見出し画像

修正型電気けいれん療法について

こんにちは。さくらです🌸

前回ははじめての保護室についてお伝えしました。
今回は、薬物調整がうまくいかず、修正型電気けいれん療法をすることになった日々のことについてお伝えできたらと思います。

修正型電気けいれん療法(m-ECT)って?

ECT(Electro Convulsive Therapy)は、通電し脳を電気的に刺激することによって脳内に発作を誘発し、切迫した精神的なあるいは感情的な障害を改善する治療法です。診療報酬点数表には、精神科電気けいれん療法という名称で記載されていますが、全身のけいれんを起こすことはありません。全身麻酔によって完全に眠っている間に、麻酔科医と協力して、精神科医と看護師によって施行しますので、修正型(modified)を付け、m-ECTと呼んでいます。

神奈川県立精神医療センター

頭に電気を通すって、はっきりいってものすごく怖かったです。
全身麻酔して眠っている間に行うとはいえ、麻酔が効かなかったらどうしようとか、このまま目を覚まさないかもとか、色々なことを思っていました。

修正型電気けいれん療法の流れについてお伝えします。
確か当日の朝食は食べれなかったと記憶しています。
そして筋弛緩薬と麻酔薬を注入するためのルートを確保して点滴をします。ルート確保ができたら、治療する部屋に行きます。
ベッドに横になり、左右のこめかみあたりに電極を貼ります。
ルートから筋弛緩薬と麻酔薬を入れ、酸素マスクで酸素を吸います。
「ゆっくり深呼吸して、3つ数えますね」と言われ、「ひとーつ、ふたーつ…」あたりで麻酔がかかり意識がなくなります。
目が覚めると治療は終わっていました。
多少の頭痛程度はありましたが、記憶障害等は私の場合はなかったです。

治療の頻度としては週2回、4週間で1クールだったと思います。
私は2クール行いました。

治療の効果ですが、よく覚えていません。
私に襲い掛かった【魔物】は、この程度じゃ消えてはくれませんでした。
治療の2クール目後半、別の病院に転院することになり、転院日までの間、一時退院して実家に戻りました。

次回:実家での暮らし、そして救急搬送


ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回は修正型電気けいれん療法についてお伝えしました。
どのような治療なのか少しイメージできましたかね。
誰でも、頭に電気を通す治療をすると言われたら怖くなりますよね。
全身麻酔だからと言われても怖いものは怖いです。
毎回毎回、酸素マスクで深呼吸を二つ目まで数えると意識がなくなるのですが、ある日の治療時、いつものようにこめかみに電極を貼って麻酔薬と筋弛緩薬を注入して酸素マスクで息を吸って、身体は力が入らない状態でしたが目は半開きで若干見えていて耳も聞こえていました。
まだ麻酔が効いていないんだろう。そう思っていたのですが、「それでは電気を流します」という声が聞こえました。
「え、まだ私意識あるんだけど。目も見えてるんだけど。え、私このまま死ぬのかな。」と色々な恐怖を感じました。まだ意識があることを伝えたいけれど声を出せる状態ではなくて、本当に本当に怖かったです。これは次の治療が怖くなるくらいの恐怖でした。
「ピーッ」
電気を流す音が聞こえました。この音ほど怖いものはありません。これ以来、私は心電図の「ピッピッピッ」という音でさえ恐怖を感じるようになりました。
音が聞こえた瞬間、意識はなくなりました。
目を覚まし気づけば治療は終わっていました。
これを経験する前と後では治療に対する恐怖感が全然違いました。
この経験以降の治療は恐怖が強すぎてつらかったです。

私の経験が誰かのお役に立てれば幸いです🍀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?