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スキな1曲を熱く語る


「スキな3曲を熱く語る」

こんなお題が募集されているのを見つけました。

パッと一つは思い浮かびましたが、あと2つかあ……と考えた結果、いろいろと候補は浮かんだのですが

よくよく考えて、募集のページに「好きな気持ちが溢れた結果、3曲以上になってもいいです」とありました。

ということは、好きな気持ちがあれば3曲以下でもいいのでは?と思いましたので
パッと思いついた一曲について、ぜひ語らせてください!



その曲とは、ズバリ

針金ハンガー/神田莉緒香

です。

ですがこの曲、知ってる方は少ないと思います。


神田莉緒香さんは元Goose houseのシンガーソングライターで、現在はソロで活躍なさっています。
良い曲が多々あるのですが、『針金ハンガー』はAlbum『春にして君にうたう』に収録されている一曲。

この曲、正直に言うとサブスクやCDで聞けるアレンジしたバージョンより、
ライブや配信でしか聞けない弾き語りバージョンの方が好きです。
というのは、ピアノの旋律が非常に綺麗なのですが、
アレンジした方だとその旋律をベース等々が弾いてたり他の場所で使っていたリフが重なっていたりと、
イマイチ聞こえづらいから。

ただ、アレンジした方もエレキの揺れが渋いというかなんというか……ゆったりした時間にはちょうどいいです。
まだ音源化されていなかった時にカフェライブで何度か聞きましたが、カフェに似合いそうな点、歌詞の舞台となっている夏が終わり涼しい風が吹く頃にピッタリな点は変わらないです。

今、音源を聞きながらこれを書いていますが……やっぱり音源には音源の良さがあるなあ(笑)
コーラスなんかも涼しさを演出していていいですね。


話を変えます!


私がこの楽曲で一番注目しているポイントは、
2番の出だしの

そこにかけてたのは薄灰のパーカーと
次いつ会えるかなって期待と不安でした


そして、終盤の

涙が染みたワンピース
秋風に吹かれてふくらんだ


という歌詞の「パーカー」と「ワンピース」。
針金ハンガーにかけている服の種類が変わってるんですよね。


もっと言うと、1番の歌い出しは

ベランダで揺れてる カラカラと揺れてる
折れそうな水色 ただ風に吹かれてる

ということなので、もしかしたら何もかかっていないのかもしれません。


で、パーカーとワンピースの話に戻します。

私、ここは初めて聞いたときから割と引っかかったんですよね。
パーカーは「そこにかけてたのは〜でした」という過去形であることと「次いつ会えるかな」の「次」が連続性を思わせるので、これはきっと主人公がいつも着ているような思い入れのある服なのでしょうが
ワンピースってどこから出てきたんだろう?って

しかも普段パーカーなんてカジュアルなものを着ている人が
ワンピースという女の子らしいものをいきなり着るの、違和感ありませんか?


神田さん自身にはこのことについて質問をぶつけたこともぶつけた人もいなければ本人も語ったことはないので、本当のことはわかりませんが
実は、このことについて私の中で答えは出ています。




ここまで言っておいてなんですが、、、
本当のことがわからないのと、
曲自体すごく雰囲気があり、歌のストーリー以上に雰囲気を大事にしたい曲だと思うので、
あんまり私の中にある答えを言いたくなくなってきました(笑)


ただ、ここまで言っておけば、私の言わんとしていることがわかる方もいると思います。



この主人公には期待と不安を抱きながらも「次いつ会えるかな」と考えるほど会いたい人がいて、
きっとその日会っていたときには薄灰のパーカーを着ていて

でも、最後にはパーカーではなくワンピースを着て、その袖には涙が染みているんですよね……。



私はこの曲の「パーカーとワンピース」が持つ創造性は群を抜いていると思っています。
そして、その前後の歌詞やサウンドの持つ雰囲気もすべてがこの二着が想起させる物語を硬めているのでしょうし、この曲の物語を作っているのだと思います。


この曲は夏から秋にかけての曲で、本人のyoutubeライブや生&配信ライブではこの季節を中心に歌っているので、私がオススメした弾き語りバージョンはまさに今が聴き時ですし、
サブスクやCDでは一年中聞けるので、
機会があればぜひ聞いてみてください!


針金ハンガー/神田莉緒香




#スキな3曲を熱く語る
#kandari

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