お久しぶりです。さくらです🌸 今回は三人称ノベライズ第3作目のご紹介です。 「桜の保護室」 桜は今、保護室で生活している。皆は保護室での生活をイメージできるだろうか。何もない部屋で一人きり、送風の音、換気の音、他患者の声やドアをたたく音、看護師の足音、洗濯機の音、ナースステーションの出入りの「ピーガシャン」という音、他患者と看護師が話している声、色んな音が聞こえる中、平常心でいられるだろうか。桜は音に敏感だ。これらの音が頭の中をグルグルする。そんな中ゆっくり部屋で休める
こんにちは。さくらです🌸 前回は三人称ノベライズについて少しご紹介しました。 記念すべき第1作目、ご覧になっていただけたでしょうか。 本日は第2作品目を掲載できたらと思います。 タイトル:桜の心 桜は心の中でこう思っている。「ああ、死にたいな。」これはきっと、心の中の「ザワザワ」「イライラ」「ソワソワ」が複合されてそう思っているのだろうと思う。病気になってから桜の心は、というか、感情は無だった。何をしても何を見ても感情は動かなかった。けれど、治療も進みだんだん感情が現
こんにちは。さくらです🌸 前回は、傷ついたけど活力になった言葉についてお伝えしました。 言葉を大切にしていきたいけれど、自分の気持ちや感情を言葉にするってなんか難しいですよね。少なくとも私は苦手です。そんな私に、カウンセリングをしてくれているCNSの方から三人称ノベライズというものを教わりました。 今回はそのお話です。 三人称ノベライズとは...? 「嫌な経験やそのために起こったネガティブな気持ちを明確にし、視点を変えることでこれまでの「自分を追い詰める思考サイクル(ぐる
こんにちは。さくらです🌸 前回は保護室での生活について少しお伝えしました。 今日は保護室でそんな日々を送る中で、とある看護師さんに言われた言葉についてお伝えします。 自分を傷つけていた時のこと。 ある看護師さんにこう言われました。 「あなたなんかが看護師になれるわけない。」 そのときはすごく傷つきましたね。 実際に言った言葉と少しニュアンスが違うかもしれませんが、私にはそう伝わりました。 人格否定された気持ちになりました。同時に、「やっぱり私なんかが看護師なれるわけな
こんにちは。さくらです🌸 前回の続きから… 精神科病院療養の閉鎖病棟での生活を少しだけお伝えしました。 療養とは言え閉鎖病棟なので体調としてはあまりよくない状態が続いていました。そして保護室に入ることも何回かありました。 今日は保護室での生活についてお伝えできたらと思います。 初めての保護室の記事でお伝えした通り、保護室には布団とトイレ以外何もありません。食事は鉄格子の下の隙間から看護師が渡してくれます。 監視カメラもついておりプライバシーなんてものは何一つありません。
こんにちは。さくらです🌸 私の住んでいる地域は暑さは落ち着き、秋の風が吹いているように感じます。 前回の続きから… 閉鎖病棟での生活をざっくりとお伝えし、自分自身は食べれない状態が続いていたので点滴をしていました。 急性期は3か月までしかいられないので、3か月を過ぎると療養の閉鎖病棟へ移動となりました。主治医との面談で、療養病棟へ転棟することが決まった時は、病棟内でできた友達となぜか喜んでいました。 そして療養の閉鎖病棟へと転棟となりました。 精神科病院、療養の閉鎖病棟で
こんにちは。さくらです🌸 前回の続きから… 一時退院して実家で生活していく中で「しんどい」という気持ちや、嫌悪感、罪悪感、自己否定などのネガティブな感情が強く、「消えてしまいたい」気持ちから衝動的に過量服薬してしまい救急搬送されました。搬送先の病院で1か月程入院し、現在も通院をしている病院へと転院しました。 急性期閉鎖病棟での生活 閉鎖病棟自体は初めての精神科病院入院の際に経験していたので、ある程度どういうところか想像はついていました。コード類や靴紐、ズボンの紐、携帯電
