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温かいおひさまは、ずっとあなたたちの味方だー日向坂46四期生ライブDAY1観戦記 毎日note neo #04 日向坂な木曜日 2024年9月5日付

もうこれは、何度も何度も言っていることではあるけれど、改めて言葉にしておきたい。

日向坂46が停滞したなどと感じたことは、ほんの一度もない。

もしもそんなことはない、停滞していた時期はあった、という人がいるのなら、それは一部おひさまの自分たちの好みの押し付けによる批判に原因があったというのが私の認識だ。
その批判に裏打ちされているのは「日向坂はこうあるべき」「自分の見たい日向坂はこれじゃない」という、自分の好みに日向坂を変えようとする批判であり、そして毎度の如く、その実数は吹けば飛ぶほどの数しかなかった。でも、その声はあまりに大きすぎた。

何故そうはっきり言えるのか。

それは、仮に全体としての日向坂46が停滞していたのなら、おそらく最もその煽りを喰らうのは、最も後輩である四期生だと思うからだ。四期生の成長が阻害されるからだ。
人はそれぞれ成長スピードがあるように、グループにもそれがある。まして新しく入ってきた四期生の成長が、そんな一足飛びでなされるわけがない。

彼女たちは、彼女たちなりのスピードでよかったのだ。

日向坂46四期生ライブ。

いい機会だ。

あの頃、一部で言われていたような日向坂の停滞があったのかどうか、日向坂46の、そして日向坂四期生の現在地がどこにあるかで、それははっきりする。

そして、あのとき批判していた連中がいかに少数だったかを確認するためでもある。
大部分のおひさまは、必ず彼女たちの味方でいてくれるはず。


2022年12月の櫻坂46「Buddies感謝祭」以来の、日本武道館。
懐かしい。

台風というキーワードがあり、その間接的影響を受けてか、とても天候不順な日だった。
九段下駅から上がって坂を登り始めたら、最初の雨。
田安門に到った頃には、晴れてきて。
その後も降ったりやんだり晴れたりの繰り返し。
そして、風が本当に強い。

詳しいことは別記事に譲るけれど、この日の私は全くグッズを持ってきていなかった。ペンライトもタオルもない。
しかも、あまり余計な出費もできない笑

おそらく初めてかもしれない。
ペンライトなしで、参戦することを決める。
周りはペンライトの海になるはず。何も手にしていないのは当然浮く。

それでもいい。

どちらかというと、見届けたい気持ちの方が強いのだから。



それでも、何か記念になるグッズは欲しくなるのが人情。目の前にグッズ売り場があって、何も買わずに素通りできるほど誘惑に強くはない笑

このnoteでも書いたことがあるけれど、日向坂四期生の推しメンは正源司陽子と山下葉留花。二人を推す理由は似ている。

でも、全く違うアプローチで推したくなったのが、平岡海月だった。
ただただ、顔がタイプという笑

それにしても、三つは買えないし、三つ買えるならペンライト買うし笑、誰か一人となったときにみっちゃんを選ぶ自分が面白いなと思った笑


さて。

1年8か月ぶりの武道館の中に、いよいよ足を踏み入れる。


まだ開演まで時間はあるというのに、やはり空気感がもう櫻坂と違う。あれ、こんなに違ったっけか…?昨年日向坂のツアーに行ったときですら、そんな違いは感じなかったのに。

もしかするとこれは、四期生推しの独特の空気なのかもしれない。
そうだとしたら頷ける。



最初は来れるかどうかもわからなかったので、FCでも投げなかった。結果として、注釈付きを投げることにした。約1年ぶり。端で観れるだけでも十分だと思った。
2階東、ということは実質3階。もはや最後方が近い場所。
しかもペンライトもタオルもなし。
つまりある意味の客観性を持って彼女たちを見つめたいという意味の表れでもあった。

OP

四期生のソロダンスから。
洗練されたなぁというのが第一印象だった。
例えば宮地すみれなどはそうだと思うけれど、素地のあるメンバーは言うに及ばず、ダンス経験の少ないメンバーですら洗練されたように見えた。
表情が豊かになった。
動きの滑らかさとともに、やはりそこが最大のポイントだったようにも思った。

