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小石を集めろ!

<現場監督>

コンクリートブロックを土台として1列に並べて使うには、まず土地の水平を作る必要があり、それに大変な手間がかかることになる。道路工事の場合は下に砂を入れて水平を取っているようであるが、山ではそうはいかない。

敷地内のあちこちから集めた小石で水平を確保しようと努力する。林間の小石を集める作業は監督補佐の仕事なのだが、必要となる小石の量が多いので林間は随分きれいになってゆく。

作業がうまく行ってコンクリートブロックがきれいに並ぶと大いに満足するのだが、それでも現実に太い丸太を載せたりすると内側や外側に傾いたり、左右の高さに違いが生じて隣のコンクリートブロックと段差が出来たりする。この為、山ネズミや蛇やトカゲは出入り自由となる。

田舎では彼らと仲良く暮らすしかないヨ、もう!

<監督補佐>

作業を始めた頃は、水平を確保する為にDIY店で買った水準器(水の固まりが真ん中に来れば水平、という道具)で几帳面に計っていたが、元々整地した土地の上にログ倉庫を建てているわけでもないので、あっと言う間に「全てアバウト」な作業をすることになってしまった。

コンクリートブロックの水平も、柱の垂直も、何でもありの状態である。隙間だらけが常態。

プレハブ小屋の下にマムシが入って行くのを2度見たので、それが気になっているし、仲良くする気も私にはないのだけれど、仕方ない。

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