります。

家族によっては、何年も前から「ひきこもり」が始まっているケースもあり、相談機関や援助機関を何度も訪れた経験がある場合もあれば、何年も様子を見てようやく初めて相談に訪れる家族もいます。

まずは、家族の抱える悩みや困っていることに焦点を当てた相談や支援から始めることが重要です。

個人治療

家族相談を経て本人が医療機関などに受診すると、最初に行われるのは「個人面接」という治療です。

医師やカウンセラーが1対1で本人と話をします。その中で、引きこもりの状態や精神的な問題を改善するための方法を考えます。

次に、社会に戻る第一歩として、たまり場やデイケアなどの場所を使って他の人との交流を始めていきます。

そして、徐々にアルバイトや就職など、段階的に社会に復帰するステップを進めていきます。

集団適応支援

集団適応支援では、デイケア活動や支援団体の場所、または自助グループや作業所などに参加することが大切です。

そうすることで、親しい友達と一緒に活動する経験を重ねることが目標なのです。

親しい友達との仲ができると、自分を受け入れてくれると感じられるようになります。それが、自己評価を良くする手助けになり、心の中にある否定的な気持ちが改善されるのです。

そうすることで、色々なことに興味を持ち、元気に活動することができるようになるのです。

背景要因ごとによる対応

ひきこもりは、必ずしも1つの原因だけで起こるわけではありません。

きっかけとして特定の出来事があったとしても、それだけが原因ではなく、きっかけに過ぎない場合もあります。

精神的な問題や発達障がいが引きこもりの原因になることもあります。

本人にとっても非常にストレスがかかる状況があり、精神疾患などさまざまな二次的に生じることがあるのです。

それぞれの原因に合った専門的な支援が行われることが大切です。


この記事が良かったらいいねフォローコメントお願いします。

【無料グループチャットに参加する▶️】

画像をタップで参加希望▶️

【無料チャットカウンセリング】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?