<お好み焼き>
大阪といえば「粉もん」が、今や世界的に有名ですよね。
以前、クックパットのお友達と東京の月島で<もんじゃ焼き>を食べに行ったとき、私はカルチャーショックを受け、びっくりしたことがありました!
どのお店もにぎやかで、もんじゃを囲んでわいわいがやがや!もんじゃをつつきながら飲むわしゃべるわ!やかましいほど!とっても不思議な光景を眼にしたのです。
大阪の<お好み焼き>は、あるところ真剣勝負なとこがあり、がやがや騒いでは食べません!←キッパリ!
店によっては、焼いている最中に触ろうものなら大目玉を喰らうところもあるほど。
そういえば、天神橋の『菊水』さんのご主人は、長細い店内を行ったり来たり、ご自分で食べられるようになるまで管理されて焼かれるのです。うっかりテコで触ろうものなら大目玉をくらいました(笑) 食べるのは私なのにね!
同じく天神橋の『甚六』さん、こちらもとびきり美味しいお好み焼きを亭主が焼いて、私たちは食べるだけの状態で鉄板の上に載せられます。こちらでは季節によってキャベツの切り方が違う。春キャベツは柔らかいので少し大きめ、秋冬キャベツは硬いので細かく切って焼いてくださいました。
お好み焼きは、自分で焼くときも神経を集中させますが、食べるときも然り。
あの美しいまぁるい形をどのように切り分けて食べるか・・・決してピッツアのように放射線状には切りません。
周りから四角く攻めて美しく食べていくあの快感、お好み焼きは芸術ですから!
同じ粉モンでもタコ焼きはさほど気にもしないで食べていますが、お好み焼きとなると口数も自然に減っていき、食べることに集中するのです。
インバウンドで戎橋や心斎橋辺りの店先では気軽に歩きながら食べられるように工夫されているようですが、お行儀が悪くて悲しくなります。粉もんをそんなふうに扱われるのにはかなりの抵抗があるのですが、そんなふうに思うのは私だけ?
ところで、件の天神橋『菊水』さん、その後、2代目になったと噂に聞いたことがあるけど、やっぱり叱られているのかなぁ・・・とFBでお友達と話していたら・・・
『菊水』さんも『甚六』さんもとっくにお店を閉じられたとか。
残念でなりません・・・。
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