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藤吉夏鈴センター表題曲誕生は、櫻坂の命題であったー櫻坂46、勝負の6thフォメ

櫻坂46、6枚目シングルのスピード感が、とにかく凄まじい。

5/23の神奈川DAY1で第一報が出され、その翌日にミーグリの受付が始まり、5/29の冠番組でフォーメーション発表、さらに5/29朝にはアーティスト写真が公開され、5/30の夜にはMVが公開される…
確かに、6/28の発売ということは一か月しかないわけだから、そのスピード感も頷けるというものだが、正直私たちが追いつけるかどうかもわからないくらいのスピードで戸惑いがあるのもまた事実で。

冷静に考えれば、ツアーと新曲制作の同時進行など、通常ならなかなか考えられないことだ。いや、もちろん絶対にないとは言わないが、少なくともこれまでの櫻坂の楽曲制作では記憶にない。となると、何かに急き立てられて動いているような印象さえ受ける。

ただ、欅坂時代は年3枚ペースでシングルが出されていた。デビュー曲「サイレントマジョリティー」が2016年4月、2nd「世界には愛しかない」が2016年8月、3rd「二人セゾン」は2016年11月というペース。これで慣らされていた。もちろん櫻坂の場合は、スタートからコロナ禍もあったので、同じようになぞらえるわけにはいかないのだけれど。
ということは、コロナが5類に落ち着いた今、コロナ前のペースに戻そうとしている、ともとれる。

6/28にこの6thを発売して、11月のアニバーサリーライブまで、謎の空白期間。6thを披露しなければならない夏に、フェス以外何もない、というのはどう考えてもおかしいので、必ず何かはあるはずなのだが、それはもうすぐ答え合わせがあるだろう。



ということで、ここからは実際に発表されたフォーメーションをつぶさに確認する。

大前提として触れなければならないのは、現在在籍する一期生と二期生による「全員選抜」を、運営が選択してくれた英断についてである。


まずは、ありがとうございます。


その英断の背景に、何があったかは知る由もない。積極的な選択でなかったかもしれない。あれだけ櫻エイトにこだわっていた運営だもの。選抜制にしたい運営と、欅坂からの流れを知る多くが全員選抜を望んでいたBuddiesの、間を取ろうとしたのかどうか。
もちろんそのことで、いい方向に事が運んだ部分もあった。BACKS LIVEなどはまさにその典型ではあるけれど。
ただBuddiesの多くは実質の選抜制と捉えていて、一方でそこから3年も経つとそれも当たり前のものになっていたところもあって。


でもねやっぱり思ってしまったんです。

メンバーもファンも仲間なんだ!と歌っている曲である「Buddies」のイントロが流れた瞬間、捌けていくメンバーを見たときの、心の鈍い痛みを。
あの子たちはBuddiesじゃないのかよと。
どんな思いで下がっていってると思ってるんだよと。
欅坂時代が全員選抜だったから櫻坂も、という意味ではなく、乃木坂がやってるからといって櫻坂で同じことをするな、という意味でもなく。

ただ単純に、構成するメンバー全員を愛でたいというそれだけである。

見栄えだとか、大勢すぎて一人があまり映らないとか、はっきり言ってしまえばそんなこと以上に、そこに参加できないメンバーの気持ちを考えてあげる方が数段大切だと私は思っている。


ま、それはともかく。


まずは3列目。


欅坂時代からそうなのだが、まず最初に注目すべきは3列目の端なのである。この場所を舐めたらいけないのであって、今までの傾向からこの場所には運営が特に信頼するメンバーが配置されているように感じている。
そして、今回その場所に配置されたのが、武元唯衣と、井上梨名。
これは、5th「桜月」と全く同じ配置だ。
ちゅけのダンススキルならばその位置は納得。
私が前作から注目しているのは、いのりの後列端の意味。
なぜ安定したメンバーを置こうとするかと私なりに考えたとき、実はこの位置は後ろのわりにかなり目立つのである。とすれば、本人が課題だとしていたダンスの部分を、運営が認めるようになってきた、ということかもしれない。


3列目でもう一つ、どうしても触れておきたいのは、推しメン大園玲だ。

私は自ら発信はしなかったものの、フォーメーション発表があった瞬間から情報に接して、TLをずっと確認していた。私が玲ちゃんのポジションを見た瞬間に思ったことは

「ついに裏センター任されたか!」

だった。単純に。

嬉しかったのだ。

私がずっと楽曲パフォーマンスを見ているときに、それこそ欅坂時代から感じていたことではあるけれど、裏センターのバランスが楽曲を決めると思えるくらい重要視しているポジションなのである。
最近は、土生瑞穂の印象が強かったこのポジション。彼女の身長と、そこから映える大きな動きとバランスの緩急が見事だった。

そこに、推しメンが。

もうこれだけでワクワクが止まらないのである。

ところが、である。やはりというか何というか。
大園玲が3列目にいることをよしとしない向きは、確かに見られた。
カップリングのセンターまでやったのに。
写真集も出したのに。
云々。

気持ちはもちろんわかる。私だって玲ちゃん推しだもの。
でもね。よく考えてほしいんだ。
私のような裏センの推しメンを楽しめ、とは言わない。
ただ、欅坂もそうだし櫻坂もそうだけど、あのフォメの場所にずっと固定されるような楽曲が今までありましたかと。
どちらかというと、フォーメーションって意味あるんですかというくらい、振付が流動的で、立ち位置がクルクル変わるのが櫻坂でしょ。
前に出てくる時間だって、ちゃんとあると信じてる。
それに。
後列端と同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に、力を認められないと配置されないポジションだと思うけどな。

