価値観は細部に宿り給う
今、受講している講座では、コーチングの基礎を習っている。
そこで繰り返し教えられるのが、「場面化」「臨場感」だ。
例えば、「昨日、こんなことがあって、モヤモヤしています」と相談を受たとすると、誰が、どんなことをして、という基本的な質問に始まり、その場面を詳しく具体的に聞いていく。
あなたはどこにいたの?
どんな姿勢をしてたの?
何が見える?
周りの光景はどんな風で?
何が聞こえてくる?
匂いは?
空気の感じは?
そのとき、どんなふうに感じたの?
それで?
もっと詳しく聞かせて。
そして、
一番印象的だった10秒間を切り取ったら?
そのとき感じたことは?
こうして深く相手に寄り添って聞くと、本人も気づかなかった思いが飛び出してくる。
面白いのは、日常の小さなエピソードも、こうして聞いていくと、その人の価値観につながることだ。
どんなときにうれしくて。
どんなときに不愉快に思うか。
それはどうしてなのか。
些細な出来事でも、それをどう捉えるかはその人それぞれの価値観が自然と宿るのだ。
まるで、鉱山を掘って、小さな金のかけらを探すようだ。
神は細部に宿り給う。
私たちは神様ではなけれど、私たちの意志や思いは、どんな細部にも宿る。
それをいくつもの問いを重ねて掘り当てていく。
そんなコーチングを学んでいる。
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