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「相手にイライラする!」ときに何が起こっているのか (バシャール)

人間関係の中でいろいろマズいことが起こってくるときは、話してコミュニケーションしている部分から起こってくるのではなく、コミュニケーションされていない部分から来ています。

『BASHAR①』p.85

バシャールは、相手にイライラして喧嘩をする原因は、コミュニケーションの不足にあると言っています。

なんとなく会話をして合わないところがあると、それに対してイライラするというイメージがありましたが、事態は逆なんですね。

だからこそ、早い時期から自分をオープンにすれば、ややこしい事態を避けることができると話しています。

自分自身で考えていること、思っていること、信じていることを非常に愛情に満ちたやり方で相手に全部正直に伝えることができたら、相手もそれによって自分は何を信じているか、何をどういうふうに感じているかを知ることができ、自分の考えとあなたの考えを比べることができます。

p.85

人間関係で起きている様々なトラブルは、自分たちが話をしていないことが原因だと語られています。

結局は、自分の中で相手にわかってもらえていない、もしくは相手をわかっていない、そういう理解不足のところにイライラしているのです。

そして全ての人が、自分の信じていることを素直に全部表現したとしたら、誰もそういった情報に対してケンカをしかけようとは思わないのだとか。

コミュニケーション不足から出てくる誤解が、トラブルのもとなのですね。

けれども、もし今そういう状況にあるのだとしたら、それにも必然性があるのだとバシャールは言います。

次のことを覚えておいてください。あなたは自分でその人間関係を選びました。そこには目的があります。(中略)すべての人間関係というのは、お互いが自分の中にあるまだ見えてない部分を自分が学ぶために、相手を引き付けて二人で共同作業することです。

p.86

恋人にしろ、友達にしろ、親兄弟にしろ、職場の人間にしろ、お互いのために共同作業を行っていると。

この時、相手がやっていることは、自分が本当に必要とすることへと導いてくれることもあるのだそう。

どうもイライラするような人を、わざわざ自分の現実に選んだということは、その人を通して自分の中で学ぶべきことがあるからだということですね。

人間関係のすべての目的というものは、自分自身をその相手から学ぶということです。

p.87

ただし、私たちが知らなければいけないことは、他の人は変えられないということです。

変えることができるのは、自分だけです。

それは次のようなメカニズムのもとに行われています。

すべての人はすべてのレベルで同時に存在しています。自分のやりたい方法、自分の持ちたい姿勢、態度———そういうものも同時に進行しています。
自分自身の波動が上がったとき、相手のその波動の部分(自分と同じように高い波動の部分)としか交流が出来なくなります。ラジオで局を選ぶように。
そうしてまわりが変わったように見えるのですが、実はあなたが変わったのです。

p.90

バシャールはパラレルワールドを肯定しているので、このような説明になるわけです。

テレビのチャンネルは同時にいくつも存在していますが、それらはパラレルワールドの比喩になっています。

全てのチャンネルに私がいて、他の人もいます。

それは別バージョンのその人であり、私がチャンネルを変えたなら、変えた先のチャンネルの他の人が私の現実に対応するということです。

ですから、周りの人達が変わったかのように見えるのですが、実は自分が変わっただけなのです。

もしくは、そこで個性的に違いすぎると感じるときは、その二人は違う道を歩み始めます。でも、恐れからくる、自分はなにかに直面したくないから、こっちに行くんだ、別れるんだというのは否定的な見方になるかもしれません。

p.90

「あなたなんてもうたくさん!💢」みたいな感じで、出て行ってしまうというのは、恐れからくる別れの典型です。

このような場合は、自分自身を学ぶチャンスを強制的に排除してしまったとも言えるでしょう。

けれども波動が自然に合わなくなって、別の道を歩むことはこうした否定的なものではないとバシャールは言います。

喧嘩別れではなく、自然と「なんだか反りが合わなくなってきたな」と感じて、合意の上で気持ちよく別れることは、お互いの深化のためになるということですね。


今回は『BASHAR①』から「人間関係」について見てきました。

これは1987年に行われたセッションを書籍化したものです。

現在に比して語り口には異なりがありますが、内容は全然色褪せていません。

おまけに「夢」についての話を👇

夢の中で否定的なものを体験したりするときがありますが、それは、否定的な出来事の始まりではないんです。ほとんどの場合は、必要なプロセスを終えた最後の段階です。夢の中でいろいろケンカなどをすることによって、実世界の中でやらなくてすむようにしている人もたくさんいます。

p.91

たまに夢で怖いことがあって、泣きながら起きる時がありますが、実は良いことなのだそうです😊


お読みいただきありがとうございました🌸


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