ハムスターの乱 〜I love hamham〜
体重増加によりあらゆる四隅に体をぶつける現状を体の成長に能が追い付いていないからだと強がり続ける事、今年で10年になりますが皆様ご機嫌いかがでしょうか?
実は友人がハムスターを飼い始めました。
きっかけは先日届いたLINE
思えば12年来の付き合いになる友達…ヨシちゃんは出会った当初から「ハムスター飼いたい」と言ってました。
昼休みも授業中も部活中もトイレ掃除のときも
会話が途切れると決まって空を仰いで呟くのでそういう鳴き声を出す脳をハムスターに支配されたモンスターとして丁重に扱っていたのを今も覚えてます。
とはいえ当時は中学生なので例えハムスターがどれだけ小さくてもこの世に生を受けた大切な命である以上無責任な発言はできないので「飼えると良いねぇ」と相槌を打つのが精いっぱいでした。
しかし私たちも今では社会人
自らの行動に責任を伴う代わりに自由を手に入れた。己で稼ぎ、生きる者。
大人になった彼女は実家を離れて1人暮らし。完全なる自由。あの子を縛るものはもう無いので……
即答しました。
しかし私の返事が余りにも早すぎたのかヨシが渋り始める。
は……?
怖気づいてんじゃねえバカチンが…。
10年の夢諦めるんのかお前は!?なあ!!
呆れたぜ
お前がそんな腰抜けだったなんてな…
っっっっと!!
誕生日プレゼントまだ渡して無いとか友達として致命的すぎるよな。
あれ…そういえばヨシちゃんハムスター飼いたいんだっけ。俺馬鹿だからよくわっっかんねーけど!ケージ?ってやつ?誕プレにしちゃお!ね!
(満面の笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔)
ヨシちゃんの夢を叶えたい一心で狂い始める私と明らかに引いてるヨシちゃん。
なんやかんやで数日後にペットショップへ視察に行くことになりました。
そうして迎えた視察当日
待ち合わせ直前までハムスターの飼い方と適した飼育セットを血眼で探す私。正直もうどっちが今日ハムスターを飼うのかわからん位調べた。
調べすぎて朝着替えながら自分の部屋のどこにケージ置くか真剣に考えてました。
車の中で話題になるのはもちろんハムスターのこと。「今日楽しみでワクワクやった!」と幸せそうに笑うヨシちゃんの瞳がキラキラと輝いて可愛〜☺️!
私は一睡もしてないけどな。一昨日に至っては20匹のハムスターが家屋を蹂躙する夢を見た。ハムスターに思考を占領されているのはもうお前だけじゃない。ワクワク?笑わせるな。俺のハム愛半端ないお前に勝つ術なんてない。飼うのは氷帝 負けるのヨシちゃん。
私が脳内で闘争心剥き出しのライムと自分だけの氷帝コールを響かせながら運転してるとは微塵も思ってないヨシちゃんは最近好きなヒロアカの轟にちなんでハムスターにショートと名付けて疑似的にエンテヴァーになると言い始めていた。
その理屈で行くとショート(仮)からめちゃくちゃヘイト向くぞお前。
さて、ペットショップにつきました。
入り口で可愛いを振りまく犬猫に靡かず黙々と奥に進む2人。
とっとこ進むよ俺たち 隅っこ目指すよ俺たち
大好きなのは🎶ハ……
私たちは 光 を見た
見て
見てこれ
可~愛っ!!!
え!
吸っっちゃおかな!
スゥゥウウーーーーーーーーーーーーーーーーー
ンズズ…
ンズゥゥウウウウーーーーーーーーーー!!!!!!!
ハムスター
飼いました!!!!!!!!!!!!!!!!
本当は実物を吟味しながら飼育についてあれこれ論じて解散する予定でした。
でもこの可愛さは争いを生むし一刻も早く手中に収めないとこの可愛さを聞きつけた全日本ハムスター協会会長小羽牟寿喜男(こはむすきお)が黒塗り高級車駐車場に止めてレッドカーペットの上を歩いて向かってくるだろうが。
全国肩にゴールデンハムスター侍らせ富豪共が確実に狙う可愛さ。ハムちんが危ない。
いやほんと冗談抜きで可愛い俺が飼いたい絶対部屋の一番いい場所に置くからヨシちゃんちょっと触るだけほんと先っちょ撫でるだけなんでいいからちょっと…そのハムを…もう…いいから…
ハムスターに染まったこの俺を
止められる奴はもういない。
そして激しい攻防から数週間経ち
"きぬちゃん"と名付けられたその命はヨシちゃん宅で毎日寵愛を受けてます。
敗北者(わたし)は惜しくも親権は得られませんでしたがLINEのアイコンをきぬちゃんに変えることで友人から定期的に「ハムスター飼ったの!?」という問いを投げられ、疑似的なハムスター飼育に成功しているので幸せです。
ちょ〜可愛!きぬちゃんに幸あれ
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