そして何より、おひさまが凄まじい。
声の出方が本当にすごい。ペンライトもタオルもないなら、ここだけは客観的にとか言ってられないなと思って笑、相当声を出した。


01 どうして雨だと言ったんだろう(C正源司陽子)

日向坂の世間のイメージは、当然ながら明るく元気に、という表題が多いのでそれがグループカラーであることは間違いない。逆に言えば、そんなカラーを求めておひさまになった人も、おそらく相当な数にのぼるとみている。

でもそこを入口にしてでも見ておいてほしいのは、その奥にあるクールテイスト。心を掴んでくるような楽曲が多いことに気づいてほしい。
ありていにいえば、カッコいい曲。

この曲はその代表だ。

明るく楽しい曲は、日向坂のお家芸だ。
ただクールテイストができて、本当の日向坂だと私は思っている。
それは、いつも私が言う、体の中を流れる「緑の血」がそうさせるのであって。

本人もどこかで、クールな曲をしっかり決めてみたいと発言していた記憶があるので、うってつけだ。

今回、その他の彼女のセンター曲全般に言えるんだけど、元気で爽やかでかわいい、という表面のイメージに裏打ちされたもののほうをどうしても見てしまう私なので、そこに言及することばかりになってしまうだろうなぁ。


02 月と星が踊るMidnight(C小西夏菜実)

意外だったのは、1曲目2曲目とクール曲を続けてきたことだ。
私がそう感じたくらいだから、おそらくあの場所のおひさまの中にも、少し面食らった人がいたかもしれない。

でも、よく考えてみればわかることだが。

例えば四期生の成長を計ろうと思うと、元気で弾ける楽曲だけではわからない。そこにスキルが必要だとすれば、このテイストの曲をどこまで表現できるか、ではないだろうか。
となると、本当の成長がわかるのは、こういう曲なのだ。

月星は、言わずと知れた、齊藤京子センター曲という大切さがある。
そんなことは四期生が最もよく知っているはず。
最も伝えなければいけない部分が、いかに見ている人に伝わるか。

センターである小西夏菜実の表情は、オリジナルセンターの齊藤京子のラストシーンである穏やかな表情に通じるものがあった。


03 青春の馬(C清水理央)

そもそも最初に出てきた衣装が馬っぽいなぁと思って見ていたところはあったのだが笑

それにしても、今更ながらセンター清水理央の精神力には頭が下がる。

私はアイドルという世界をよく知らずにこちらに飛び込んできたものだから、スキャンダルというのがどれほどのマイナスイメージになるのか、全く知らなかった。基本そんなのどっちでもいいじゃないかと思っているところがあるので、日向坂という範囲、おひさまの範囲のなかではあるけれど、あれだけ騒がれるというのは正直驚きを隠せなかった。

今でも私は、決して罪を犯したわけでもないのだし、悪いこと、というのを彼女がしたとはどうしても思えない。私が彼女を評するときに、その部分は全く関係はない。
ただ、おひさまはそう見ないのだろう。というか、それがアイドルファンの大枠の姿だというのも、彼女たちを推すようになって初めて知った。

そもそも運営が推そうとしていたとみられる清水理央だけに、正直今も、ミーグリの売上等を見ているとダメージが残っている気がして仕方ない。逆に言えばそれほどまでにか!と言いたくなるくらい。

だからこそ、その精神力に頭が下がるのだ。

それほどのことがあって、グループのセンターで笑顔でパフォーマンスをするその心意気たるや。
冷たく言えば自分の蒔いた種かもしれないけれど、それでも。並ではない。
そんな彼女がセンターになって、誰かが何かに躓きそうなときに背中を押す楽曲を歌い上げる。

彼女の想いを考えると、実に複雑だ。

でもだからこそ生まれる説得力というものもある。
いつか、個の経験が表現者として必要なものだったという日が来るのを待ちたい。


04 ロッククライミング(C平尾帆夏)

