チェルニー30番⑴ No.1 No.11 No.21
この一連の記事では、チェルニー30番のそれぞれの曲について、学習上のポイントを記していきます。
まずはじめに、3つ原則を見ていきましょう。
【原則】
①保持音とスタッカート、スラーを守ること。
②軽快さや推進力を持って弾くこと。
③一定の速度で弾くこと。
この3つの原則を守ると、意外とチェルニーを弾くのも楽しいと感じられると思います!
【No.1】右手の五指運動
初めは♩=60くらいでゆっくりと、右手各指の力を均等にし音がムラになったり偏ったりしないように、かつレガートで弾く練習をしましょう。
よく見ると四声体になっているので、全音符など長い音符をしっかり保ちましょう。打鍵した後は力をいれず、鍵盤を押さえておくための力だけ指に残しましょう。
[5] [21] 特に5,4,3の指はゆっくり、初めのうちは鍵盤の底まで弾きましょう。
→慣れてきたら、下部雑音が鳴らないような弾き方で良いと思います。
[9] 左手の4拍めはスタッカートです。次の1拍目にスラーでつながないようにしましょう。
[17] 左手も右手も、ソの音をよく保ちましょう。右手にはテヌートの指示があります。
[23]~[24] 左手は和声の変化を聴き、ドラマチックにスラーで弾きましょう。
【No.11】ト長調の音階
舞曲風の練習曲です。左手はリズムをよく刻んで、しっかり支えるようにして弾きましょう。32付休符から始まる音階は、アクセントがつかないよう自然に弾き始めましょう。
[9] 右手のスタッカートは、手を丸くして鍵盤の底まで、バネのようなイメージで弾きます。弾き終えたらすぐ手の力を抜きましょう。
[15] 左手は、第1指にアクセントがつかないよう注意しましょう。
【No.21】両手の半音階
両手の半音階の練習です。黒鍵に第2指を使う指使いが取られます。delicatamente veloce (繊細に、急速に)。[2]や[4]の4拍目の分散和音で音質が変わらないようにしましょう。
[12] 左手のシ♭の第5指は外しやすいです。
[15] 右手のレ♭の第5指が弾きやすい手の位置を自分で探してみましょう。
楽譜の画像は、imslpのペータース社のものを使用しました。
引用部の解説は、全音楽譜出版社のものを参考にしました。
「今日の日付と番号の下一桁が同じ練習曲を弾く」という方法が好きで、よく行っています。
30番は1日1曲ずつもできるので、ちょうど良いですよね☺️
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
次回(できれば明日笑)は、2番と12番と22番について解説していきます♬
さくら舞
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