ジャパンカップの考察

三冠馬3頭についての個人的な見解とワンチャンスある馬について、って感じで。
私見なので有益情報とか何もありません。ジャパンカップを楽しみにしている人の記事なんだなぁって見てもらえたら喜びます。

【コントレイル】

父以来の無敗の三冠牡馬。奇しくもと言うべきか宿命と言うべきかディープインパクトがジャパンカップを制した時と同じ馬番ですね。ダービーもそうだったけど競馬ってそういうところあるからなぁ…。

はい。懸念点はやはり菊花賞でしょうか。アリストテレスのマークを受けて楽な競馬での勝利では無かったですからね。あの接戦を見て、強かったと感じるのも3000mでは案外だなと感じるのも自由だとは思いますが、私としては強かったの一言に尽きます。この馬の底力を初めて見せ付けられたようなレースでした。

1週前追い切りでは、あまり状態がよろしくなかったようでタイムは出ているものの、併せて遅れを取っていましたね。ですが、最終追いで良くなっているのを福永騎手も矢作調教師も感じていたそうなので、状態面は不安無しかなと。お二人とも正直にコメントする方々だと思っているので、ここは信じて買いたいところです。

コース適正については、2400mで最後に遊んであのパフォーマンスですからね。万全であれば楽勝まであると見てます。さらに福永騎手曰く、「瞬発力に関してはまだ使わせていない。今まで以上の脚を彼は持っている」とのこと。

ただ、血統面から見ると正直なところ今の府中にフィットするかは微妙かもしれないなと。
母系にUnbridled's Song、Tiznow、Storm Cat、Fappianoとスピード&スピード、一つ飛ばさずまたスピードみたいな名前が連なっていますね。例年と違って時計がかかる府中にてどんな走りを見せるかは気になるポイント。
ただ、菊花賞の京都競馬場も近年は時計がかかるような馬場だったので、そこを好走した以上あんまり不安に考えることも無いのかな。

【デアリングタクト】

史上初無敗の三冠牝馬。エピファネイア初年度産駒から爆発させてきましたね。

ローテーションの不安は全くありませんね。元々ジャパンカップを狙いに行くとも言っていた(気がする)馬ですから、秋華賞がメイチでは無かったはず。レース中の立ち回りはちょっと窮屈だった所もあるかもしれませんが、同期を相手にしない走りは世代の1番手と見て問題は無いでしょう。ジェンティルドンナ、アーモンドアイに続けるかといったところ。

追い切りの方も悪かったという記事やインタビューは見ませんでしたね。秋華賞の時と同じタイムを出しているみたいで。内容も最初の1Fで15秒、次が14秒、次が13秒、ラスト12.7秒と1秒ずつ加速していったとか。
桜花賞→オークスと同じ中5週での距離延長。個人的にこの馬のベストパフォーマンスはオークスだったと思います。なので、あの時よりも状態が良いのであれば過去最高の走りが見られるのではないかと期待してしまいます。

血統を見ると、東京2400mは如何にも合うような名前ばかりです。
エピファネイア、シーザリオ、スペシャルウィーク、キングカメハメハ。どの馬もこの舞台で強い競馬をして勝っていますね。父系は言わずもがなロベルト。こういった大舞台での一発も期待されるような血統ですし、今の馬場に最適と言えるかもしれません。

やっぱり、現時点で1番不安要素が少ないのはこの馬ですよね。だからこそちょっと疑っている部分もあるのですが……。
ここでは一気に同性と同世代の域を超えてのレースとなります。正直なところ、今までの競馬で届くのかどうか怪しいと思っています。ジェンティルドンナとアーモンドアイは3歳時で先行して勝ち切っている事もちょっと気にはなる。
枠の方も3枠5番という事で2頭の間に入ってしまいました。最内よりはまだ良いと思いますが、4枠か5枠がベストだったんじゃないかなとも。しかも横に福永騎手がいますし、馬郡の状況によってはしっかり閉めてきそうな気もします。絶対にやる。
近走はレース前に発汗が目立ちますが、テンション上がって掛かるということも無いのでその点は問題無いかなと思います。エピファネイアの血が騒いで千切るか、その時まで楽しみですね。