平尾帆夏センターの期生曲。
秋元康お得意の、人生を比喩で表現する一曲だ。

繰り返しになるけれど、私の中には日向坂が停滞したという認識はない。ただ四期生がどちらを向いて進めばいいかわからない、と嘆いたとしたら。
確かにそれは停滞と言えなくもない。

だってそういうとき、涙を呑むのはいつだって最も弱い立場の者だから。

でもこの曲を観ていて思ったのは、およそそういう感じがしないということ。

人生は無駄なことなど一つもない。

今この場所で、笑顔でみんながそこにいるという事実がある。それが証明している。
「ロッククライミング」でコールしながらそんなことを考えていた。


05 君しか勝たん(C竹内希来里)

しかたんそのものは、日向坂の日向坂らしい楽曲というのが、最初に聞いたときからの印象だった。
ただ売上の推移からいくと、初期に発売された表題が上位を占めている、という事実がなんともモヤモヤする。

もちろん未来を担う四期生には、そんな初期の曲も歌い継いでいってもらいたいところではあるけれど、ここから新しい顔として、新しい日向坂の先頭に立つ、という任も務めなければならない。
ああ、そうかと。
そういった強い初期の日向坂、草創期の日向坂の域にまでまだ達していないと言われてしまうのが、例の停滞論に結びついてしまうのかもしれない、とは思った。

でもそれは、これからだ。

しかたんはそういう意味でも、四期生の雰囲気に合っているとは思うし、これからも機会はあるだろうし、どんどん自分たちのモノにしてほしいと願う。

きらりセンターよかった!
華はある子なので、どうも立ち位置が定まっていないところがあっただけの気がするし、まさにここからが勝負だよね。

そういえば、日向坂のLIVEが久しぶり過ぎて、Cメロの曜日のくだりを本当に生で観た気がして、それに感動していた笑


06 真夜中の懺悔大会(C石塚瑶季)

この曲のオリジナルセンターは、潮紗理菜だった。そして、一期生曲だった。
今回のセンターは、石塚瑶季だった、


本当に、四期生の明るさの象徴だなこの子は。

もちろん誰しもそうだろうが、どれだけ元気印の子でも、抱えているものは必ずあるし、表に見せない表情もあるはず。苦悩の時間を過ごすこともあるはず。
アイドルだから。そりゃそうかもしれない。
いつもこの話を自分で書こうとするとき思うのは、本当に彼女たちのことをアイドルとしては見ていない、というと語弊がありそうだけど、一人の人間として見ている自分に気づく。
自分と同じ人間だと思えば、楽しければ笑うし、悲しければ泣くし、感動すればその種類の涙を流すし、怒りを感じればそれ相応の動きになる。

日向坂の楽曲に登場する女子には、ときどき振り切ったような子が登場する笑
「ハロウィンのカボチャが割れた」の主人公の彼女はその最たるものではあるけれど笑、この曲の主人公の女子もなかなかだ笑

そして今回は、曲の間奏で石塚瑶季が、平尾帆夏にガチの懺悔をしていた。内容は敢えてここでは触れないけれど笑
聞くところによると、DAY2、DAY3でも別の懺悔を彼女がしていたとのことなので、センターに別の意味の重圧のかかる楽曲になってたわけか笑

そういえば彼女は、四期生の中では最も潮紗理菜を彷彿とさせるものを持っている気がする。期生曲とか関係なく、ぜひ歌い継いでいってもらいたい。


07 川は流れる(C平岡海月)

推しメン平岡海月は、もっと前に出ていい存在である。これは強く言っていきたい。

後述もするけれど、日向坂は明るく元気に、というのを前面に押し出しながらも、実は人生の機微に触れるような内容の楽曲も意外とあるのが特徴だ。秋元康のデザイン、というよりも、日向坂の明るさを裏打ちさせるために運営がセットしたテーマであるような気がしている。
それは、何度も言うけれど、やはり底流に欅坂の世界観があるからで。
何も考えずに明るく能天気な人、というのは実はそんなにいないのではないか。
どれだけ明るく見える人でも、日々何かに苦悩し、何がしかの答えを出すことで自分を前に進ませる、そういった時間を乗り越えたところに出てくる明るさだからこそ、誰かの心にスッと入り込めるのではないか。

