見出し画像

Present

 今回はmonogatary.comで開催されていたEveさんのプロジェクト“Wonder Word”テーマ「『約束』の物語」に投稿させて頂きました。

 MVを見て物語を書くというものでしたが、正直、最初は謎の魚のようなキャラクターと後半の壮大な映像に見事に全く思いつかず、書く気は起きませんでした。まあ、思いついたら書くかくらいの気持ちで数週間ほったらかし。それが十二月も後半だったと思いますが、突如思いついて製作に至りました。正直書いている時も締切に間に合ったら投稿しようくらいの気持ちでしたが、書いてみたら締切一週間前の段階でエピローグを残すのみ。ここまで来たら書くかという思いで仕上げました。



 実は、作品に『Present』というタイトルをつけるのは二度目です。一度目は、E☆エブリスタの妄想コンテスト「『ごめんなさい』を使った物語」に投稿した時。私が『Present』とつける時には、「贈り物」ともう一つ、「現在」という意味をこめてつけています。

 妄想コンテストに投稿した話は、出版社に勤める主人公が会社からの命令で上司と組まされ、謎の詩を追う物語でした。しかしこの詩、実のところ書いたのは主人公本人。虐待された幼少期から決別し、過去に振り回されることなく“今”を生きるために書いたものでした。


 今回書いた『Present』は未来と過去を映す二台のカメラを巡る物語です。私は大抵の作品ではタイトルを最後につけるのですが、この作品は書いているうちに過去やら未来やらを巡っているのに結局全てが“現在”に帰ってくるような気がして。また、この話は悲しいものですが、きっと主人公にとっては大事なものを莉央が残すだろうという気がしたので、『Present』というタイトルをつけました。


 かつての作品と同じタイトルをつけるのに抵抗がなかったわけではありません。まあ、自分は商業作家ではないし、たまにはこんなこともいいんじゃないかという言い訳の末こんな感じになりましたが……。


 この作品の前は文字数が決まっているか、完全には決まっていないにしろ長編向きではないお題に投稿していたので、伸び伸びと書かせて頂きました。まあ、これも二万五千字強程度なので決して長編には入らない、むしろ短編すぎるほど短編の作品なのですが、最近の作品に比べればね……。文字数に対しても特に明記はなかったので、字数制限がないならと思って。


 このような機会を頂き、Eveさん、monogatary.comさん、ありがとうございました。そして読んでくださった皆さま、ありがとうございました。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?