【アーモンドアイ】

G1最多勝の記録を持ち、東京2400mのレコードホルダー。コントレイル、デアリングタクトの相手としてこれ以上の馬はいません。よく出走してきてくれました。ありがとう。

この馬で心配になるのは中3週であることと距離ですか。
ヴィクトリアマイル→安田記念の中2週で負けていますから……と言いたい所ですが、相手が相手ですよね。昨年、春秋連覇をしたインディチャンプを交わしている事は、この馬の能力として認めなければいけない所です。
距離の面は天皇賞(秋)ですね。私としては、あの直線はアーモンドアイだから凌ぐことができたと思ってはいますが、流石に2400mとなると長いか。
それでも、戦ってきた相手関係ではこの馬が1番なんですよね。能力でカバーして勝つのも想像はできますが、コントレイルとデアリングタクト相手にそれが通用するか。終わってみたら全然2400m行けるやんけ!みたいなのもある……あるのか?
苦戦とはいえフィエールマンとクロノジェネシスの猛追を凌いでいるし、府中で抜け出したらもう差されないビジョンも見える。

最終追い切りは、さらっとやったみたいですが、それでも併せた3頭に最先着。我々の感覚としてはどうしても使い減りする馬という印象ですが、ルメール騎手曰くさらにコンディションが良くなっているとのこと。
国枝調教師も「天皇賞の後、いつもみたいにフラフラすることも無かったからね。ここに来て体質が良くなったのかな」と言っていましたが……本当か?
兎にも角にも迎え撃つ古馬として、心配は全く無さそうです。

血統は父ロードカナロア×母フサイチパンドラ。ロードカナロアは母系を引き出すと言われており、その結果が3歳時の2400mへの対応に繋がった。が、歳を重ねるに連れてカナロアの強く出てきている。というのが大方の見解ですよね。
異論なし、以上!w

ジャパンカップがこんなにも盛り上がっているのは2頭の三冠馬の競演もそうですが、やはりこの馬が出走表明を出したからこそだと思っています。昨年の有馬記念こそ良い結果を出すことはできませんでしたが、1番有馬を盛り上げてくれたのはアーモンドアイだと私はずっと言ってる。
これだけのスターホースのラストラン。最後に勝利して「やっぱり強かったわ!」で終わるのも良し、次世代を担う後輩に譲るのも趣があって良し。

【ワンチャンありそうな馬】

3強崩しができそうな裏の3強って事で。
グローリーヴェイズ、カレンブーケドール、ワールドプレミア。

個人的にはこれらが来そうな予感。
ちなみにサートゥルナーリアが出てきていたらワールドプレミアの枠がサートゥルでした。

筆頭はグローリーヴェイズ。私の▲評価です。
京都大賞典では58㎏を背負ってキセキの猛追を凌ぐ競馬を見せました。宝塚記念は負けすぎかもしれませんが、馬場+ローテが狂った帰国初戦ということでノーカウントと見ても良いと思います。

何と言っても昨年の香港ヴァーズ勝ち馬ですから2400mの距離では一目置いておきたいですよね。あのレース自体もラッキーライラック、エグザルタント、ディアドラと決してレベルが疑われるようなメンバーでは無かったはず。
土曜全てを見ていないので何とも言えませんが、今の府中で勝ちタイムを予想するなら2分23~24秒台辺りか。グローリー自身の持ち時計と比較するとちょっと心許ない気もしますが、3強を崩すかもしれない馬に不満ばかり言ってもしょうがないですからね。

母系の血統にあるメジロを冠する馬たちのレースはリアルタイムで見ていないので完全に印象になってしまうのですが、スタミナが問われるレースでは底力を見せてきそうだなと。そういう意味では今の府中にプラスに働いてきそう。スウェプトオーヴァーボードはなんかよく分からん。
枠は大外ですが、内々を走らされるよりは良いんじゃないですかね。逆に思い切って行けるという捉え方もできる。正直、差を付けて勝つ想像はできませんが、頭まであっておかしくないと思ってます。
東京を使っていないのが不安という声もありますが、逆に東京で使うレースが無かった気もしなくはない。菊花賞以降で使うとしても昨年の目黒記念くらいですよね。でも、目黒記念行くなら宝塚記念に行っていたはず。
不安要素は恐らく初の東京コースであることのみ。鞍上はプラスに見ます。