ただの明るさ元気さだけでない重層感が日向坂からは感じられる。

そういう意味で「川は流れる」は相当大きなエポックメイキングの曲になっていると思うのだ。

四期生でこの曲を披露するとして誰をセンターにするかと考えると、やはり四期生の中では人生経験の豊かそうな彼女に、白羽の矢が立つのは自然な流れのような気がする。

そして、その期待どおりの堂々としたセンターだった。

ポジション的に、四期生のまとめ役のような役割を任されそうな彼女だけに、そう考えるとまた、櫻坂菅井友香ー松田里奈の路線と同じ、キャプテンシーのあるメンバーを推すことになるのかな笑


08 シーラカンス(C正源司陽子)

もうとにかく大好き。これに尽きる。
推しメンがセンターというのも当然あるけれど、それ以上に何かこの曲の持って居る空気感にとてつもない魅力を感じている。

それにしてもこの日の正源司陽子が、今まで以上に少年感満載に見えた。

といっても、もちろん褒め言葉である。
自分の中でとにかくレアなのだ。
漢字欅・ひらがなけやき、櫻坂46・日向坂46しかグループアイドルを知らないので、アイドルをたくさんご覧になる方がお読みになると何言ってるんだとなるかもしれないけれど、とにかくあんな中学生男子みたいに見える女性アイドルは見たことがない。
でもそれが、まさしく正源司陽子の、他のアイドルにない魅力なのだろうと。
変に色気を出すわけではないのだけれど、あの清涼感にしか出せない空気というものがあって、そこがたまらなく刺さる層がある。
前述のとおり、その裏側には確固とした想いがあるはずなのだけれど、それがあるからこその表現、とも言える。

この曲がストライクなのは、そんな正源司陽子のために書かれたのではないかと思うほどハマりすぎなくらいハマっているからかもしれない。

気になるのは数年後、一回りオトナになった彼女がこの曲を披露したとき、そこにいったいどんな化学反応が起きているか。

それをぜひ楽しみにしたいところである。


09 ガラス窓が汚れてる(C宮地すみれ)

イントロが流れてきただけで、涙が溢れそうな曲というのはそう多くない。日向坂でそれがあるとしたら、自分の思い入れも含めて数曲。そのうちの一つが、この曲だ。たぶんそんな曲の中では最新の方になる。

そこに掛け算でやってきたセンターは、宮地すみれだった。
正直言うと、少し意外ではあった。
でも冷静に考えてみれば、熱量でいうと彼女もきっとふさわしい。

もうずっと心に残って離れないのが、四期生ドキュメンタリーの、ジョイラ聖地巡礼。

アイドルを志したきっかけが乃木坂で、日向坂はひらがなけやきからずっと関心があって。
宮地すみれは日向坂でいえば、柿崎芽実の系統だと思っている。ということは、宮田愛萌を経てその路線を継承する人だということ。

話を戻すと、なぜ「ガラス窓が汚れてる」のセンターが彼女であることが意外だと思ったかというと、この曲はどう見ても漢字欅路線を継承する曲であり、実際櫻坂との兼ヲタの方の中でも、漢字ひらがな時代をご存知の方に刺さりやすい傾向があったように感じる。その曲のセンターに、漢字欅とは少し距離のある宮地すみれがセンターだったからだ。

でもそのミスマッチの妙が実によかった。
いや、実はミスマッチでもないのかもしれない。
日向坂に惹かれた、ということは、いくら表現の仕方が違ったとしても、そこにあるベースは欅坂である。漢字欅に憧れたひらがな一期生がそこに追いつこうと必死にもがいていたのがひらがなけやきであり、そのひらがなが土台で出来上がったのが日向坂である以上。

