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チャンスに恐怖し、チャンスを渇望する。(vs.下関)

天皇杯1回戦
vs.FCバレイン下関
1-1 (PK 3-4) 負け
メンバー外

まずは、試合会場に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
そして、皆さんの週末を彩る内容と結果を得る事ができず、非常に受け入れ難い敗戦になってしまいました。
難しい試合になる事はもちろんわかっていた上で、色々と準備してきましたが、何かが足りなかったためにこのような結果になってしまったと思います。
その何かというのは個人個人によって、異なります。また、個人としての課題だけではなく、グループとしての課題もあります。そして、運もあります。
今回、負けたから非常に複雑な課題や問題について多くの方がベクトルを向けると思いますが、その課題や問題というのはこの試合の敗戦だけが原因で生じたものではありません。これらの多くは日常が生み出すものです。その日常の範囲は、1週間かもしれませんし、10年かもしれません。いずれにせよ、日常を振り返り、個人単位で、グループ単位で原因を突き止めていくしかないと思います。簡単ではありませんが、やっていくしかありません。それが仕事だからです。

前置きが長く重くなってしまいましたが、この試合で感じた事、1つ、1点勝負で書いていきます。
よろしくお願いします。

絶対に勝ちたいという思いの強い試合で勝つには。

僕自身、今季は嬉しいことに、試合に使ってもらう機会が多いですが、大学卒業してからの2年間は、なかなか試合に出る事ができませんでした。
それでも、全く公式戦に出る事ができなかったのかというとそうではなく、天皇杯予選などのカップ戦だったり、ファーストGKの負傷というスクランブルにより、少しは試合に出ることはありました。
特にGKにとっては、このような急な出番や1分の1で結果が欲しいという状況が比較的多いです。GK以外の選手でも、普段試合に出ていない選手は、まずはメンバー入りを目指し、そして、そこから途中出場で使ってもらう事があります。その、途中出場という少ない時間で何か結果を残さなければならないという厳しいノルマが待っています。
そういった、いわゆるチャンスというものを掴めたときに、よく聞く言葉が

『もってました。』『もっていたな。』

です。
このチャンスを掴むか掴まないかというサッカー選手にとってあまりにも大切な出来事に対して、この言葉でまとめられるのは、僕自身、正直、嫌いです。
まず、「何を」もっていたのかが抜けているし、説明不足としか言いようがない表現だと思います。
もちろん、全員がこの言葉を使っているわけではありませんし、ここでいう本当に”もっていた”おかげでチャンスを掴んだ選手も少なからずいると思います。
ただ、そんな一部の事象だけを見て、チャンスを掴めたなんて、僕はこれっぽっちも思いません。ドラマのように、その人の重要な出来事を抜粋して、1人の人生を”もっていた”と表現してほしくはないなと思います。

(こういった表現に対して、意見を述べることは、誰か個人に対してのメッセージなのではないかと捉えられてしまう可能性がありますが、決してそんな思いは込められていません。誤解がありませんように。僕の表現が僕の思いをそのまま伝えてくれますように。自分の思いが綺麗に伝わる文章が書けますように。)

ここまで批評的ではなく批判的な内容になってしまったことは少し反省ですが、この試合やジャイアントキリングと呼ばれる試合の勝者は勝つべくして勝ったし、サッカーという公平に与えられたルール内で戦った上での勝利なので、勝者のことを素直に賞賛するだけです。
また、少し別の論点になっていまいますが、サッカーというスポーツの性質上、こういった下克上は起きやすいようになっているのでそれを防ぐパワーはルール的にも必然的に大きくなります。こういったサッカーの性格、性質についてもどこかのタイミングこのnoteに言語化できたらなと思っています。


では、こういったチャンスを運に任せるのではなく、何をすれば良いのでしょうか。この問題に対する回答は、数学のように絶対的な回答というのは存在しませんし、世界中のサッカー選手がいまだにその回答用紙にに向き合っている最中だと思います。

ただ、僕の中で大切にしていることは、チャンスの大きさ、つまり想いの大きさが大きければ大きいほど、それに相対する掴めなった時の代償が大きいということを認識することです。サッカーにおけるチャンスはリターンがでかいからこそその瞬間がチャンスと呼ばれるし、そのチャンスを逃すとめちゃめちゃ痛いからこそ、その瞬間がチャンスと呼ばれるのです。
そもそものチャンスの定義やチャンスがチャンスである理由がわかっていないと、目の前にあるそのチャンスによって得られるリターンばかり見えてしまい、そのチャンスを逃した瞬間に現れる代償に驚愕するのです。
僕はこのチャンスの代償を認識しているからこそ、チャンスに恐れているし、チャンスを渇望しています。

こういった考えになったのはつい最近の話で、いつか来るチャンスに向けての希望だけで毎日、生活していました。絶対に掴むんだ、と。
もちろん、こういった希望が導いてくれるメリットもありますが、実際にそのチャンスを逃すことに対するストレス耐性があまりにもないので、リスクがデカすぎます。こういった考えになったのは、以前のnoteにも書きましたが、「ひゃくえむ。」(著:魚豊 さん)という漫画に出会えたからです。

希望だけでは、希望を掴めない。

そんなサッカー人生にいつだってビクビクしながら、ワクワクしながら、生きていくことを僕は楽しんでいます。

以上です。



希望だけでは希望は掴めないというあまりにも暗いnoteになってしまいましたが、これまで僕のnoteを読んだ事がある方なら、いつも通りの暗さだなと思ってくれることを信じています。
このnoteを書いている時の表情や様子はみなさんに伝わらないと思うので、あえて書くと、今日もめちゃめちゃ元気に執筆しています!

ただ、人生でたった一度だけ僕に対して『根暗ですよね』といった大学の後輩を思い出しました。当時は、そう見えるんだと少し驚きましたが、今思えば、大正解ですね。こんなこと書く奴は根暗以外の何者でもないと思います。

根暗、バンザイ。

今回も読んでくださった皆さん、ありがとうございました!
今週末は、アウェイで北九州戦です!
僕は関わりありませんが、北九州の監督さんは昨シーズンまで鳥取を指揮していた方という事でいろんな思いが交錯する試合になると思います。
そんな思いがぶつかる良い試合を、そして、勝点3を掴めるようにまた頑張ります!
応援よろしくお願いします!

根暗代表、櫻庭立樹


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