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「もっとこうしてほしいな」を伝えるには

8月から、講座で学んで自分を深めている。

その講座で、直してほしいところがあるときは、

「○○してくれて、ありがとう。でも、××してくれるともっとうれしい」
でなく、

「○○してくれて、ありがとう。そして、××してくれるともっとうれしい」と伝えるのだと教わった。

文法的におかしくても、相手の気分を害さずに自分の気持ちを伝えることができ、相手の行動を促すことができるということだ。

メンバーどおしでお互いに言ってみる。

言われるのは、案外違和感がない。

でも、言う番になると、なんだかぎこちない。

慣れなのだろうけど、本当に言えるかな?

そのときはそう思った。

ある日、息子に祖母への届け物を頼んだ。

一日目は、テーブルにメモを置いていったが、息子は忘れてやらなかった。

二日目は電話をして頼んだら、「わかった」と答えた。

確かに息子は行ってくれたが、一番届けてほしかった漬物や佃煮は、置き忘れていた。

帰宅した私は、冷蔵庫に遺された漬物の包みを見て、ため息をついた。

さて、どう彼に伝えようか。

私は心の中でつぶやいた。

『おばあちゃんのところへ行ってくれて、ありがとう。
そして、漬物を持って行ってくれたら、もっとうれしい。』

不思議と、いらいらしていた少し気持ちがやわらいだ。

そう、彼はフリースクールの後、ベッドでひと眠りして、塾へ行く前に、わざわざ塾とは逆方向の祖母の老人ホームへ行ってくれたのだ。

ここは怒るところじゃない。

思い切って息子に言ってみた。

「おばあちゃんのところへ行ってくれて、ありがとう。そして、漬物を持って行ってくれたら、もっとうれしい。」

息子は変な顔をしていた。
けれど、ハハの学びの成果は伝わっただろうか。

「でも」でなく、「そして」で。

心の中でそう言い換えるだけで、少し気持ちが落ち着くかもしれない。
ぜひ、お試しを。

#平本式


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