当然、宮地すみれにもその素地はある。

彼女が言わないだけで、そのことが実にはっきりと出ていた「ガラス窓」であった。


10 夢は何歳まで?(C正源司陽子・藤嶌果歩)

この曲があやめいによって発表されたのが、6thのカップリングということも忘れていた。

日向坂の楽曲、ハッピーオーラやLet's be happy!と言っているが、内幕をみると結構人生を謳いあげる曲も多いことがわかる。それは前述の「川を流れる」しかり。
加えて、秋元康の詞に出てくる言の葉で、その上位に食い込むであろうのが「夢」であり、この文言をいかなる意味で使うかによって、その曲の方向性にまで影響を与える。

でもこれが不思議なもので、日向坂が描く「夢」ならばもっと希望に満ち溢れていていいはずなのに、この曲の夢はどう見てもマイナス要素の描かれ方をしている。ということは、やはりこれも…

欅坂の系譜なのだ。

だから日向坂一期のユニットなのかと。

そしてこの日、この曲をセンターで披露したのが、絶対的第六感のダブルセンターの二人。

正源司陽子に関しては何度も書いているとおり、欅坂46がスタートだった。
一方で藤嶌果歩も、小学生のときに欅坂が好きだったと発言しており、ルーツがやはり緑の血であることを窺い知る。

(8:10あたり)

そして彼女といえば、忘れられないのが昨年のツアーでの、決意表明。そのときにも彼女の芯というものに強く触れた気はしたし、薄っぺらいものではないことが改めてわかった。

そんな二人が、欅坂の系譜であるユニット曲の、この曲のダブセンを担う。
考えてみたら運命か。

だからこそ私は、12thシングルに特別な想いを持つに至るのだ。
欅坂の落とし子は、ここにもいる。
彼女たちがどんな世界を見せるのか、見届けようと。


11 You're in my way(C小西夏菜実)

クールな曲というか、もうそちらに振り切ってしまう曲があるのが日向坂の面白いところなのは、今回何度も述べているとおりなのだが、そこにさらに乗っけるとすると、今回の四期生ライブ、なぜか日向坂におけるそれらの曲がほぼ総登場しているのが実に面白い笑
四期生を推すおひさまに、いったい何を植え付けようとしているのか笑

日向坂の別の顔、とは私は思っていなくて。
おひさまが求めるからこそ元気で明るい路線が表に出ているだけで、これが本来の日向坂の姿と捉えると、見えるものも違ってくるのではないだろうか。

強がりは、弱い証拠。
マウントを取ろうするのは、自信のない証拠。

この曲の主人公は、そんなことを強く思わされる。でもそれが現代人女性の一つの側面だとしたら。

日向坂が彼女たちの心の淵を表現したくなるのもわかるというものだ。


12 アディショナルタイム(C渡辺莉奈)

二期生曲のこの曲、とても人気が高く、確かひなリハでも取り上げていた。
もれなく、私も大好きだ。

ポイントはこの「おひさま人気が高い」というところにありそうな気がする。日向坂の代表曲、たとえば「キュン」であったり「ドレミソラシド」であったり、そのあたりの楽曲とは路線が違う気もするが、安定した人気を誇っている。

歌詞も確かに秋元康がたまに発揮する、女性の心の微妙な移ろいを描いていて実に絶妙であるのだが、それ以上に曲の心地よさにあるのだろう。

四期生ライブのセトリを組もう、となったときにやはりこの曲が外せない、それくらいのある意味の定番曲になっていると言える。

それにしたって、センターの渡辺莉奈だ。

髪を切ってからの覚醒が甚だしい。

というよりも、もしかしたら多くの人が彼女のポテンシャルに気づけていなかっただけで、それがはっきり顕れるようになっただけなのかもしれない。

年少組というのはハンデであるように見える部分もあるが、それが最大限の武器になることもある。
間奏部分のソロダンスを見ていて、その可能性というものをひしひしと感じた。
完成はまだしていない。でもそれがいい。


13 キツネ(C山下葉留花)

