3年ぶりに、至近距離で。ー櫻坂46「Buddies感謝祭」参戦記
私が東京にいる。
なぜだろう。
1ヶ月前にもいたはずなのに。
元々出不精の私は、40代になるまでほぼ遠出をしたことがなかった。友人との旅行で北海道・広島、大学の卒業論文の取材で静岡、塾の卒業旅行で生徒の引率の東京、塾の社員旅行で北海道。思い出せるのはそれくらい。
新幹線すら、西の方に向かって進んでいった記憶がない。
そんなものだった。
欅坂46をちょうど追い始める直前の頃、とある教室の先生と話していたことを思い出す。
「ライブなんかで全国の会場に参加する人がいるらしいですよ。スゴいですよねそんな人」
別にディスっているわけでもなく、シンプルに感心していた言葉だった。私も素直に同意していた。
まさか私が同じことをするなんて。
欅坂を追いかけ始めた頃も、ライブや握手会で遠征する気などさらさらなかった。最初に奇跡的にチケトレが当たった2018年全ツ神戸。あれがすべてだったかもしれない。
もう一つどうしても書き留めておかなければならないのは、ようやく念願の初武道館が達成されたということ。
武道館といえばAnniversaryなのだけど、とにかくこれが当たらない。欅坂3rdアニラは大阪フェスティバルホールでも行われたが、これにも当たらない。唯一ライブで当たったことがないのがAnniversaryだった。
感慨深い。
それはともかく。
だんだん慣れてきた、深夜バスの到着する、東京駅日本橋口。
見よこの晴天!
天候は申し分なし。
そして、念願の武道館に到着。
もうこれだけで、結構自分の中では達成感があった笑
さて、肝心の本編。
今年着用したLIVE衣装、五月雨よ、僕のジレンマ、車間距離、摩擦係数の4チームに分かれてのクイズ&ゲーム大会。
そしてたまたまそのチームが真正面に来たところに座っているBuddiesがそのチームのサポーターという、センターステージならではの企画。
私の前に立っていたのは車間距離チーム。
小池美波、森田ひかる、幸阪茉里乃、増本綺良。
ちなみに、推しメン松田里奈&大園玲は五月雨よチームで、真反対。背中しか見えないという泣
でも!
縁あってサポーターを拝命したからには、絶対勝たせてやる!
推しメンごめん!今は車間距離を勝たせるために全力を尽くす!
…という謎の意気込みで感謝祭に臨む50歳笑
で。
結果、最下位泣
まぁ面白かったからいいけどね。
きらこがゆいぽんとジャンケンしに意気揚々と出て行って、ゆいぽんが圧かけてきて後退りするシーンで一人爆笑していた笑
というか、最下位の罰ゲームが、こちらを向いてのぶりっ子の一言だったので、本人たちには罰ゲームかもだけど、そのサポーターにとってはご褒美じゃないかと思ったり思わなかったり笑
そのあとがスゴい。
TAKAHIRO先生による、楽曲生解説。
ここでこの話を書こうと思ったんだけど、これだけで1本書けそうなので、別ブログで。
2日目は、この解説がNobody's fault。櫻坂の原点の解説もとても興味深かった。
そこさくナレーターの庄司宇芽香さんの天の声ならびにご本人登場でのアンケートMCもとてもよかった。
LIVEパートのセトリは以下のとおり。
楽曲生解説の後の条件反射然り、ノバフォ然り、ちゃんとセトリに入れてくれるところがニクい。生解説の内容をしっかり堪能できたのは贅沢だった。
そして。
初日のハイライトは、本編終了後にやってくる。
最後のMCでキャプテン松田里奈から、予想もしていなかった一言が。
「さて、最後に!今日は櫻坂メンバーでBuddiesの皆さんをお見送りしまーす!!」
…は?
え、まって。ということは至近距離でメンバーに会えるってこと??
私の中で「お見送り」というと、2019年に行われた、欅坂46二期生おもてなし会。当時は推しメンをまだ決めてなかった私が、森田ひかるタオルだけは買っていて、そのタオルを通り際に見せたら指さしてくれた、という思い出があるけれど、それにしてもそのときとは規模が違う。
握手会のとき以来、懐かしの「剥がし」という存在に〝再会〟した笑
ただ、始まったのはいいんだけど、確か始まったのが21時頃からで、とにかく1万人くらいいるわけだから、進むのが遅い遅い笑
結構な時間待たされたのは間違いない。初日2階席だったからお見送りの様子よく見えたけど、時間が経つにつれて明らかに剥がしの勢いが凄まじくなる。早く終わらせたいスタッフ側と、少しでもメンバーに自分を認知してもらうためにゆっくり進みたいBuddiesの攻防戦笑
だからこれは、明らかに剥がしとの戦いだった。
まさにリングへ向かうボクサーみたいな心境だ。ボクシングやったことないけど笑
しかも武道館でしょ。戦いの聖地。剥がしとの戦いに勝ち、推しメンに見てもらえるかの、大勝負。
実はその前に、持参していたうちわをコインロッカーに入れてきてしまったことに気づいて落胆していたので、推しメンタオル一本で勝負!
