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窓という窓を綺麗にしてみたら

 5月の晴れた休日の朝。記念すべきnote初投稿で何を書こうか。・・と考えすぎると書けない気がした。なので、初投稿記念に令和6年5月14日朝を記録しようと思う。

 5月は私の生まれ月でもあるが、1年で一番好きな季節でもある。
 雲ひとつ無い青空と、少しひんやりした風、あたると暑いくらいの日差し。「清々しい」という言葉はきっとこういう朝のためにある。
 平日フルタイムで働く身には、絶好の洗濯日和。こういう日は、いつもなら面倒なだけの家事も、気持ちがいいせいかどんどんはかどる。

 ふとんカバーを干し終わってふと窓に目をやると、窓枠になにやら黒い物が。老眼が始まった目を細めピントを合わせたそこにあったのは、長い冬の結露から発生したであろう黒カビだった。

 私は、極度にめんどくさがりの自分に甘いワーママで、平日仕事でヘトヘトなのをいいことに、休日は「頑張った自分を癒やす」ことに費やしている。だから、休みの日に結露の掃除をするなんてもったいない過ごし方だ!という気持ちだったのだと思う(たぶん)。

 でも、この清々しい朝に、窓の黒カビは、おかしい。似合わない。そぐわない。なんだかとっても、気持ちが悪い!そこで貴重な休日ではあるけれど、家中の窓という窓を綺麗にすることにしたのだった。

 用意した道具は3つ。キッチン泡ハイター、シンクをこする用の硬めのスポンジ、古くなった肌着。
 まず、硬めのスポンジに泡ハイターをつけ、窓枠の黒カビをこする。割とすぐとれるので、それを最後に肌着で拭き取る。というやり方。とれた。カビでグレーになっていたうちの白い(はずの)窓枠が、ちゃんと白くなった(掃除方法として正しいかはさておき)。
 窓枠が綺麗になったところで、固く絞った肌着で、窓を拭く。キュ、キュ、という音を聞きながら、日差しでぬくもった窓を感じながら拭いていく。四隅から中へ、力を込めて。窓って、拭いたらこんなに綺麗になるんだな・・・。

 一通り掃除を終え、白い窓枠と透明な窓から外を見た。5月の景色が目にまぶしい。ああ、窓しだいで世界はこんなに綺麗に見えるのか。

 思えば何もかもめんどくさいで済ませては、清々しさを諦めてきた私。わかってるんです。綺麗になったら気持ちがいいんだろうな、ってことは頭では。でも、疲れたとか、めんどくさいとか、その時々の小さな抵抗感が邪魔をして、黒カビ窓になってしまったのだった。

 5月の朝、私は家中の窓を掃除しnoteに初投稿した。めんどくさいとか疲れたとか、そういう日々の中にも綺麗な景色をみつけられますように。noteを通じてこれから私に見える景色が、こんな綺麗な景色でありますように。



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