こんにちは、さくらです🌸 前回は修正型電気けいれん療法について自身の経験をお伝えしました。 今回は、転院前に実家に一時退院した時におきた出来事についてお伝えできたらと思います。 *少し衝撃の強い内容が含まれていますので、体調の優れない方はここでおやめ下さい。 初めて入院した精神科病院で薬物治療をするも薬調整もうまくいかず、修正型電気けいれん療法をしてもあまり体調は変わらず… そんな中、一時退院したので精神的にしんどい気持ちも変わりませんでした。とにかくしんどい。という感じ
こんにちは。さくらです🌸 前回ははじめての保護室についてお伝えしました。 今回は、薬物調整がうまくいかず、修正型電気けいれん療法をすることになった日々のことについてお伝えできたらと思います。 修正型電気けいれん療法(m-ECT)って? 頭に電気を通すって、はっきりいってものすごく怖かったです。 全身麻酔して眠っている間に行うとはいえ、麻酔が効かなかったらどうしようとか、このまま目を覚まさないかもとか、色々なことを思っていました。 修正型電気けいれん療法の流れについてお
こんばんは。さくらです🌸 前回の続きから… 薬の副作用でよだれが出たり、動けない歩けない状態で車いすで移動していたり、足がそわそわしたり、口渇がひどくて水中毒になってしまいました。今日はその後のお話です。 はじめての保護室 水中毒で意識を失い、目が覚めたその日の夕方。 保護室というところへ入ることになりました。 保護室ってどういうところか、みなさんご存知でしょうか。 簡単に言えば、布団とトイレ以外何もない部屋です。 部屋は鍵がかけられていて自由に部屋をでることはできませ
こんにちは。さくらです🌸 暑い日が続いていますが、みなさま体調はいかがでしょうか。 私は少し夏バテ気味です…💦 前回の続きから… 精神科病院に入院して薬物治療が始まりました。 しかし体調は良くならないまま1か月が過ぎ、定期試験を受けることができずに留年という大きな挫折を経験しました。 留年にはなりましたが4月から学校には通いたい気持ちでいました。なので3月中には退院したいと思っていたのですが、うつ病の治療ってなかなか難しいんですよ。私の場合薬の調整がなかなかうまくいきません
こんばんは。さくらです🌸 今日は、人生で大きな挫折をした日についてお伝えできたらと思います。 前回の続きから… 精神科病院に入院することになり、点滴、栄養補助食品、薬物治療などが始まりました。後期の授業はほとんど休まず提出物も出していたため、入院期間中の大学の授業を休んでも、定期試験受験資格はもらえていました。ですが私に待ち受けていたものは…。 人生で大きな挫折をした日 初めて精神科病院に入院をしたのが大学3年後期の1月頃でした。そして2月に定期試験がありました。入院
おはようございます。さくらです🌸 今日は、初めて精神科病院に入院した時のことをお伝えできたらと思います。 前回の続きから… メンタルクリニックを受診し、学校を休んで家で休養した方が良いと言われた後のこと。 当時、私は学生寮に住んでいました。 メンタルクリニックの先生から、「今後の治療方針についてご両親と話したい」と言われたため、遠方から家族が来てくれました。 この時の私は抑うつ状態で思考も回らなく、どういう話をして入院の経緯に至ったか覚えていません。 家族が来てくれた次
おはようございます。さくらです🌸 今日は【魔物】が私に襲い掛かった日についてお伝えできたらと思います。 それは大学3年生の約半年の看護実習を終えて後期の授業が始まった頃だったと思います。 今思えば、看護学生の実習って本当に過酷ですよね。 事前学習に膨大な量の記録物、日々の調べ物、レポートetc… まともに寝れない、食べれない日々が続いて、気づかないうちに身体が蝕まれていったのだと思います。 その過酷な実習を終えて、コンディションが良いとは言えない状態で後期の授業が始まり
はじめまして。 さくらです🌸 精神疾患と付き合いながら、病院で看護師1年目として働いています。 小学~高校まで部活動に励み、看護学校を7年かけて卒業し、就職、休職、そして現在に至るまでのことを発信していきます。 何不自由なく、大病を患うこともなく生きてきた人生に、突如襲い掛かった【魔物】について、私の経験を少しずつ伝えていけたらと思います。 働きながらなので更新頻度は低めかもしれませんが、 私の経験が、誰かのお役に立てたら幸いです。 次回:【魔物】が私に襲い掛かった