次にカレンブーケドール。
勝ちきれない馬ですが、相手なりに走るという見方もできます。非根幹実績、競馬場、馬場、どれを見ても器用な馬ですよね。
昨年はあの馬場でJC2着ですから力はあると見て間違いないでしょう。しかし、あのマーフィー騎手の一瞬の判断力は凄まじかった…。

東京2400mへのコース替わりは間違いなくプラスでしょう。昨年のオークスまでの使われ方を見ても、東京での強さと距離に自信があるのだなと捉えることはできる。高速馬場の東京の方が良いだろうなぁと思っていましたが、JC見たらもう馬場不問だなって。
1週前の美浦坂路では好時計を出していたりと状態面は良さそう。そもそもオールカマーの時はあんまり調整が上手く行っていない様でしたし、ここで上げてきてもらわないとね。

直線で先頭に立って押し切るような競馬になってしまう分、目標にはされ易いですが、この馬も相応の根性を持っていると私は思っているんですよね。1番感じたのはオークスで、ラヴズオンリーユーが交わそうとする際にまた少し伸びているんですよ。ラヴズが突き抜けてもおかしくないんですけど、あそこで粘れるのは道悪でも走り切る根性や精神力の高さも影響しているのかなぁと。19年オークスを擦って見ているラヴズのファンとして気付いたことでした。

年齢も4歳ということで間違いなく脂が乗っている時でしょう。古馬G1で4歳牝馬が頑張っていますし、ここで1強崩しあっても不思議ではない。東京2400mの良に至ってはクロノジェネシスより走ると思っています。
枠はしょうがないとして、鞍上もここで良いレースをして是非とも糧にしていただきたいですね。来年、アーモンドアイに乗っていたルメール騎手が空くことを考えると相応の結果は求められるはず。

最後にワールドプレミア。
ようやく戻ってきたか。

去年の有馬見て「来年はこいつで行こう!」って思ったんですよ。ようやく戻ってきてくれた。私は嬉しいよ。

とはいえ、今年の参考レースは無いわ、4歳牡馬はヤバいわで特筆することも無いんですよね。何気に東京と左回り初めてですし。ただ、友道調教師は東京2400mは合うと言っているので信じますか。
血統的にはこの馬場に合いそうですよね。高速よりかはちょっと時計かかった方が良いイメージです。昨年の菊にせよ有馬にせよです。母のドイツ血統が良い感じにパワーを出してくれそう。
余談ですが、弟のヴェルトライゼンデはパンパンの高速府中が合っている思ってます。父ドリームジャーニーで如何にもグランプリで走りそうですけど。うーん、血統分からん。

昨年春から菊を制するまでのとなった成長力、友道厩舎の育成力も込みで買ってみたいと思います。鞍上は武豊騎手。終わってみれば「やっぱ豊さんよ」ってなるかな?


印は
◎コントレイル
〇アーモンドアイ
▲グローリーヴェイズ
△デアリングタクト、カレンブーケドール
注ワールドプレミア、キセキ

馬券はこれらを落とし込んだ3連単フォーメーションで
1着2.6
2着1.2.5.6.15
3着1.2.3.4.5.6.15
の40点に加えて、グローリー頭のコントレイルとアーモンドアイへ馬単2点にしようかなと思ってます。買い目は変わるかもだけど、印はもうこれで決め打ちです。馬体重とか知らん。キセキは好きだから入れた。ここまで来たら最後まで馬券入れるから頑張ってくれ。
展開はトーラスジェミニ田辺騎手がスロー逃げして、早仕掛けのロンスパ勝負になりそうな気がしてます。


バーっと書きましたけど、ガチのマジで私見しかないので有益情報なんてありませんね。
でも、こんなレースもう2度と無いと思うから自分の中でもちゃんとまとめておきたかった。
もうね、日本競馬史に残るような1戦をリアルタイムで見ることができて、本当に自分は幸せだなとこの数日間は思っています。来年も三冠馬が出ない以上はこういうレースは無い。これほど価値のある2分20秒と少しは本当に無い。
ゲートインまで全頭が無事に入って、走り終えることを期待しています。

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