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楓の定点観測6(そして知ったマチガイ)

暖かい日だった。楓の葉は赤くなり、上の方は散って疎らになっている。

そして右の方に黒っぽく写っているように、実も成っていた。以前に書いた鈴懸の木(プラタナス)の実にも似た、トゲトゲの丸い実だ。

……と、ここで、私は重大な事実を知ることになる。(大袈裟)

私は「楓」を「カエデ」のつもりで書いていたのだが、こういう丸い実が成るのは、同じ「楓」と書いて「フウ」なんだそうだ。フウ!

「カエデ」はムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の植物。
「フウ」はフウ科(旧マンサク科)フウ属の植物。

つまり別物。

さらに、フウにも「タイワンフウ」と「アメリカフウ」があり、私が定点観測していた「フウ」は、その葉の形からすると「アメリカフウ」・別名「モミジバフウ」のようだ。

カエデ風のフウ。

「カエデ」を漢字で書く時には「楓」が定着しているが、本来「カエデ」の漢字表記は「槭」だという。ふぅーん、ふぅーん。

何にせよ、知らなかったことを知るのは楽しいなり。