「キツネ」はアガる。イントロから体が反応する曲だ。
そしてこの曲が最大限に盛り上がるのは、LIVE参戦のおひさまにとって共通認識事項だと思っている。

この曲前のダンストラックで相当空気を温めたうえでの、キツネ。
ただでさえテンションがMAXになる曲なのに、余計だ。
確かに何を持ってくるのかと思いながら観ていたのだけど。

そしてこの曲のセンターを務めたのが、山下葉留花だった。

彼女たちのそばで見ている人が行う差配は、本当に的を射たものだと思った。
モニタに映るはるはるの姿が、本当に彼女がセンターの曲なのではないかと思うほどハマっていた。


14 雨が降ったって(C小西夏菜実)

たとえマイナスなことが起きたって、ポジティブに捉えることで日々に彩りを与えられる!
いろんな気持ちで人生を送っていても、表に出す部分は前向きに行こう!
ある意味、日向坂の真骨頂かな。

いろいろあった。そこに寄り添った。
こうしたほうがいい、というより、私はこうする!どう!?という思いを体現したのがこの曲かなと認識。

それにしても、様々な表情を見せてくれたのはやはりセンターの小西夏菜実だ。
ルックスから間違いなく「You're in my way」の世界観が似合いすぎるくらい似合うのだが、そんな彼女がこういうポップな曲を真ん中で歌うことの振り幅がたまらない。


15 君はハニーデュー(C正源司陽子)

もうこの曲に関しては一点だけで。
全体の表題曲であるこの曲を、そのオリジナルセンターでもある正源司陽子が、四期生全員を従えてどういう表情でパフォーマンスするのか。

やはり表題曲の緊張感とはまた違った表情が垣間見れた。そりゃそうか。でもそのどこか安心した表情でこの曲をパフォーマンスする彼女が観たかったのが本音だった。

そしてこの曲くらいから、武道館全体のボルテージが本当に上がってきた。
そもそもそこまでもかなりの盛り上がりを見せていたおひさまではあるけれど、表題曲の持つ強さとも相まって、このLIVE全体が一段階上のフェーズに上がった感覚を得ながら見つめていた。

なにせこちらは今回ペンライトがないものだから笑
声だけは負けるか!の思いだったので笑


16 見たことない魔物(C藤嶌果歩)

藤嶌果歩の顔が、紅潮していたのがとても印象的だった笑
モニタに映るその色は、本当にモニタ越しでもわかるくらい紅かった。

盛り上がりで言ったら、やはりクライマックスだったのはこの曲だ。おひさまの声が弾けていたというか、爆発していた。

ハニーデューでさえ振りだったのかと思えるほど、この曲はまだ盛り上がりの坂道を上っていた。
途中でコールの大きさのせいで、何かズレて聞こえてきたのは忘れられない。

藤嶌果歩も、アイドルとしての出自は確かに欅坂だったかもしれない。でも自身に流れるその底流を忘れることなく、日向坂という誰もに元気を与えられるアイドルを体現し続けてほしいし、既にそれはできていると思った。


17 夕陽Dance(C渡辺莉奈)

このLIVEの数日前だったか。12thシングルの期生曲としてMVが公開されたばかり。ということは、客前初お披露目がこの瞬間だった。

これは渡辺莉奈ならではの楽曲だ。
やはり現役の高校生だからこそ出せる、日常の風景の中にある、誰もが通り過ぎる感情。
この曲の好きなところは、盛り上がる曲調にありながら、なぜか切なさを感じさせるメロディラインがあること。
音のことには詳しくないので語ることはできないが、Bメロと、あとサビにもそんな部分があった気がする。
まさにそれって、楽しいだけじゃない彼女たちの揺れる感情を表しているようにも思える。

大人と呼ばれる人たちが、彼女たちの世代と接するときにとかく勘違いしがちなのは、大人は大変だけど子どもはそうでもない、という先入観である。自戒も込めて。
結論から言うと、真逆である。
これだけ昨今、様々なことが叫ばれているのに、自身の余裕のなさから自分だけが大変だと思っている大人が多すぎる。
10代、いや小学生だって、彼らなりのコミュニティのなかでどれだけ大変な思いで日々過ごしているか。

