朝いちに空の写真を撮っておく何を書くのか分からないまま
電車の中で昨日の本(『今日も一日きみを見ていた』)の続きを読んでいた。最後にボーナストラックとして猫が語り手となる短編小説が載っていて、それを読んでいるうちに目頭がじんと熱くなった。最後まで読み終えてしまうつもりだったのに、マスクの中で鼻水ポトリと垂れて来て、これはもうダメだと読むのをやめた。
考えるな、思い出すな。あっちを見たりこっちを見たりして気を紛らせて涙腺に蓋をした。家に帰ってから読んだらやっぱり、涙が溢れた。
魂というものがあるのなら、私はもう一度きみと出会いた