見出し画像

【人生に活かす心理】やる気の焦点を合わせる

モチベーションのよい上げ方について書いております。
先日はマインドセットについて書きました。

ハイディ・グラント・ハルバーソン氏によると、以下の要素でモチベーションを考えられるよ、という話でした。

・マインドセット
・フォーカス
・自信

さらに分類すると以下のようになります。

・成長マインドセット
・証明マインドセット

・獲得フォーカス
・回避フォーカス

・自信あり
・自信なし


今回は、2つ目の「フォーカス」について書きます。
フォーカスとは、ここではやる気の焦点のことを意味しており、以下のような特徴の違いがあります。
ちなみに、フォーカスに関してはどちらでも問題なく、自分の過去を振り返ってどちらの割合が強いかというのがポイントになります。

それぞれの特徴としては、

獲得フォーカス
・獲得や達成を求める
・称賛を得ることに動機づけられる
・リスクには挑戦し、色々と挑戦する
・先延ばし傾向
・実験的、抽象的に考える
・スピード重視
・獲得するための短距離走者

回避フォーカス
・安定性や信頼性を求める
・批判を避けることに動機づけられる
・リスクは避け、やり始めたことをやり抜く
・期限重視
・分析的、個別具体的に考える
・正確さ重視
・現状維持の長距離走者

といったところになります。

もちろん、どちらのフォーカスになるかもマインドセット同様、割合的なものです。
状況によって切り替わります。
やはり自分を観察したり、過去を振り返って、どちらの傾向が強そうかなということを知るところから始める必要があります。
繰り返しになりますが、これはどちらでも問題ありません。
自分のフォーカスがどちらか知り、活かすことが効率的かつ有意義です。

他人のフォーカスにも目を向けることも役立ちます。
当然、他の人も自分なりのフォーカスを持っており、状況によってどちらになるかもそれぞれです。
なので、他の人と一緒に何かをするときや、他の人を知るときに、「どっちのフォーカスかな?」と見てみると、よりよい方向性が見えやすくなります。

チャレンジャー気質の獲得フォーカスなら、それに合った環境を用意する。
職人気質の回避フォーカスなら、それに合った環境を用意する。

これによって、自分も他人も能力を発揮することができるようになります。

最後に、ハルバーソン氏が用意した各フォーカスを活かす環境設定の処方箋をご紹介します。
他人に向けての表現となっていますが、自分に使って問題ないです。

獲得フォーカス
1.よく褒めて楽天的な環境を整える
2.目標をはっきりと持たせる
3.アイデアを自由に出させる
4.小さなゴールを設定する
5.大きな目標の絵図を持たせて、それがどれほど可能性を広げるかを知らせる
6.決断時にプラス面を考えさせる

回避フォーカス
1.建設的批判と悲観主義的思考を利用する
2.何を得るかより何を避けるかはっきりさせる
3.出たアイデアを分析・評価してもらう
4.じっくり仕事に取り組んでもらう
5.指示は具体的にする
6.決断時はマイナス面を考えさせる

前回のマインドセットの変更(証明から成長へ)の方が優先順位は高いので、まずはそちらの意識づけを優先してください。

例によって、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ原著をお読みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?