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めげない咲 第7話(天野 咲物語)

咲はいつも一人で遊んでいた。
でも 淋しくはなかった。

部屋で一人ぼっちでも レコードが心満たしてくれたから。

そんな咲の姉は 男勝りでヤンチャな人だった。
だから いつも叱られて手をあげられていた。

そう 咲の母親と父親は 怒ると直ぐに手が出るのである。
父親にはライターとか投げつけられたり
狭くて真っ暗な物置部屋に閉じ込められたり
ヒートアップすると ボコボコに殴られた。

母親は平手打ちをしてくる。
その後 2~3時間にわたって正座をさせられ
説教が始まるのである。

咲と姉は 叱られる度に殴られるのを分かっていたので
部屋の中からアパートの廊下など
あらゆる所に逃げ回るのである。

最後には捕まって お仕置きをうける。

咲は毎日 朝起きる度に(今日は1日何事も置きませんように!)
と 心の中で呟くのである。

両親は気分屋な所が有るので 機嫌が悪いと
八つ当たりされたりもするので
何せ 両親が恐かった。

だから レコードを毎日聞き心を落ち着かせ
静かに遊んでいた。

そんな咲の 味方は叔母さんとおばあちゃんだった。

咲はよく母親から ぬれぎぬをきせられていた。
イタズラをしたのは咲だろと やってもない事を
言われお仕置きをされた。
その度に 叔母さんかおばあちゃんが助けてくれた。

何故かと言うと たいがい咲が叔母さんかおばあちゃんと
一緒に居てる時に イタズラがおきるからである。
だから 潔白を証明してくれるのだ。

疑いが晴れた後の母親は フン!って感じで
疑ってお仕置きした事を 謝りもしない。
そんな母親が 咲は嫌だった。

咲の両親は そんな人達だったが
毎日咲は めげる事はなかった。
負けてたまるかと いっつも思っていたからである。

咲の試練は まだまだ続くのであるが
それはまた次回にします。

最後まで読んで頂きありがとうございますm(__)m

YouTubeで朗読をしています。
https://youtu.be/LI8LkZIOlwc


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