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キャリアコンサルタント 実技試験

ここ最近はウィルス&株暴落とかの暗いニュースばかりですね。

さて、そんな中ではありますが、明後日15日と来週末にキャリアコンサルタントの実技(面接)試験が行われます。

今日は、今からでも間に合う(というか今から出来ること)面接試験対策について、少し書きたいと思います。

試験の流れは受験生の方はすでにご存じでしょうが、
・ロールプレイング
・口頭試問
となります。

ロールプレイングについては直前にスキルを格段に上げるなんて言うのは無理ですので、クライエントを前にして緊張しないことと、相手のことを「知りたい」という気持ちで臨む(=「聴く」ことと知りたいことを「訊く」こと)に尽きます。
ただ、ロールプレイでうまく相手の言葉を引き出せずに緊張や会話が詰まったときは
・うなずき、あいづち、伝え返しでペースを落とす
・固まりそうになったら、ゆっくりあいづちを入れながら固まらないようにする
などの工夫は必要です。

で、ここからが本題ですが

私が思うに、面接試験で重要なのはロールプレイの後の「口頭試問」だと思います。正直な話、私の場合、ロールプレイは最悪に近い出来でした。クライエントの気持ちをうまく引き出せず、「主訴」と呼ばれるクライエントが言葉で訴える悩みや問題が、その言葉通りにしか受け取れず、本当に抱えているクライエントの問題に行き着くことが出来ませんでした。

その時の体験も踏まえ、口頭試問をどう乗り越えるかについて書きたいと思います。

口頭試問の質問

これはほぼ決まってます。
1.ロールプレイで出来たこと、出来なかったこと
2.クライエントが訴えている(感じている)主訴は何だと思いますか?
3.キャリアコンサルタントが感じているクライエントが抱えている問題は何だと思いますか?
4.このあとの面談の続きをどのように展開しようと思いますか?
5.キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしたいですか?
という内容ですので、それぞれについてどう答えていくかのポイントを書きたいと思います。
予め認識しておくだけでも、ロールプレイングが進めやすくなるかもしれません。(固執するとダメですが)

各質問に対するポイント

1.ロールプレイで出来たこと、出来なかったこと
「ラポールの形成が出来た」なんてことは15分の面談ではあり得ません。
「気持ちを汲み取ることが出来た」とか、「相手の感情に寄り添えた」などが一般的なんですが、もう少し具体的に「xxxの質問で気持ちを引き出せた」とか、「xxxと言ったときに○○なんですねと共感のあいづちを打ったことで気持ちに寄り添えた」など、ロールプレイの時の「どういう場面で」、「どの言葉で」、「どういう対応が」出来たかを具体的に伝えると良いと思います。
出来なかったことはたくさんあるでしょうから、感じたままを答えてもよいと思いますが、あまりダラダラ話さないほうが良いと思います。

2.クライエントが訴えている(感じている)主訴は何だと思いますか?
これは、クライエントが自ら言葉にして「○○で悩んでます」「xxで困ってます」と表現する悩みや問題ですので、要約してポイントを答えればよいと思います。

3.キャリアコンサルタントが感じているクライエントが抱えている問題は何だと思いますか?
2.の問題や悩みを抱えたクライエントのキャリアや行動などから、本人が見えていない、意識できていない点を、コンサルタントの立場で「何が不足しているか」「何が必要か」を、ロールプレイで感じ取ったキャリア形成の段階を踏まえて答えます。(見立て)
つまり、クライエントの特徴や不足しているものは何か、必要な支援は何か?を答えることです。
(1)自己理解
(2)仕事理解・職業理解
(3)啓発的経験
(4)キャリア選択に係る意思決定
(5)方策の実行
(6)仕事への適応

4.このあとの面談の続きをどのように展開しようと思いますか?
3.に対して「具体的なアプローチ」の方法の検討になるので、考え方が繋がっていないとければなりません。
「○○が不足していると思うので」「××を認識してもらうために」など、理由も併せて具体的なアプローチ方法を話しましょう。
「気持ちに寄りそう」「もっと話を聴く」「質問する」「自己理解してもらう」というような抽象的なことではなく、「自己理解が不足しているのでジョブカードを書いてもらう」「職業レディネステストを受けてもらう」、職業理解が出来ていないので「キャリアインサイトの利用を提言してみる」「ハローワークに行く」など、具体的な方法を話しましょう。
※私の場合はコンサルタントが考える問題がまだ見つけられていなかったので、「共感的理解を得るためxxxについてさらに質問してみる」「上手く気持ちを引き出せていなかったので少し話題を変えてみる」ことも伝えました。

5.キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしたいですか?
これは唯一前もって準備が出来る質問ですので、下記ポイントを踏まえ、作文・暗記してそらで言えるようにしましょう。
1.なぜ自分がキャリコン資格を取ろうと思ったのか(目的)
2.その目的のために「なぜ資格が必要か」
ご存じの通り、キャリアカウンセリングは資格が必須ではありません。
しかし国家資格になっている意義などを理解して組み立てればよいと思います。

最後に

ロールプレイで「失敗した」と思っても、諦めないでください。
実際の面談では15分で終わることは無く、まだ時間はあります。
試験の時間内で聴けなかったことは、「出来なかった」こととして、「この先の展開」の中で伝えればよいですし、「クライエントのことを本当に知りたい」という気持ちを忘れなければ、おのずと次にやることは見えてくると思います。

資格試験はもちろん「試験」ではありますが、実際のカウンセリングでも、「今日はうまく相手の気持ちに寄り添えた」「今日は問題点がうまく整理できなかった」など、1度として同じ結果になることはありません。
そんな時にでも、「相手のことを知ろうとする気持ち」を大事にすれば、何かが開けてくるもんです。

と、今日は相当堅い話でしたが、こっちが実際に書きたい話なんですよね。
ウィルス問題で、ついつい世間に流されてしまってました。

ということで、受験生の方には頑張っていただきたいと思います。

ではまた。



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