あの切なさの部分は、まさにその象徴のように聞こえた。

個人的には、藤嶌果歩の汗だくでのダンスがとても印象的だった。

これから様々な場所で披露されるこの曲、新しい四期生の定番曲になってほしいと願う。


EN1 ドレミソラシド(C正源司陽子)

先輩の表題曲を、四期生だけで披露する。

それはまさに、継承を表すと同時に、そこに意味するものは加入当初、自分たちだけの楽曲がまだなかったときに頼らざるを得なかったそれらの曲を、どこまで自分たちのモノにしたかを観てもらうことにある気がする。

ドレミなどまさに日向坂の象徴のような曲なので、これを違和感なくということは、すなわち真の意味で日向坂に融合した、ということを示していると私は思う。

そして。

現場で観ていても、しっかり達成されていると感じた。

先輩はこれから、4人の卒業を控える。

全員選抜時代のこの曲、当然四期生からメンバーに入っての披露が考えられる。
融合するということは、そんな中に入っても遜色ない、ということを意味しているので、とてもその瞬間が楽しみになった。


EN2 My fans(C山下葉留花)

セトリの曲順として、この「My fans」をどこにもってくるかというのは結構重要な気がする。
日向坂における強い曲のカテゴリではあるけれど、実はとても繊細な心の揺れ動きを見せる主人公。強さを見せているんだけど、それは実は強がりで本当は弱い自分の一面を自覚している。そしてそんな弱さを見せることを極度に恐れている。

アイドルは明るく可愛く、というのがスタンダードだとしても、自分の軸がどこにあるかによってその表現が変わってくる。結局のところ、自分が本来持っているものをベースに表現していくしかないわけで。

この曲における四期生の笑みは、その意味で自分の内面をさらけ出した結果目にすることになったものではなかったか。

この曲、じっとモニタを見つめて、彼女たちの表情の基盤にあるものを見ようとしていた記憶しかない。

いや、アンコール2曲目にすることではないんだけど笑


EN3 ブルーベリー&ラズベリー

定点観測だ。
櫻坂三期生の「夏の近道」がそれであるのと同様、最初の曲というのはいつまでも色褪せることない特別感のある曲で、日向坂四期生がそこにいる限り、清水理央センターというのは燦然と輝く。

四期生が加入するとき、運営が前面に押し出そうとしていたのが彼女であったことは間違いない。
その後いろいろあったとはいえ、彼女が持っているスター性はやはり本物なのだろう。その場所にいるだけで、目を留めてしまうなどという存在は、そんなに多くいるはずがない。

でもそんな当初の、いろんな人の思惑、それこそ運営はもちろん、四期生本人たちのそれも含めて、そこから現在地の感情表現力がどう変化したのかを知るには、この曲以外に的確な曲はない。

まさに今、ターニングポイントに立った彼女たちの持てるものがすべて出されていたブルラズであったこと、それが確認できただけで涙があふれてきたのは私だけだったのだろうか。



それにしても、日向坂のライブに約1年ぶりに参戦して、おひさまがなぜおひさまと呼ばれるかが本当の意味で理解できた気がする。

文字通り、いやそれ以上に温かいのだ。

彼女たちを支えようとする声が本当に温かい。
ネット上でマイナスなことをのたまう連中が、いかに少数か。これほど肌感覚でわかりやすいものはない。
やはり現場なのだ。
生のパフォーマンスを観る、というよりは参加することで、彼女たちの「今」が全てわかる。

これだからライブ参戦はやめられないのだ。


ひねくれ者の、訳のわからん戯言に傷つくなかれ。
あなたたちを見て、心から元気になれると喜んでくれる人たちをしかと見つめてほしい。


おひさまは、こんなに温かい。
そして四期生。
あなたたちも日向坂だ。

日向である以上は、誰かを照らす存在でいてほしい。


その資格は十分にあるんだ。




noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。