いざ。
玲ちゃん、他のBuddiesへのレスに一生懸命で、とにかく目線が合わない。そのうち、予想の3倍くらいの強烈な剥がし、剥がしというよりただ押されただけだったけど、その力で本当に倒れそうになった。
そもそも足があまり丈夫でないので、本当に危なかった。
もしあの場所で、押されて倒れて骨折でもしてたら、一体どういう対処になったんだろうか。
まぁ結局数十秒の攻防はそれで終わったのだけれど。
確かにレスはもらえなかった悔しさはあった。でも、心から感謝してる。
ずっと同じ体勢でお見送りしてくれた全メンバーはもちろん、企画してくれた人に対してもだ。
3年ぶりだよ、3年ぶり。
3年ぶりに、至近距離でメンバーの顔が見れた。
握手会という文化を知らない、研修生組の二期生なんか、初めてだ。これが感動と言わずに何と言う。
それだけでも、十分だったのだ。
このお見送り、リスクは相当あった。あれだけの人数のお見送りならば、かなりの時間を要することは最初からわかる。会場の使用制限もあるだろうし、最後の方に会場を出るBuddiesは一体何時になるか。
泣く泣くお見送りに参加せず、会場を後にしていた人を何人も見かけた。帰りの交通機関の都合があったのかもしれない。
メンバーはメンバーで、本編と同じくらいの時間がかかるお見送りは、8曲ライブをした後の体には結構こたえただろう。ずっと笑顔で本当によくやってくれたと思う。
そして、他のグループがやっていない、新しいことに挑戦してくれた運営にも本当に感謝だ。櫻坂はコロナ禍ではあっても、そうやって新しい形を、メンバーとBuddiesの繋がる新しい形を模索してくれると信じられる。
あ、ちなみに。
チケットのなかった2日目について、その日本武道館のすぐ横で、チケトレ当選の報を目にすることに。
さらにその2日目は、開場直前に運営からこんな発表が。
目にした瞬間、思ったことは
「だろうね」
の一言だった。
確かに感謝はしてるよ。それは間違いない。
でもその上で敢えてツッコミ入れさせてもらいたい。
どのくらいの時間を想定してたんですかい?
いくら急いでやったところで、どう考えてもとんでもない時間になるに決まってるんですけど笑
まぁねぇ…一生懸命やってくれてるのはわかるので、こういうなんとも言えない、憎めないやらかしもあるよねまだね。
欅坂時代の運営のやらかしは笑えなかったけどな(おっと
そして、開場。
この日は、1階。
このステージングからいうと、実は1階が最も真正面にメンバーが見られる。私の席は1階ではあるけれど最後列なので、いい悪いはなんとも微妙な感じではあるけれど。
ただ、今回の大目標であったレスに関しては、2日目が大豊作。
上村莉菜は、確かTAKAHIRO先生の楽曲解説のときに、一人後ろ向いて指さしてくれた笑
小林由依はラストのラスト、櫻坂の詩のときに、齋藤冬優花とペアでこっちに来てくれたとき。
そして推しメン大園玲については、おそらく2回くらいさしてくれた。
なにしろセンターステージでのMC時の立ち位置が、私の真正面!
前日と違い、推しメンを真正面に見られた幸せは、何にも代え難い。
まぁこれで、前日のお見送りで失敗した分は十分取り返せた。
私は、他人と似たことをするのが好きではない。
櫻坂に私のやり方や好き嫌いを押し付けるつもりは毛頭ないけれど、でも乃木坂日向坂と同じことをする必要はない、とも思うのだ。
櫻坂には、櫻坂にしかできないやり方で、道を切り拓く。
結果としては無茶な催しになったお見送りではあったけれど、他がやっていないことをやったという意味では、高く評価している。そして何度も言うけれど、感謝もしている。
確かに、コロナ禍は未だ収束していない。
でも、ここまでのイベントをこなそうとする向きは、私はリアルイベント復活の布石と見ている。
坂道で最初に接触イベントの復活、それはやはり櫻坂に担ってほしいのだ。
2ヶ月で2回の上京。
正直いえば、余裕のある日程ではなかった。
でも、たとえそうであっても、自分の大いなる意味を感じたから。
全く不自然ではなかった。
5thシングル発売が、2日目のラストに発表された。
別でまた書くけれど、後日関有美子の卒業も発表された。
5thがラストシングルとなる。
そして、ほぼ間違いなく、この5thに絡んでくる、三期生。
Buddiesは、メンバーに感謝してもらった。
Buddiesも、メンバーに感謝を伝えた。
絆はより強く。
そして、新たな道へと。
深い感慨の中で、大きな玉ねぎを後にした。