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三十一文字日記

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三十一文字で書けることを、後から薄めて広げてみたり。
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#日記

いつの間にか蝉は去り秋が冬から逃げるように駆け込んで来た

なんて気持ちの良い気候なんだろう。ちゃんと呼吸ができて、汗もかかない。いつもの街だって、…

sakurai
1か月前
15

そんなわけないと分かってることで焦ってみる面倒な体質

隔週で教室仕事がある曜日。通年ではなくて15回の講座だ。そのせいで習慣として身につきにくい…

sakurai
5か月前
15

今日は一日雨だから昨日のうちに摘んでおいたバラしあわせ?

雨になるから全部の花を摘んだわけじゃなくて、残っている花たちはベランダで濡れそぼっている…

sakurai
5か月前
11

花の鉢を下げた人らとすれ違う悩むことなしカーネーション(200字未満日記)

稽古の日だった。夕方の電車が思いのほか混んでいて、前に立っている人のLINEの画面が覗けてし…

sakurai
5か月前
14

絵になるような桜咲く入学式に雨風も強く祝いて

朝、雨の中をかしこまった服の人たちとすれ違う。公立の中学校の入学式だ。昨日ならよかったの…

sakurai
6か月前
19

消さなきゃよかったかもしれないが改めて書くほどのことでもない

趣味の教室で10年以上一緒だった人が急に辞めた。介護のためだ。そういうことはたまにある。教…

sakurai
8か月前
9

朝いちに空の写真を撮っておく何を書くのか分からないまま

電車の中で昨日の本(『今日も一日きみを見ていた』)の続きを読んでいた。最後にボーナストラックとして猫が語り手となる短編小説が載っていて、それを読んでいるうちに目頭がじんと熱くなった。最後まで読み終えてしまうつもりだったのに、マスクの中で鼻水ポトリと垂れて来て、これはもうダメだと読むのをやめた。 考えるな、思い出すな。あっちを見たりこっちを見たりして気を紛らせて涙腺に蓋をした。家に帰ってから読んだらやっぱり、涙が溢れた。 魂というものがあるのなら、私はもう一度きみと出会いた

我慢させられてるわけでもなくてただ単に無視できてるだけだから

電車のドアが開いて大股で乗り込んできた人が、そのまま何の躊躇もなくいきなり私の隣にドカン…

sakurai
9か月前
9

好きでも嫌いでもなく得意でも不得意でもないを卒業したい

料理が好きだと言えるようになりたい。 今年の目標というほどじゃないけれど、そう思う。 You…

sakurai
10か月前
7

長いから退屈なのかつまらないから長く感じるだけのか

楽しみにしていて買った小説なのに、なかなか読み進めることができない。しばらく放っておいて…

sakurai
10か月前
8

一番下の棚に置かれた子供服見てたら尻餅をついた

だから今日は尻餅記念日。 110センチとかの子供服を見ている私はどう見たって「孫」の服を探…

sakurai
10か月前
8

電車で老眼鏡をかけるのは部屋着を見せる恥ずかしさに似て

「あれだとああなのでこのあたりをこう調整して下さい」というメールを受け取り、電車内でカレ…

sakurai
10か月前
12

振り返りたいことも振り返りたくないことも引き連れまた明日

「2023年の記録」がnoteから届いた。 投稿した数:126本。これは私のnote史上(2014〜)最多で…

sakurai
10か月前
9

忘れかけていることはたぶん忘れてもいいことだから放っとく

昨日、たしかちょっと職場で嫌なことがあった。ちょっと相手に腹立たしくもあり、ちょっと自分のことも嫌になるような、ああすればよかったこうすればよかった的な出来事だ。 でも、今はまあ、どうでもいいって思っている。最初はここにその顛末を書こうかと思ったけれど、頭のどこかで「やめとけアラート」が鳴った。詳しく思い出さなくていい。というか思い出さない方がいい。「こうすればよかった」ということ以外は忘れていいのよ。 以前に比べると、嫌な気持ちを長く引きずらなくなった。たぶん、引きずれ