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【海外子育て】渡米直後にあった忘れられないショッキングな出来事。

私が住んでいる地域はざっくりわけると、丘の上は富裕層の人が住んでいるゾーンで、下は普通&低所得層の人が住んでいます。
(私はもちろん下の地域に住んでいます)
格差が激しく、下の地域に住んでいる人が富裕層の家のお手伝いさんとして働いていたりします。同じ学区なので、例えば雇い主の子とお手伝いさんの子が同じクラスになるという事も考えられると思います。そのあたりは皆どのように考えているのかは、聞いたことがないし、聞いてみたいけどちょっと踏み込めない話題なので・・・全くわかりません。

こういう学区だからこそ起こった出来事だと思うのですが、渡米当初、とてもショックを受けた出来事がありました。
それは学校のブックフェアというイベントでおきました。ブックフェアとはイベントの一種で、学校にミニ本屋さんのようなものが作られ、生徒はそこで本を買う事ができるというものです。本だけでなく、ガラクタのようなおもちゃもたくさん売られており、子供にとっては親からもらったお金で好きなものを買えるので楽しいようです。低学年のうちは親もイベントに参加することができ、私も息子が小さい時に一度参加しました。とてもとても楽しいイベントでした・・・と言いたいところですが。
考えてみてください。こんなに格差がある学区でそんなイベントをしたらどうなるかという事を・・・。
富裕層の子はイベントに参加した親と楽しく会場を見て回り、本10冊くらい、おもちゃもたくさん買ってもらっている中、低所得層の子は親は働いているので来ていないし、お金ももらっていないので何も買えないのです。そして、その中の一人の子がお金がないと買えないという事をわかっていなかったようで、嬉しそうに本やおもちゃを選んで、レジに行き、お金がないと買えないと言われ、悲しそうな顔で全てを元にもどしていました。
渡米当初、まだ現状がわかっていなかった私はこの出来事に大変ショックを受けました。また、格差があるのになぜこんなイベントをするのか!と学校側に対しても憤りを感じました。
ただ、今はもう少し違う考えを持って、こういった出来事を見ています。ブックフェアは学校の資金集めのイベントでもあります。学校は低所得層の子には無料の朝食やランチを提供しているし、文具なども無料、遠足代なども無料、また例えばコンサートで必要な洋服なども買えない場合は寄付されたおさがりがもらえるような仕組みになっていたり、その他色々とその子達が困らないように考えられています。そのためにはお金が必要であり、寄付だけでなく、色々なイベントをして資金を集める必要があるのだと思います。
ブックフェアで起こったような出来事は子供同士にも悪い影響は与えるのでは?と思うし、もっと考えてほしいと思う一方、配慮しすぎた結果、資金集めがうまくいかず減ってしまい支援も減ると考えると、難しいなぁと思います。

こういう出来事に遭遇することは頻繁にあり、その度に私はしばらく、もやもやしています。正直、こういう問題に対して、まだ私の中でも答えというか、考え方の軸みたいなものは定まっておらず、毎回もやもやして、たくさん走ってみたり、仲良しの友達と話したり、夫に話を聞いてもらったり、そんな感じでとりあえずもやもやを解消しています。


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