あと。
推しメン中心で見てしまうとそういう気持ちになってしまうのは致し方ない部分だけど、やはり櫻坂としての全体を見てほしいって気持ちもある。
だから、楽曲を待とう。
まずはMVだ。
そして、そう遠くないうちに必ずあるパフォーマンスだ。

大園玲推しとして、彼女を全面的に信じる。
玲ちゃんは、間違いなくどこの場所でも輝く。
そうじゃないのかい?
私は、何の心配もしていない。
むしろ、裏センターに配置された推しメンが誇らしい。
そして期待以上の動きを見せてくれると、そこは絶対の自信がある。


そして、もちろんふーちゃん!まりの!むーちゃん!あきぽ!
表題メンに名を連ねる気分はどうだろう。
6枚目は、全員野球だ。
今まで培ったものを全部出し切るつもりで、ってたぶん言われてるんじゃないのかな。
あなたたちが表題にいないのがおかしかった。
ここからが本当の「勝負」だよ。


2列目。

ここもカギとなる端に増本綺良と、推しメン松田里奈。
真ん中の3人を小池美波・小林由依・土生瑞穂の一期生で固める。安定の一期生を真ん中に集めて、二期生で挟むというのもなかなか面白い。

ただこの2列目で最も驚いたのは、小林由依の名前がそこにあったことだ。

ご存知の方も多いと思うけれど、この夏彼女は舞台の仕事がある。6th活動期とは微妙に重なる感じだが、準備期間や稽古などを考えると、ほぼ被ると考えて間違いないと。
かつて菅井友香が「カーテンズ」出演のために、表題曲のみ参加した、というのが櫻坂のモデルケースである。ところが、今のところ運営からその類の発表はない。あるのは、ミーグリの日程が調整中ということくらいで、これは誰もが舞台がその理由だとわかっている。それくらい。

しかも、2列目センター。

歌番組の披露の際などで、彼女が不在になることも十分考えられるのだが、そのときはどうするのだろう。2列目センターを空ける、などということが本当にあるのだろうか。

このあたりも見どころである。


そしてフロントメン。

全員選抜ということから、「総力戦」「全員野球」という言葉がTLにも乱れ飛んだが、野球に例えるならもはや「オールスター戦」に近い感覚である。

全員がセンター経験者。
そして表題曲センターは、その中で唯一表題のセンターがなかった、藤吉夏鈴。


つ、ついに…
ついに夏鈴ちゃんセンター表題曲が観られるのか!


正直言えば、今までなかったのがおかしかったくらいだ。
夏鈴ちゃんセンター曲の評価はすこぶる高い。「なぜ恋」の再生回数は群を抜いているし、「偶然の答え」は彼女の真骨頂とも言えるドラマ性、これを評価する声も複数聞く。

満を持して、という言葉がこれほど的確な事象も珍しい。

そしてもう一つ。
ここで私が実際に、5月24日神奈川公演DAY2の藤吉夏鈴から感じ取ったものと、物の見事に繋がる。

もともと彼女のパフォーマンスは、理屈抜きに惹きつけるものがあった。それがあの日は、特に顕著に感じられたのだ。理由を探そうとする気持ちさえ萎えさせるくらい、彼女のことを見ていたいと思った。
当然6thセンターとして既に楽曲制作を終え、自信と、責任と、プレッシャーを纏った状態であの場所に立っていたはずなのだ。

今でも思い出す。
なぜ恋でセンターステージに立った彼女と、それを見つめる私。

あの瞬間は実はここだけの話、私の視界から他の観客の姿も、敢えてはっきり申し上げると他のメンバーの姿さえもぼやけた。

藤吉夏鈴と、私。

この世界に、二人だけしかいない錯覚に陥った。

どこか、一対一の「勝負」のような感覚に身を落とした。

そのときに、彼女から放たれた、そこに入り混じった想いが、おそらく他に目を移させないほどの強さとなって表れたのだと。

決して力が入り過ぎているわけでもなく、かといって弱さなど微塵も感じない、言うならばすべてを包み込むような柔らかさの中にある強さというか。

昨日のnoteで、「この公演で最も印象に残ったのは、藤吉夏鈴だった」と書いたが、この答え合わせが6thセンターであるならば、全てが一つの線として繋がる。彼女が意識するしないに関わらず、表題センターという覚悟が生み出したものであるとするならば、心から納得できる。


夏鈴ちゃん以外のフロントメンについては、もはや今更その強さ安定感を語るまでもない。各々が各々のセンター曲で培ったものを引っ提げて、初表題センターの夏鈴ちゃんを支える。

「Nobody's fault」「BAN」という櫻坂の方向性を決める楽曲。その真ん中に立っていたのは、その覚悟から覇王色を身に纏った、森田ひかる。
バキバキのダンス曲「流れ弾」で、日ごろ柔らかい空気を醸しだしながら、同時にその笑顔に狂気を灯させた、田村保乃。
カップリングセンターを経て、「五月雨よ」で櫻坂の柔らかい部分を一手に引き受け、それでいて未来につながる優しさと明るさを同時進行で感じさせた、山﨑天。
新二期生の中から初のセンターとなり、櫻坂にはこういう色もあるんだと世間に知らしめた、守屋麗奈。

これが最強でなければ、何だというのだ。


布陣は、完璧だ。

最高のお膳立てを前に、まずMV。そしてツアーファイナルの大阪へなだれ込む。
Buddiesの期待は、パンパンに膨らんだ風船だ。
ほぼ誰もが、大阪で6th披露があると思っている。
この流れで、期待するなという方が無理だ。



櫻坂46を知る全ての人へ。
そして、櫻坂を知らない人に対しても。
勝負の一曲。
過去は過去。今までは今まで。
この曲で、自分たちをスルーしていた人を振り向かせたい。


勝負だ、世界。


勝って歓喜の涙を流すこと
それ以外に興味はない。



noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。